from far-east

  英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・韓国語・中国語、ロシア語を使う語学の天才 Picoのエセー

  

 Pico へのメール   picoriental@usa.net  2000年 11月分、12月分のエッセー


   1日に5カ国語を使う生活

Picoさんは、2001年はとても仕事が多忙になって、当面の間しばらくお休みです。
2000年分のエセーを掲載してます。


2000年12月29日

ルイ・ヴィトンの人気って?

日本人のルイ・ヴィトンに対する熱意は、ただものではない。

ピークシーズンの出国カウンターでは、殆どの人が、あのマークのかばんを提げているのを見かける。

ヴィトンは、かばんが、決して主役になることのないデザインで、売り方としては、決して安売りをしないし、価格帯も、安物と感じさせない設定。

これが、高度成長期以降の日本人に、ぴたりとはまったらしい。
手軽な贅沢、手軽なファッション。

私の事業体では、慰安旅行では、香港へスタッフを連れて行くが、例外なく、ヴィトンの店への要望が多い。
それで、最近はヴィトン勉強ツアーなるものを企画。

免税品店、直営店、香港マダムのセカンドハンドのお店、ついには中国まで繰り出し、ニセモノのメッカビルまで、案内する。

心理状態の変化を報告するのが、慰安旅行の課題。

中国の深釧は、ニセモノパラダイスだ。
ニセモノの等級も三段階に分かれており、コピー度が高いものは、イタリアンマフィアが、仕切っているらしく、製造はヨーロッパ。

価格は、大体ネームブランドがないものと同じぐらい。
直営店の袋も、販売されている。

私見では、ニセモノの販売も、購入も、悪いこととは思わない。
ただ、本物と偽って、販売する場合は、厳しく取り締まるべきと考えている。

しかし、ニセモノの販売が合法化されたら、ヴィトンを、含めて、すべてのネームブランドメーカーは倒産に追い込まれるであろう。

ネームブランドのものを購入するかしないか、人の心理的な面で、決定される。成熟経済である限り、販売サイドは、入念に人間の心理を研究する必要がある。

それにしても、クリスマスの日、 私の訪問した老人用福祉施設には、一台も来訪者の車がなかった。寂しい思いをしている人を、喜ばせることが、ステータス、そんな心理を作り出すことは、不可能なのであろうか。

素晴らしき2001年でありますよう。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)クリスマ・イブに、ヒルトン・ホテルに食事に行ったら、ルイ・ヴィトンのお店は、50mくらいの行列。ルイ・ヴィトンの世界の売上3000億円のうち、日本人は国内で1000億円、海外旅行で500億円も買います。世界のルイ・ヴィトンの総売上の50%は日本人。
特になぜ、ルイ・ヴィトンが好きなのでしょう。
日本人の2800万人が、ヴィトン・ユーザーのようですね。


2000年12月21日(木曜日)

中国の高級官僚との最近の話題

中国では、学校、職場と、作文課題の提出が、かなり多いらしい。
その成果あって、びっくりするぐらい、上手な文章を、書く人が多い。
やはり、エリート=文人という思想は、いまだに有効らしい。

▼ある日、中国の高級官僚の卵である私の友人から、提出課題を見せられて、意見を求められた。
テーマは、農村。
彼の見事な文章で、中国の厳しい自然と広大な大地が、頭に、描かれる。
日本と同じく、中国の官僚の卵も、一回は地方へ行かされる。

日本では、予算の獲得が目的で、地方の役人は中央の若きエリートを厚くもてなすが、中国は、選挙の支援をしてもらうために、もてなすそうだ。

▼農村の行政単位は屯が最も最小で、屯を管轄するのが村である。
野心のある者は、屯長、村長を、目指す。

▼中国の収賄は、活発である。
もともと、贈り物と、もてなしが大好きな民族。
どこまでが、収賄か、好意かの判断も難しい。

ケ小平が、経済開放をはじめて、役人たちは、自らの権利を、すぐ換金化しはじめ、天安門事件が、起こった。
以来、政府自体も、役人の綱紀粛清に乗り出したが、この傾向は、おさまりそうもない。

正義感に燃える私の友人は、賄賂らしきものを差し出されるたびに暗然としていたのだが、 最近は、たとえ、賄賂を渡す人であっても、能力がある人であれば、ひいては、人民のためになると思い、能力如何で、支援を決めるようになったらしい。

▼能力についての定義は、今のところ説明してもらっていないが、
収賄の倫理性、犯罪性を、別にして、物事を頭から、否定せず、肯定的要素を見る姿には、好感がもてる。

私と彼の今後のテーマは、能力の判断基準である。

Pico へのメール   picoriental@usa.net 

(吉田)科挙の国・中国の伝統は共産中国を経ても生きてますね。
東洋的好意や供物と賄賂の判断の境界は、曖昧なままです。西欧的・米国的な政治倫理とは、だいぶ違います。民主主義や市場経済と言っても世界が一律になれるわけではありませんね。記憶に留めて心すべきことです。

2000年12月18日(月曜日)

厳寒の国の資源

シベリアは、ただいま、マイナス35度。マイナス10度でも暖かく感じるそうだ。

▼暖房は、熱水パイプで、行う。この方法は、中国黒龍江も同じ。
もちろん、補完的には、電気ヒーターも、使う。
ロシアの環境保護に対する意識は、まだまだ、少ないらしい。
人々は、必死になり、公正な資本主義市場を、作り上げようとしている。

▼e-marketも、人気だ。
試しに、ロシアのe-marketを、見てきた。
価格は、現地通貨ルーブルが、不安定なため、すべてドル表示。
sonyや、韓国の製品があって、値段は、日本とあまり変わらない。
ロシア人が、外国のサイトを利用することは、少ないらしい。
理由は、送料が高くかかるからである。
クレジットカードの決済は、少ない。理由は、日本と同じである。

▼日本では、金属(合金)のパラジウムが、高騰している。
今では、白金や、金の価格を上回っている。
歯科治療の保険適用では、パラジウムの使用が、義務化されているために、適用外診療の金の充填より、コストがかかるのは、納得がいかない。
このパラジウムの原産国は、ロシアである。
そして、マフィアが、金属の市場を一手に握っているそうだ。

▼ロシア人の素朴な疑問として、どうして、人工歯に、セラミックスを、使わないか聞いてきた。
セラミックスは、同じく、保険適用外である。
材料費なら、はるかに、安いのだが、膨張率の計算が難しいセラミックスは、後から、修正して、削ることもできず、やっかいな代物だ。
セラミックスの人工歯は、技術料である。
保険の赤字が、問題になっている昨今、セラミックスの保険適用は絶対にありえないであろう。

ところで、パラジウムが、最も必要とされるのは、歯科ではなく、自動車の触媒である。
自動車産業は、日本の基幹産業であるし、高騰は、大きな痛手である。

ロシアの市場の公正化は、国際的問題でもある。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)ロシアは資源大国ですね。ソビエト崩壊以降、分裂を経て市場経済化。裏社会が握る経済です。いつも予断をゆるさない波乱含みの状況が続いています。
ロシアのe-Marketでもいってみますか?でもロシア語は読めないし・・
マイナス35度というと恐怖を感じる寒さ。アメリカの食品倉庫の冷凍庫で数回経験。5分もいると身体が凍る感じで、慌てて飛び出しました。



2000年12月13日(火曜日)

古都の初雪 備前に山茶花

今年、初めての雪が降った。庭の山茶花の紅色が、まばゆい。
霜よけの葉が、ついてある部分を選び、一本手折って、備前焼の壷に生けた。

霜から、花を守るように開く、葉がけなげで、季節感がある。

▼中国の国花は、以前は梅だが、今は牡丹と答える人が多い。
寒さに耐えしのびながら咲く梅は、今の中国からは、遠くなりつつあるのだろうか。

今朝、中国黒龍江出身の友人が、帰国の挨拶に来た。
黒龍江と言えば、冬場は、マイナス20度、30度も、めずらしくない。それでも、日本の冬は、厳しいそうである。屋内の温度が、低すぎるらしい。

▼日本以外の寒冷地域は、殆ど二重窓で、壁が厚く、屋内は、意外と過ごしやすい。
日本の家は、簡単な構造のものが多い。
元々、自然崇拝のアニミズムの国。神々は、漂流するのが、常であった。社など出来たのは、完全に、中国から伝来した仏教の影響である。

また、「草庵」に代表されるように、草を結んで、家を建て、人生が、終われば、結び目を解き、そこには何も残らない。

century houseの発想など、起こりえなかったはずである。
また、外と中の温度差は、そのまま自然と人との距離である。

無造作に生けられた山茶花に、来客が、全員目をとめる。
そして、「冬ですね。」と一言。日本人である。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)古都の初雪 山茶花と備前 凛とした空間。日本の美って、付け加えるものを許さない潔さの感じがあります。
備前ってよくよく見ても、どこからどう見ても泥臭い。それが美。無造作、投げ入れ、計算のない計算。 じゃ西欧風Artって? 無って? ああ、理屈っぽくなった。


2000年12月10日(日曜日)


地球の自己免疫力

風邪が、なかなか、手ごわい。
私の場合は、自己免疫力を高めたいので、抗生物質+消炎剤のコースは、最終手段である。

▼各国の友人のアドバイスは、寝る前に、中国は白湯を、フランスはハーブティー、日本はしょうが湯を、飲むことである。
ハーブと、生姜は、体内温度をあげて、細菌が、住みにくい環境を作る。細菌を撲滅する抗生物質とは、違った治療方法である。

▼日本では、少年犯罪の凶悪化が、毎日報道されているが、ロシアなど、旧社会主義国での、治安の悪化も、顕著である。貧富の差の日々の拡大が、人々の間の、憎しみをかきたてているようだ。

これは、日本と、質こそ、違えど、急激な社会の変化に、直面しているものの苦しみである。
また、資本主義の最大の弱点である。

▼資本主義で、社会悪を取り去ることは絶対に不可能である。究極は、司法取引であるから。
資本主義で、犯罪が、起こりにくい社会を作り上げるには、道徳と倫理の意識の徹底しかない。

▼日本の刑法で、人を裁くとき、一次的には、法規の構成要件を充足するかしないかであるが、二次的には、犯罪当時、犯罪実行者の心に、(客観的に相当と思える)道徳的倫理的規範が形成されたかどうかで、それにより、犯罪責任を有無が、決定される。
非文書の道徳、倫理が、有罪、無罪を、決定するのである。

▼中国では、翻訳された”一杯の掛けそば”が、人気である。中国は、共産主義国だが、人々の心の中に、孔子、老子が、まだ、存命中である。勤勉さや、質素な生活の中の喜びをうたった作品は、必ず、ヒットする。そして、孔子、老子は、道徳的倫理的規範形成に、役立っている。

▼ロシア人は、さまよっている。資本主義に向かいつつも、超大国旧ソ連への復帰願望、スラブ教、ロマノフ王朝の文化に対する誇り、それが、混沌とした状態にある。

地球全体は、資本主義へ、走っている。しかし、そこに、道徳と倫理の支えがなければ、暴動が起きて、破滅へ向かうであろう。

道徳と倫理は、地球の自己免疫力である。

Pico へのメール   picoriental@usa.net 

(吉田)道徳と倫理、経済中心になった多くの日本人が忘れていること。孔子といえば論語。ふと、開きたくなるときがあります。古典を読むと、救われる感じ。昔からなんにも変わってないなぁって思ったり。
Picoさんが医学にも詳しい理由は?


2000年12月6日(水曜日)

フランス人のボーナスと休暇

この季節、経営者側にとっては、賞与の支給、年末調整と、忙しい割には、あまり、懐の暖かい思いをしたことがない。

▼フランスの友人は、賞与は、年に4回。ただし、年額にして、月額給与の半分。
フランスは、通常、賞与は、7月と12月の年2回、月額給与一ヶ月分と聞いていたので、理由を聞けば、その分休暇が、多いそうだ。
なんと、年間で、9週間。狭苦しいと感じるヨーロッパを離れてアメリカやカナダへ出かけ、空港で、レンタカーを借りて、そのまま気ままな旅をするそうだ。

▼私も、学生時代は、まったく同じコースであったが、今は、万一のことを考えて、チケットは予定変更可能のタイプ、ホテルは、インターネットで予約済み、現地では携帯を持ち歩き、勤務の2日前には、必ず帰国している。

自分たちが経営者なら、自由に決められそうだが、世間と足並みを揃えないと、難しい点が多くなかなか長期休暇は難しそうである。

▼日本人はもっと休みなさいと言われて久しい。確かに、世界的に有名な勤勉な国民である。

マクドナルドでバイトしてみた中国人留学生が、高校生バイトの熱心な勤務態度には、感心したという。

一方、東海村の原子力事故、雪印事件は、すべて、手抜きが、原因である。

しかし、これは、労働者個人の問題より、組織の問題であるといえる。いかに優秀なメンバーを集めても、組織作りが、悪ければ、全く力を、発揮させることができない。長期休暇の是非は、別にして、狭い日本、うまくガス抜きできるような体制づくりをしなければならないだろう。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)私もボーナスが欲しいです。西欧の休暇は、すごいです。一言休暇!と言えば、OK!! フランスは週35時間労働。
日本では、休暇!と言えば、その君の一言を待ってました じゃ・・・あとは?


2000年12月4日(月曜日)

TVで見た野中広務さんのこと 

今朝、TVで、野中さんを見て、すごいと思った。
あるボーリング大会での話だった。野中さんは、2回とも、ボールを、両脇のgutterに、落とし込んでしまった。そして、「私は、左に、右によって、人に道をあけるんですよ。」と、コメント。

▼私の観察では、彼は、第一回目は、外すつもりはなく、laneの、ど真ん中を狙っていた。
しかし、押し出す力が弱すぎて、ボールは、laneからの摩擦力に負け、減速、左脇にそれた。
しかし、第二回目は、最初から、外すつもりだったらしく、ボールは、減速することなく、一直線に、中央から右へそれた。

▼どうやら、野中さん、始めに、手元が、狂ったときに、一つ話のネタを、考えたようである。その時間や、僅か1分程度。並みの頭の回転では、ない。加藤さんも、太刀打ちできなかったはずである。

▼野中さん、ヒステリックになるし、お涙頂戴になるし、外見は、人間臭いのだが、中身は、かなり、理性が支配しているようである。彼の政治家としての力量は、クエスチョンマークだが、自分の仕事上、参考になった。

Pico へのメール   picoriental@usa.net 

(吉田)TV見ただけで、細かい観察力が凄いですね。なんだかスローモーションで相撲の解説を聞いてるみたいによく見えます。


2000年12月2日

メキシコのお話しなど

12月1日、金曜日は、メキシコで、新しい大統領、Vincente
Fox氏が、正式に就任。メキシコ全土は、一斉に休日となった。

▼メキシコは、ここ18年、ずっと不況にあえいでいる。最も最悪だったのは、94年と95年のメキシコ通貨ペソの暴落と金利の上昇。

これにより、多数の貧困者、少数の大金持ちという社会構造がより顕著になった。治安は、急激に悪化したが、政府は、これを無視、さらに、独裁制を深め、マヤ文明の重要な遺跡があるメキシコ南部の州、チャパスでは、武装蜂起が起きた。

そして、今年、人々は、71年間政権を担当してきたPRIの政治に対して、NOを突きつけた。vincente fox氏は、PANからはじめて、出す大統領。国民の期待はとても大きい。

▼日本も、この10年の不況により、貧富の差が、激化したようである。ただ、その貧の質が、メキシコとは、かなりの開きがある。故に、今の政治に対して、国民が、はっきりと、NOを出さないのである。

日本は、タテ社会、vertical societyという特殊な社会構造をとっている。これまで、ここには、能力という要素が全く考慮されることがなかったが、それが、かえって、社会的秩序を保っていたとも言える。ただ、ここ最近、政治、経済、情報が、地球規模になったことで、もはや日本は、能力抜きの序列社会は、維持できない。

野中氏が、幹事長を辞任したが、それほど影響はないだろう。社会の変化の速度は、はるかに、政治を上回っている。

▼私は、小さな政府を、望んでいる。30代の経営者は、皆そうではないだろうか。老後が保障されないことが、ほぼ定説化されている現在、自分の運命は、自分で決定しなければならないのである。

Pico へのメール   picoriental@usa.net 

(吉田)メキシコのことは私は無知ですね。スペイン語でも勉強するかなって一瞬思ったけど・・・


2000年12月1日

日本人には遠い存在のイスラム圏


▼イスラム諸国では、11月27日から、(ラマダン)断食月。太陽が、あるうちは、何も口にしない。

人々が、起床するのは、午後の1時。それから、大きな家では、親戚たちが集まるために特別料理に支度にはいる。

夜は、旧友や、親戚たちと、散歩をしたり、カードを楽しんだりする。お店は、夜中の12時まで営業。もちろんこの期間は、休暇である。

▼前回の南米同様、日本人から、遠い存在なのは、イスラム諸国である。

イスラムは、イスラム教諸国でネットワークがある。マレーシアで、イスラム系フィリピン人ゲリラによって、ヨーロッパ人観光客が誘拐され、人質開放の最大功労者は、リビアである。

▼また、なぜか、テコンドなどの東洋武術の教師は、アジアのイスラム国である、インドネシア人が、多い。欧米、東洋、そして、イスラムは、三大文化圏である。

最もソフトイスラム国であるトルコに、在仏滞在5年の友人がいる。社会的地位があり、その労働時間たるや、ワーカーホリックの域である彼は、トルコのコンピュータ従事者は、フランスより、多いと胸をはる。

▼イスラム圏は、もともと、数学の発祥の地。コンピュータとイスラム、それほど、相性が悪くなさそうである。


Picoへのメール:picoriental@usa.net



(吉田)イスラム圏のことも、無知です。前にサンフランシスコでタクシーをチャーターした時運転手が、アラブ人。食べ物の話しになって、彼が、寿司は気もち悪くて食えない、羊肉が最高と言ったとき、ああ、文化が違うって感じたなぁ。


2000年11月29日(水曜日)


日本の昼は、南米の夜。お昼休みは、こんにちはと、こんばんはのご挨拶を交わして・・・

私の昼休みは、午後2時過ぎから。これは、アメリカ大陸ではその日の晩にあたる。
こんばんは、こんにちはと、私の昼休みはラテン一色だ。

▼実は、私は、元々、ガルシアマルケス、オクタビオパスをはじめとする、ラテン小説のファン。

スペイン語学習の元々のきっかけは、原書で、文学を堪能することにあり、全くの独学である。
文法がフランス語に似ていて、母音が多い言語なので、学習は、比較的、楽であった。

▼アルゼンチンは、今、自分にとって、近い国。
大半の日本人にとって、アルゼンチンは、どんな印象であろうか。スーパーに行けば、パタゴニア産のサーモンが、特売されている。今日は、アルゼンチンは、南の果て、パタゴニアの生活を紹介。

▼言語は、スペイン語だが、かなり、訛りが強いらしく、友人は、私に、標準スペイン語を使うとき、よそいきの気分になるらしい。

労働時間は、朝7時から、昼の14時まで。専門職はこれに、加えて、18時から20時まで、働くこともある。
夏は、日が長いので、仕事が、終わった後、リオネグロ
(黒い川)という、町の中心を流れる川の脇の石畳の道を散歩するらしい。

この川は、文字のとおり、黒い色をしており、侵略者のスペイン人も、現住民も、それぞれの言葉で、そう表現したらしい。
パタゴニアの人々は、毎日、豊かな自然に感謝しつつ、地球の保護運動にも熱心だ。
ところで、スペイン語のla naturalezaと、日本の”自然”は、意味するところが違う。

▼スペイン語の自然は、大自然だけを指すが、日本語の自然は、大自然のみならず、起こる現象すべてを指す。
ただ、上記、リオネグロの話のとおり、言葉は、環境の所産。

環境が、違えば、当然、違ってくる。
しかし、地球の保護だけは、言語は、違っていても、共通の利益。地球の裏側の私たちも積極的に取り組みたいものである。

▼南米の最南端パタゴニアに、友人がいる。彼は、環境運動の担い手。HPを見る限り、あれほど、素晴らしい環境に囲まれていると、当然だと思う。日本は、公共事業、地方活性化のために、至る所開発されていて、今では、過度になり、住民の反発まで受けていると話した。

(吉田)南米!! 1度は行ってみたい。


2000年11月26日(日曜日)


ネットで買った金木犀のお茶で、各国の友人と政治の話など・・・

▼ネットショッピングで、横浜中華街のお店から、金木犀のお茶を送ってもらった。
注文から配送まで、きわめてスムーズで、週末ぎりぎりに注文し、日曜の朝は、香り漂う朝食となった。

古都は、今、海老の形をした海老芋が旬を迎えようとしている。よく、だし汁を含ませた海老芋の素揚げは、絶品で、これに、合ったお茶を探していた。

▼そこで、中国料理に詳しい北京の友人に、この金木犀のお茶を紹介してもらったわけである。
金木犀と言っても、強い香りはなく、ほのかな蜜柑のような香りである。北アフリカ、トルコ、中国は、お茶が盛んに飲まれる国々である。

私と、かの国の友人たちは、それぞれ、自国のお茶を飲みながら、意見を交換している。

▼今よく話題になっているのは、日本の政局である。茶飲み友達には、今までの経緯はすべて説明したが、最後の加藤さんの行動だけは、説明に苦慮した。

多分、推察するに、選挙基盤が脆弱な議員が、最後には主流派に同調し、加藤さんは負け戦を避けたと思える。判官びいきの日本人からは、受け入れがたい行動であろう。

▼加藤さんは行動を起こすまでにフローチャートを起こし、様々な可能性を想定したであろうか。私には、そうは、思えない。

ただ、私自身は、このことは、1ステップで、2,3ステップが、待ち受けていると思う。思うに、自民党は、自民党内部者でなければ、もはや変革はできないと思う。

現在末期がんであり、世論や、メールなどの外部からの”薬剤”にも、すべて拒絶反応が出ており、”自己の免疫能力”に期待するしか、方法は、なくなった。ただ、手遅れになる可能性が、十分にある。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)金木犀のお茶って飲んだ事がないなぁ。きっと素敵な香りでしょうね。

2000年11月19日(日曜日)

日本風な以心伝心と、西欧のコトバ

今日は、加藤さんをテレビで見ていて、ふと石橋湛山さんを思い出したり、レヴィストロースの本を、出してきたりしまた。
分裂症でしょう?(笑)

▼政局は、加藤騒動で慌しい。日ごろから在日の人と親しい私は、政治にはとても関心がある。有権者としての重み、責任を感じているからである。地球上の生物である人間は、地球に自転、公転がある以上、常に変革していかなければならないと思っている。

▼”二重構造”が、取りざたされた時期もあったが、80年代までの繁栄は自民党による単独政権の貢献度も高いと思う。ところが、いまでは、それは短所に転じた。これは日本式経営と類似したものと思う。自民党は過去の栄光に拘泥せず、生まれ変わるべきものと考えている。
現在は混沌の時期である。封建制が近代化を生む土台になったように、今は新しい時代への準備段階である気がしてならない。

▼フランス圏の方とは、柔道の話をよくする。フランスと北アフリカは、東洋武術への関心がかなり深い。よく問題になるのは、オリンピックの柔道の篠原選手の判定問題である。私は柔道の専門家ではないが、柔道は相手の力を利用して倒すのも、ひとつの術と聞く。また一旦下された判定に、不服を申し立てるのでなく、是正されるまで、じっと待つのが、”柔らの道”らしい。

▼これらは、西洋文化からは、理解されがたい話である。前者は不公平であり、後者は、不服があればとことん議論されるべきなのだ。柔道は、64年から体重別に分かれた。前者による柔道の精神からは、大きく離れたことであろう。伝統国技の国際化は大変なことであると認識している。

▼私は日本人である以上、後者の”以心伝心”の精神を否定しない。ただ、この言葉の背景を言葉で説明したいと思っている。残念ながら、まだ成功はしていない。

▼世界は西洋を中心として発展する、という歴史観をひっくり返したレヴィストロースに出会ったとき、私は新鮮な感動を覚えた。国境のない時代には、また新しい歴史観、価値観が生まれることであろう。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)以心伝心って、確かに米国・西欧では通じませんね。
黙っていると、相手は不安になるようですね。間や沈黙が、日本の文化の特徴かな、というと世界を知ってる、Picoさんから、それは違います、って言われるかな・・・


2000年11月18日(土曜日)

 父とは英語で会話

▼毎晩家族がテレビを見ている時間を利用して、実父と、台湾にいる親友と、インターネットでリアルチャットをする。
父とは英語で、親友とは台湾中国語で会話している。

▼なぜ父と英語で話すかといえば、お互いに、”you”呼ばわりすることで、親子関係を超えた人間同士の対話ができるからである。

反対に、中国系の友人とは兄弟姉妹と呼び合っている。彼らの慣習は自分の家族同然になってから、はじめて一対一の人間としての関係が成立するようである。

▼また、母国語でない言語を使って会話するとき、感性が研ぎ澄まされるようである。一句一句の使い方に、注意するからである。旅行の際、単にカメラで景色を写すよりも、スケッチをしたほうが、かなり細かい観察ができるのと同じである。

▼私は茶室の”投げ入れ”の生け花が好きである。
見た目は、自然だが、実は、細心の心配りがされてあるところが、心惹かれるのだ。言葉もそういった使い方を目指したい。

Pico へのメール   picoriental@usa.net

(吉田)投げ入れ、って名人の域。名人って言葉も何だか今の日本では、死語になってますね。徒然草の、名人はにぶき刀をつかうという、をふと思い出しました。


2000年11月16日:木曜日


1日に5カ国語を使う生活

最初は、自己紹介から。
▼はじめまして。picoです。
picoはフランス語のpiquant(ピリ辛)から派生しました。甘いばかりだけでなく、ちょっとピリ辛な生活が、好きですね。
ただ、決してune langue de vipere(毒舌家)ではありません。
現在の居住地は日本の古都ですが、ネット上では、毎日世界をかけめぐっています。

▼信条は、人生は一度しかないので最大限楽しく生きることです。何かを、学べば学ぶほど人生はとても楽しくなってきます。
点が見え、線になり、平面になり、立体になり、そしてその立体は、また別の立体とも組み合わせて、違った形の立体になることもあります。

▼家族や友人から、いつも幸福そうだねと言われています。何事をやるにしても、そこには常に知る機会考える機会があります。
それを毎日体感して生きているからこそ、幸福そうに見えるのもかもしれません。
そして、その”幸福な”生活のために、日本語以外の語学の勉強は欠かしません。

▼言語は、その言語を使うひとたちの生活の全てです。
ある言語を習得すれば、その背景にある思想まで、全部知ることになります。
新しい思想は、従来の思想と合体し、オリジナルな形態を造り出します。他の言語を使うとき、改めて、日本の全貌がわかる感じがすることがしばしばあります。

▼いつも意識していることは、自分の元々の要素を、環境と相談しながら最大限に生かすことです。私は女性、そして自然の移り変わりを楽しめる日本人です。

▼毎日最低5カ国語(英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語など)を使って、仕事、家庭にエンジョイしています。
ふとした折りに、私の日ごろ思うこと、考えること書いたPico's Pageを読んで、楽しんでいただければ幸いです。

▼先日の話題、日本の全体主義のことですが、経済繁栄という一つの目的に向かって、個々が疑問を感じることなく、一致団結できた点が、今日の日本経済に貢献したという話だったのです。
皆が、同じ考えを、もっていてくれることぐらい、統率者にとって、そして、生産にとって、便利なことはないでしょうね。

▼経営していると、対スタッフ、対顧客で、また、スタッフ、顧客もバラエテイに富み、今後の方針を練る時など、まるで、多次元方程式の回答を出すがごとくいつも、頭を悩ますのです。

▼日本式経営は、せめて、労務面だけでも、方程式を簡単にしたいと思います。
”職人”が、この繁栄を作った。確かに、企業の殆どを占める中小企業には、素晴らしい職人さんがいますね。今は、消えつつあります。
オーダーメードが価値の時代になるのに、オーダーメードを提供できる人が消えているのですよね。

▼忘れられない一言があります。
日本語とイタリア語の本の両方を読んでいる私を見て、イタリア人の友人は、日本人はすごい、頭を、縦にも横にも使えるから。
これが、私に、日本をまだまだ諦めさせない理由なんです。

Pico へのメール
   picoriental@usa.net

(吉田)Picoってそんな意味を含んでたんですか。
経営の多次元方程式、って表現いいですね。確かにそう。