SCMシリーズ:SCM経営をめぐる考察(2)
This is my site Written by admin on 2001年10月6日 – 08:00

こんにちは、吉田繁治です。有料版の緊急号(アフガン空爆以後の
世界)、増刊号(戦時準恐慌経済に入った)と続きました。今後も
折に触れて、この問題についての分析・考察をお届けします。

————————————————————
——————————–
【感謝とご報告】
ついさきほど、有料版の発行システムを管理している<まぐまぐプ
レミアム事務局>から、知らせが届きました。

<・・・さて、貴メールマガジン「ビジネス知識源プレミアム:1
ヶ月ビジネス書5冊を超える情報価値を e-Mailで」は、弊社サイ
トで8月1日より実施しておりました、「まぐまぐプレミアム・ス
タートダッシュNO.1大賞!」において、購読者数部門、購読売上部
門ともに第1位を獲得されました。2001年10月16日>

読者の方の支持のおかげです。更に良質な内容に高め、お役に立て
るよう努めます。こうした成果は、力になります。内心では、感激
しています。

————————————————————
——————————–

今回は、時事状況の考察の後、今月の基調テーマに戻って、<SC
Mをめぐる考察>の第2部です。

趣旨を理解していただく意味で、前回掲載した予告を再掲します。

【VMI】
VMI(Vendor Managed Inventory)を解きます。

VMIは、流通面では店舗の上流に位置する、卸売業、またはメー
カーの販売部門(販社)が、店舗の商品部門を代行するような形で
、店舗の在庫を管理する手法です。在庫管理は、発注管理です。

【理由】
VMIを取り上げる理由は以下の3つです。

(1)わが国で発達している卸売業の近未来・将来の、システムを
含む機能を示すものであること、
(2)メーカーの店舗に対する、近未来・将来のシステムを含む機
能を示すものであること、
(3)小売業が行ったときは、中間流通を含む、流通業への進化の
方向を示すものであること。

VMIを検討することによって、従来は分断され、「取引の摩擦」
を発生させていた流通過程〔メーカー~中間流通(卸機能)~店舗
〕において、目指すべき方向が明らかになります。

取引の摩擦のコスト、これが、キー概念ですね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   <SCMシリーズ:SCM経営をめぐる考察(2)>

【目次】

1.今週の時事状況の考察:
     新しい戦争と経済の01年10月16日時点
2.家具業界のケース・スタディの別の角度からのまとめ
3.理解されなかったこと
4.輸入商品のシミュレーション
5.VMI(Vendor Managed Inventory)効果のエッセンス
6.VMIを可能にする条件
7.3項の連絡事項

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.今週の時事状況の考察:
  <新しい戦争>と経済の01年10月16日時点

▼世界経済への波及

今回の<新しい戦争>がもたらす経済への波及では、
(1)現在のところ、米国では、短期での回復を見ている論調が多
い。
(2)しかし世界の<不安定性の急増=リスクコストの増加>とい
う、新しいコスト要素を加味したとき、グローバル金融と、消費経
済の面で、以下の変化が起こる。

 ・金融面では、マネーがもっとも嫌う、不確実性が増加。
  機軸通貨であるドルへの信任の低下が、波乱要因になる。
  ユーロ、円を含めた国際基軸通貨の、再編成が起こる可能性。

 ・消費面では、基礎生活物資以外の選択的消費部分の打撃が深い

  米国の、消費財輸入の急減が、アジアに波乱をもたらす。

以上の観察を、続ける必要があります。グローバル経済・金融は、
世界を深くリンクさせています。9月11日以降の世界は、ばら色
のグローバリズムの世界の、イメージに戻ることはありません。
日本を含むアジアでは、輸出の急減が、経済を縮小させます。

米国政府は、急遽$1300億(約15兆円)の緊急経済対策費を
計上し、予想される大幅な需要縮小を埋めようとしています。この
あたりの対策には素早いものがあります。

▼イラク問題が戦線拡大の発火点

米国は、テロ発生直後から、<長い戦争になること>を表明してい
ます。普通の感覚で受け取ると、この表明はとても変なのです。

【予定されたリークを行った】
炭疽菌(他の生物兵器、化学兵器、核兵器へも発展)で、ついにイ
ラクの関与が英国紙オブザーバーで報道された。米国サイドにとっ
ては、予定の行動に含まれるリークです。

【単純であることの危うさ】
新しい戦争では、当初から米国の狙いは、イラクにありました。
このあたりは単純なようで、湾岸戦争の時の父ブッシュ大統領の、
イラク叩きの不徹底を、現ブッシュ大統領が徹底させるという引継
ぎです。この単純さに危うさを感じます。

今回の戦略は、俊才のライス女史が作っているはずですが、まだ政
権内の発言力が弱いのでしょう。

【政権内のタカ派と慎重派】
チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官は戦線拡大、戦争長
期化のタカ派です。湾岸戦争の時の総司令官を務めた、現国防長官
のパウエルは、「世界世論をまとめた上での攻撃」という慎重派で
す。

【国民へのコミットメントと、国際政治の混同】
「いかなる妥協もしない」という表明は、6000人以上が殺戮に
あって報復を求める国内世論向けのポーズだけではなく、実際の戦
争へ向かったものです。このあたりに、ブッシュ政権の危うさがあ
ります。現状は、タカ派主導です。

【イラク・イスラエル問題】
アフガンの空爆、特殊部隊でのゲリラ戦の経過のなかで、フセイン
が(仮定ですが)イスラエル攻撃を仕掛けるよう、米国が仕向ける
恐れがあります。こうなると、戦線は、アラブ全域に拡大します。

戦争の長期化という意味に、これが含まれるなら理解できます。
長い戦争には、以上の含意があると観察されます。

▼イスラムの民衆対西側の図式

長期戦になれば、以下のことが確定します。

(1)圧倒的に武力で優勢な米英軍の攻撃の映像で、イスラム世界
全体の、米英及びその連合軍への反発が高まる。
(2)イスラム世界は、サウジの王家を中心とするエスタブリッシ
ュメントの親米派と、国内民衆の不満派に分離する。

ビンラディン及びタリバンの、テロの目的は、イスラムの米国への
反発を高めることです。
その後の狙いは、イスラム統一国家です。
こうなると、米国はテロが狙っていることの術中に落ちることにな
る。

当然のこととして、米国およびタリバン双方が計算済みです。
米国の戦争のやり方は、いつも、自由世界の正義のためにやむを得
ず行うというスタンスを得たいのです。戦争には世論のバックアッ
プが必須です。

【妥協が必要な国際政治】
米国が、「そこそこの線」で妥協の姿勢を示さない限り、ここまで
行く可能性が極めて高いのです。国際政治は、お互いが妥協しない
限り、結末は殺戮になる。大阪弁での「いい加減」という知恵が必
要です。

言葉上だけでは(国内世論向けに)妥協しないといいながら、リア
ル・ポリティクスでは異なる立場・利害を尊重した妥協を図るとい
う国際政治の暗黙のルールを無視すれば、残るのは全面対決しかな
い。
そこが、単純に思えるブッシュ政権の戦略の危うさです。

▼戦時経済の意味

【経済と政治の関係】
戦時経済とは、平常時の市場主義とは違って、<経済の原理を、政
治と軍が捻じ曲げる>という意味です。

米国の姿勢から予想される戦争の長期化、戦線の拡大があると、実
物経済では需要が縮小し、国際金融は、波乱の淵を進みます。この
新しい戦争の<戦後>には、国際金融が、別の枠組みに変わるでし
ょう。

【歪みのエネルギー】
マネーの自然な動きである経済原理を、人為で捻じ曲げると、歪み
のエネルギーが溜まります。誰も止めることができなくなる閾値(
変曲点)に達したとき、クラッシュが起こる。

【ブッシュ政権の性格】
現ブッシュ政権の主要スタッフは、金融主導・経済主導・IT主導
のクリントン政権とは違い、軍事・エネルギー・資源主導です。

▼金融の怪物:デリバティブ(金融派生商品)の存在を忘れるな

【簿外取引で、誰も把握できないデリバティブ】
現代金融には、デリバティブが組み込まれています。デリバティブ
は、企業・金融機関の間の「簿外取引」ですから、実際に損失や利
益が確定するまでは、当事者しか知らない。当の金融機関も、リア
ルタイムの取引の全容を把握していない。取引現場は、瞬間勝負な
のです。

デリバティブの総額は、1京円(1兆円の1万倍)~6000兆円
と言われている。世界の実物経済であるGDPの、2倍から3倍に
相当します。インパクトは地雷の規模ではなく、核兵器の規模です

【すでに・・・】
デリバティブが、98年のロシアのデフォルトで破綻したLTCM
のように、いつ暴発するか誰も予測はできない。 簿外取引ですか
ら発覚したときは、突然です。もう、実際に破綻は起こっているで
しょう。

中央銀行当局は、金融機関のデフォルトを避けるため、緊急マネー
供給をしています。それが、FRBの緊急マネー供給の裏の意味で
す。

ブッシュ政権には、クリントンの時のような、金融スペシャリスト
の切れ者のスタッフはいない。危険です。このままでは来年3月を
待たず、国際金融危機、金融連鎖のシステミックな危機が露呈する
でしょう。

以上の国際金融の背景を、記憶にとどめておく必要があります。

今週(01.10.22号)の米ビジネス・ウイークでは、グレイ
・S・ベッカーが、「驚くことはない、回復は早い」とのコラムを
書いています。現在の米国マスコミの、主流の論調です。

そこで持ち出した例が、日本の阪神淡路大震災(1995年)の後
の、日本経済です。一時的な心理的ショックから、米国は立ち直る
との楽観論。しかし以上で述べたような、世界経済と金融の相互リ
ンク、戦争の長期化の可能性、デリバティブへの言及はありません

日本の、阪神淡路大震災の例は、参考事例になりません。
米国経済の楽観は、奇妙に続いています。

さて、以降は、SCMの第2部です。
VMIの解説に至るために、事前説明が必要です。

————————————————————
——————————–

■2.家具業界のケース・スタディの別の角度からのまとめ

▼10年間の激変

SCMの前提を示すためのケース・スタディとして、90年代の1
0年間の家具業界の分析をしました。小売のデータから逆に見ると
、よくわかります。(いずれも年商3億円以上の企業の集計)

     1991年   2000年   増減    増減率

【小売】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

売上高 10152億円 11926億 +1774  +17%

社数    569社    549  - 20    -4%

税前利益  385億    238  -147   -38%

【卸】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

売上高  7,958億円 4,914 -3,044 -38%

社数     389社    286 - 103  -26%

税前利益   163億     35 - 128  -78%

【製造】~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

売上高  9,307億円 6,550 -2,757 -30%

社数     500社    427 -  73  -15%

税前利益   338億    171 - 167  -50%

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小売業569社合計(年商3億円以上)が、17%の売上増加であ
るのに対し、卸は-38%、製造は-30%です。ここでは単に数
字です。数字の裏では、メーカー数の半減、大手を含めた問屋の消
滅、小売の廃業・倒産があります。

そして2001年秋、この傾向は、深化しています。
なじみの深い業界だけに、複雑な思いがあります。

【95年ころだった】
10年で、正当な技術を身につけたごく一握りの成長企業と、大多
数のそうでない企業の間には、格差がつきました。実は、こうなる
前の1995年ころが、戦略的な勝負の時期だったのです。その意
味での、先行事例です。

【最終需要】
国内小売に対して、卸は55%、製造は47%のシェアの低下を来
たしたことになる。最終需要が(伸びてもいませんが)落ちていな
いのに、上流の売り上げが激減に近い減り方をしたことには、以下
の3つの原因があります。

(1)上流が、顧客変化を知るのに時間がかかった。
(2)競争価格の低下への対応ができなった。
(3)直接輸入を行った小売が2倍~3倍に売上を伸ばした。

この10年間の家具業界の変化は、他の業界の21世紀初頭の先行
モデルになると判断しています。どんな意味での、先行モデルか?

【先行モデル】
上流のメーカー・問屋が、海外工場展開(メーカー)や、調達ソー
スの変更(卸)を行えないと、家具業界のような変化になると判断
してください。

1995年以降、カジュアル衣料の分野で同じようなことが起こっ
たことはご存知ですね。現在のユニクロは、4年前の、戦略転換の
結果なのです。

ユニクロも次の戦略(2005年戦略)に向かう時期になっていま
す。戦略の3つのキーは、提案するなら、継続購買性、そして品種
枠の拡大、スタイル化です。

家電では、国内メーカーの海外工場展開で、国内メーカーが輸入分
を取り込む変化です。ただし、ここでも、1万円以下のTVやビデ
オになると、中国・韓国製品の独壇場になりつつあるのです。

▼想定価格の変化

2週間前、掃除機が壊れたので家電ディスカウンターに出かけ、買
い替えました。想定価格は5万円でしたが、買ったものは2万円(
日立製) 軽量で、吸引パワーは強く小型で、機能も優秀です。機
能価値は以前の5万円のものより高い。一般に、家電製品も、10
年前の価格の半分以下です。

端的に言えば、こうした変化です。
90年代の家具も価格で、同じことが起こったのです。

【しかし・・・5万円と2万円】
5万円のものを生産・流通・販売する仕組みと、2万円のものを生
産・流・販売する仕組みは、コスト構造・作業体系の根底が違いま
す。
500円と200円と言っても同じです。

このことに気がつかないと、あるいは、気がついても以前のままを
踏襲すれば、売れても単価下落で赤字になる。
わが国の、2001年現在の、ほぼ全業界に共通の問題です。

▼要点の3項

【1.「個客」志向とコスト構造】

間違えてはいけないのは、
(1)店頭の競争単価が下がれば、価格の安いものを扱えばいいと
いうことではなく、
(2)単価下落に合致したコスト構造を構築することが必要だとい
うことです。

「個客」志向を高めながら、新たなコスト構造の構築を行うことが
、経営です。商品政策は、その一部です。

【2.流通のトータルコストの視点】

コスト構造も、
(1)製造内部、中間流通(卸)内部、小売内部のコスト構造のみ
ではなく、
(2)製造から流通のトータルで見てのコスト構造(=作業構造)
です。

【3.供給連鎖の構造改革】

サプライチェーンマネジメントは、直訳すれば供給連鎖経営です。

(1)全流通を、供給の連鎖と見て、
(2)その全体コストから、顧客にとって何が不必要なものかを判
定し、一個一個つぶしていく継続的な経営活動です。

【SCM経営の諸概念】

そのために行うのが、組織の枠を超えた協働(Co-Working)です。

相互に自律した組織間の協働が成果を挙げるには、同じ目的が必要
になります。つまり、同じ目的に向かった戦略同盟(Strategic Al
liance)が必要になる。

サプライチェーン経営では、製造から流通の、トータルコストを分
析することが出発点になります。以下は、単純化を図った家具業界
の実際の数値です。

▼家具業界のトータルコストの構造

国内工場出荷価格     39750円( 42.8%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
流通コスト   
  メーカー販社コスト  10250円( 11.0%)
  中間流通コスト    13860円( 14.9%)
  小売コスト      29100円( 31.3%)
  (小計)       53210円( 57.2%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最終小売価格       92960円(100.0%)

以上を見ると、解答が見えます。

外面上は、国内製造コストが、アジアのコストに負けたために、製
造・卸は売上を減少させたように見えます。確かに、中国産の家具
は、工場出荷価格は、国内の25%から30%です。

中国からの輸入は、どこの企業も、メーカー、問屋、小売であれ、
すぐできます。中国産の安いものを入れれば、それでOKかという
とそうではないのです。

この思考に何が欠けているのが<供給の連鎖構造>、つまりサプラ
イチェーンのトータルコストの観点です。単に流通の一部を変えれ
ば、それで対応ができると考えてしまう。

実際、そこまでの考えにしか至らなかったために、製造、卸、小売
を含め、つぶれた企業が多くあるのです。怖いことです。

ここからの判断が、企業の生死を決める分岐点になる。
家具業界の多くの人は、以下を理解しなかった。

————————————————————
——————————–
■3.理解されなかったこと

▼量の発注と、リードタイムの長期化の意味

【量の取引と、リードタイム】

(1)まず、現状の国内製造メーカーとの<単品取引>と、海外メ
ーカーとの<量の発注>の根本的な違いがあります。

継続的かつ、量の発注がないと有利な価格では取引できません。
不利な価格での中間取引では、現在は、顧客に通用しません。

(2)次に、国内の2日から4日の短期リードタイム(発注から入
荷までの期間)と、4週から8週はかかる輸入のリードタイムの違
いがあるのです。

以上2項の、輸入(または小売の商品開発)での、国内取引との違
いが、以下に示す、流通の大項目の戦略までを変えるのです。

1項目ずつ見ていきます。

▼(1)DCの必要性

量の発注とリードタイムの長期化は、国内において、DC(Distri
bution Center:常備在庫を持つ大規模物流センター)の機能が必
要なことを意味します。物流設備投資が必要になる。

▼(2)需要予測・品揃えと販売促進の計画化

同時に、発注から入荷までのリードタイムが長いため、
(1)2ヶ月先、3ヶ月先の需要予測、
(2)及び店舗品揃えの計画化、
(3)店舗の販売促進の計画化、が必要なことを意味します。

この、需要予測の仕組みを作らないと、DC(常備在庫を持つ流通
センター)の在庫で、ある品目は溢れ(過剰在庫)、ある品目は不
足する(欠品)。過剰在庫と欠品は、同じことの「裏腹」です。

(用語注)過剰在庫:
品目別に見たとき、ある一定期間の売上可能数を超えた在庫数
(用語注)欠品:
品目別に見たとき、展示すべき商品の、在庫がない状態。
(以上は、表面的な定義です。本格的には、発注数公式を示す必要
があります)

以上3つの技術要素は、いずれも、小売が苦手にしている部分です
。販売以外の技術を、小売が持っていることは稀です。

▼過去の方法との異質性

国内取引に慣れていると、一個ずつの発注であり、しかも家具では
、店頭で売れた後の、メーカー・問屋への発注(売越し発注)です

小売が負担する在庫リスクはゼロだったといっていよい。

上流が在庫リスクを負担するために、小売の仕入れ価格が「メーカ
ーのリスクコストを含んで合理的に」高かったのです。

ここを理解しないで、海外メーカーに量の発注をすると、
(1)見かけ上の仕入れ価格の安さの分が、
(2)売れ残り在庫の増加、在庫を持つことの付帯コストの上昇で
、意味がなくなるのです。

▼(3)店舗のドミナント展開が必要(重要)

単品発注ではなく、量の取引をするには、店舗では<標準店のドミ
ナント展開>が必要になります。
  
(用語注)ドミナント(商勢圏の形成):
ドミナント展開とは、ひとつのDCでカバーできる物流領域(例え
ば往復で6時間等)の地域に、品揃えの60%以上を共通商品構成
で運用する、複数の標準店を展開することです。

このドミナントの店舗数の密度の濃さ、薄さが、流通コスト競争の
要点になるのです。

▼重要な実例

物流センターを中核にするドミナントを忠実に守って、1地域ずつ
攻めたのは、国内ではセブン・イレブン、米国ではウォル・マート
です。

店舗ドミナントが、両者の基幹的な競争力を構成します。
容易に、他の企業が接近できないのです。

小売企業、及び流通業、ならびにメーカーの流通戦略で、基幹的に
重要になるのがこの「ドミナント戦略」です。基幹的ということの
意味は、他の競争優位要素が充たされても、及ばないということ。

【リージョナルチェーン】
食品スーパーで言うと、地域型(リージョナル)チェーンが、全国
展開のナショナルチェーンに勝てる理由は、地域での店舗ドミナン
トの優位によってです。これが、基幹的に重要な要素です。

ダイエー、マイカル、西友、IY堂、ジャスコのナショナルチェー
ンが、合計での商品取り扱い規模では大きくても、小さな地域スー
パーに負ける理由は、リージョナルチェーンの店舗ドミナントの形
成によってです。

▼事例:大手量販の流通の構造と、その弱さ

大手量販が、全国展開ができた理由は、国内メーカーの販社、問屋
の流通網を利用することによってでした。これが80年代まで。

ところが、90年代以降、小売の先端競争が直接輸入部分になると
、全国合計での売上規模の有利さが生きなかったのです。

1店舗規模はおおきくても、店舗が<点>でしか存在しないことが
、弱点になった。

ここが、日本の大手量販の、90年代の不振の根底の理由です。
単なる店舗の品揃えや価格ではない。一定の地域での、店舗の<面
>での展開が必要です。

このことが解消されない限り、大手量販の不振は続きます。

逆に言えば、今、大手量販は、専門店チェーン、または商品構成の
専門化を図った地域チェーンにとって、攻めやすい。

今弱いのが、大手量販です。大手量販は、60年代以降80年代ま
で百貨店の売上の伸びの部分を取った。郊外のショッピングセンタ
ーと、価格政策によって、です。

今度は、大手量販の伸びの部分をとるのが、地域でドミナントを作
るスーパーであり、直輸入を行える専門店チェーンです。現在の店
舗体制では、大手量販に将来はない。そうした、根幹部分の変化な
のです。

問題は、物流と上流在庫に関し、<あなた任せ>だったことです。

大手量販は地域ドミナントを形成した後、次の地域に向かうべきで
した。その点を「比較的に」守ったのがIY堂です。店舗ドミナン
トが<基幹的に重要>ということは、こうした深い意味を持つので
す。

これは、東南アジア商品の輸入が日本に先駆けること10年、80
年代に主になった米国の流通業競争で、実証済みのことです。米国
の店舗を毎年見ながら、実際は一体何を見ていたのか。店舗の棚割
り研究では、見えない部分ですね。

正当に見れば、西欧、米国に、日本の流通モデルはあるのです。
西欧が約10年先行、米国が5年でしょうか。

▼一般用語では・・・

物流を含む店舗配置を、一般に、<流通のインフラ・ストラクチャ
ー(基盤の仕組み、構造)>と言います。

店舗のドミナント展開の流通インフラ・ストラクチャー作りを、海
外輸入の進行とともに進めないと、国内流通コストが高くなって、
せっかくの仕入れ価格の安さが生きないのです。

【例】
具体的な例で言いましょう。国内工場出荷価格5万円のものと、輸
入価格2万円のものの、国内物流コストは同じです。輸入以前は、
店舗に一個ずつメーカーが輸配送するという前提での5万円だった
とします。店舗は、発注すれば、5万円でいつでも入荷した。この
中に、1個あたり4千円の、店舗への輸配送コストが含まれていた
とします。

輸入製品では、まず国内DCでの保管コスト(入荷処理・保管処理
・出荷処理を含む)を必要とし、同時に、DCから店舗までの物流
コストがかかる。

仕入れ価格が5万円のものと2万円の物流コストは同じです。つま
り、国内物流コストの4千円は、2万円の商品にもかかる。
物流費が20%にもなるのです。

これは、標準店の店舗網の密度を高めないと、コストダウンになら
ないことを示すのです。

【まとめれば・・・】
まとめれば、輸入を行うということは、
(1)メーカーであれ、
(2)卸であれ、
(3)または小売の直接輸入であれ、
その成功の条件として、ドミナント展開の店舗インフラ・ストラク
チャーが必要だということです。

卸、メーカーにとっては、<販売店のドミナント>になります。

ここを無視して、単に工場出荷価格の安さに目がくらんで直接輸入
を行ったところが、90年代に、経営の苦境に陥ったのです。

流通のトータルコストを、論理的・実証的に考えれば、すぐわかる
はずですが、それを無視したまま行うのがこの国の流通・小売の常
ですね。

もう一度、家具業界の、製造コストと、流通コストの構造を、以上
の予備知識を得た上で、じっくり眺めて下さい。新たな発見がある
はずです。数字は、解読してこそ意味がある。

————————————————————
——————————–

■4.輸入商品のシミュレーション

以上の解説を、より具体化するために、シミュレーション計算を行
います。重要な観点が得られるはずです。

ゆっくりたどってください。自分の業界、またはメーカーはメーカ
ー、卸は中間流通、小売は店舗コストの視点で。

▼現状の流通構造に、安価な輸入製品を入れただけの時

以下、実際の数字での計算を行います。

【1】家具業界の現状のトータルコスト構造

国内工場出荷価格     39750円( 42.8%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
流通コスト   
  メーカー販社コスト  10250円( 11.0%)
  中間流通コスト    13860円( 14.9%)
  小売コスト      29100円( 31.3%)
  (小計)       53210円( 57.2%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最終小売価格       92960円(100.0%)

こうしたコスト構造のなかに、中国輸入製品を入れるとどうなるか
。中国の工場からの輸入製品が、国内産と同等の品質・機能のもの
で、15000円の原価(国内産の38%の原価)と仮定します。

【2】輸入品を入れたトータルコスト構造

輸入製品仕入れ価格    15000円( 22.0%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
流通コスト   
 ※メーカー販社コスト  10250円( 15.0%)
 ※中間流通コスト    13860円( 20.3%)
  小売コスト      29100円( 42.7%)
  (小計)       53210円( 78.0%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最終小売価格       68210円(100.0%)

価格は、国内メーカーに払う分が39750円減って、それが
15000円の中国メーカー(及びコンテナ輸送コストを含む付帯
費)への支払いに振り変わった。それだけです。

最終小売価格は、(39750円-15000円=)24750円
(27%)下がって、68210円になった。

(注)上記項目で、※メーカー販社コスト分、及び※中間流通コス
ト分は、今度は、輸入を行う中間業者のDCコストや輸送費、在庫
リスク、営業費になる。小売が直接輸入を行えば、小売のDC、社
内物流、商品部のコストです。ここでは、国内流通は、以前のもの
と変わらないと前提したからです。

【流通コストの基本性格】
重要なことは、流通のトータルコストは、<個数単位>でのマテハ
ン(Material Handling:物流、在庫管理、販売処理費)であって
、仕入れ原価が下がっても、個数で同じであるということです。

一見では、流通コスト部分、つまり、流通の付加価値部分が従来の

57.2%から78.0%へ、20.8ポイントも上昇したように
見えます。
しかし、これは、個数が同じなら流通コストで費消されます。

店舗での、陳列コスト・販売人件費・管理コスト・宅配のコストも
、顧客単位、個数単位で高い商品も、安い商品も同じです。

いま、家具に限らず他の商品の日本全体の流通で起こっているのが
、この現象です。まだ、国内流通と店舗コストの合理化がないので
す。

単に輸入を入れた。輸入以降の、在庫管理、国内流通、店舗作業は
同じである。顧客単価は下落した。売上総額は、90年代初期のピ
ーク時に比べると、27%は減った。以上をあらわすのが、上記の
【2】
輸入品を入れたトータルコスト構造、です。

では、流通コスト部分を、商品原価に合わせて減らすと、どんな計
算になるか?

【3】流通コスト割合を、商品原価に比例させたとき

輸入製品仕入れ価格    15000円( 42.8%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
流通コスト   
 ※メーカー販社コスト   3855円( 11.0%)
 ※中間流通コスト     5220円( 14.9%)
  小売コスト      10970円( 31.3%)
  (小計)       20045円( 57.2%)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最終小売価格       35045円(100.0%)

目標は、ここになるのです。ここで、店頭価格を競争上で、5万円
にできれば、利益が大幅になる。ユニクロに代表される90年代後
期成功組みの収益構造ですね。

コストダウンの項目を拾いましょう。

製造原価=39750円⇒15000円=中国工場へ量の発注

メーカー販社コスト
    =10250円⇒3855円=DCコストで合理化
中間流通コスト
    =13860円⇒5200円=DC+店舗物流を店舗のド

                  ミナント形成で合理化

小売コスト=29100円⇒10970円=店舗作業の総人時の合

                    理化で、62%カット

小売価格68210円⇒35045円(最終価格51%)

注意すべきは、以上は、いずれも、国内流通コストの合理化である
点です。輸入商品部分は15000円の部分に過ぎない。

【まとめ】
輸入とは、国内流通の、店舗ドミナント形成による流通インフラの
合理化、及び店舗の作業総人時の合理化である。
このコストダウンの概念(コンセプト:枠組み)がキーですね。

さて、ここまでで、VMIの入り口に向かう準備が整いました。

————————————————————
——————————–

■5.VMI(Vendor Managed Inventory)効果のエッセンス

VMIは、店舗レベルではなく、店舗の上流(順に遡れば、店舗の
物流センター、卸、メーカー)が、下流の店舗在庫をコントロール
する仕組みです。

もちろん、すべてを自社で行っても、その中に、店頭在庫コントロ
ールのVMIの機能が含まれることでは同じです。

最初に、在庫管理の原理を示す必要があります。

▼定期発注法の公式の適用

定期発注法とは、最下流の需要予測に基づいて、上流在庫を最適に
コントロールする仕組みです。以下の公式になる。発注サイクルを
一定にして、最適発注数を決める方法です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

店舗の週必要発注数=
 ={入荷までのリードタイム(日数)+発注サイクルタイム(日
数)}×(1日あたり)売上予測数-発注時点の有効在庫数+安全
在庫数
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【注】
(1)「入荷までのリードタイム」は、発注をした日から、入荷す
るまでの日数

(2)「有効在庫数」は、現有在庫数のうち、顧客引き当て(予約
等)がなされていなくて、販売が可能なもの。

(3)「安全在庫数」は、売上の変動をカバーし、欠品を避けるた
めに余分に持つ在庫。

安全在庫数=売り上げ数の統計的な変動幅(標準偏差値)×2.3
(安全係数)=99%の在庫安全率(=1%の欠品率)

店舗の必要発注数は、以上のような公式が使える環境を作れば、個
々の店舗が行っても、DCで行っても、卸で行っても、メーカーで
行っても同じ結果が出ます。
ここが、VMIの思考方法の起点になる。

店舗は沢山の品目を扱う。例えば、仮に1週間に1度でも、3万品
目分の最適発注数計算を行えば、3万回の計算です。大変な作業量
ですから実際には行っていないのです。流通では、当たりまえのこ
とが行えていないことの、当たり前の状態(あるべき姿)へ向かっ
ての改革が、90%以上を占めます。15年の経験で言えます。

▼30店舗をカバーするDC(常備在庫をもつ流通センター)

ここで、店舗の60%部分(18000品目)の商品を、定番商品
とし、その品目を、30店舗をカバーするDCで集中管理すると、
どう合理化するか。

DCでの計算回数は、18000回ですが、1店舗あたりで見れば

18000÷30店=600回に減少したのと同じ効果です。つま
り、発注管理の必要作業時間は、1店舗あたりで見れば、30分の
1の必要総人時(作業時間)になるのです。

これが、上流での、店舗在庫の管理、つまりVMIの効果の1項目
です。

VMIの2項目の効果は、もっと大きい。1店舗単位での売れ数は
、週間10個と予測したものが、実際の週間売上では5個になった
り、
15個になったりします。

店舗別に、店舗内で補充在庫を持つと、統計的変動が大きくなるた
め、
結果は、上記の安全在庫の算式で、過剰な在庫を持つことになる。

安全在庫を持たなければ、予想以上の売れ数の時、欠品して売上の
機会損失になる。

ところが30店舗で300個の予測は、この総数が150個になっ
たり450個になったりすることはゼロではないが、稀です。これ
を統計的大数(たいすう)の効果と言います。
安全在庫を過剰に持つ必要がなくなるのです。

しかも、物流カバー領域のA店で売れ残ったものを、その品目がよ
く売れるB店へまわす「店舗間移動」ができる。実は、日常衣料の
「しまむら」の在庫管理のコツ、利益のコツが、頻繁な店舗間移動
です。

以上、DCの在庫管理効果です。この思考の延長線上で、DCのも
っと上流の卸(同じことですがメーカー販社)による、VMI効果
を見ます。

▼卸(またはメーカー販社)による、下流の店舗在庫管理効果

卸の場合は、小売のDCとは異なり、取引店舗数は多くなる。
数百店舗はざらで、一般に、数千店舗はあります。

仮に3000店分の、同一品目の、VMIなら、その品目の受注管
理作業は、各店舗での発注計算に必要な合計時間の3000分の1
の総人時になるのです。

当然、必要安全在庫の削減効果も大きくなり、ほとんど安全在庫を
もつ必要がなくなってくる。

原理は小売のDCと同じですが、規模を大きくした利益効果が出る

ここで重要なことは、メーカーから店舗までの流通をトータルで見
た、サプライチェーンの観点での効果である点です。
「流通分断」ではこの効果が出ない。

以上が、VMIの効果のエッセンス部分です。

————————————————————
——————————–

■6.VMIを可能にする条件

VMIが可能になるには、以下の基本条件がある。

(1)各店舗のPOSデータが、リアルタイムで、DC(または卸
、メーカー)と共有化されること。

日々の売上の実際のデータをベースに、売上予測計算を行う。

(2)各店舗のリアルタイム在庫(RTI:Real Time Inventory)の
データが、DC(または卸、メーカー)と共有化されること。

RTIのデータに、店舗の実在庫との狂いがないこと。

(3)店舗は、販売品目を、定番商品(品目数で約60%が適当)
と、非定番(集荷商品、季節商品、特売商品の3区分が適当)に区
分すること。

以上の基本3条件が揃えば、店舗は、POSで記録したデータを、
転送するだけで、発注処理は終わります。

店舗で判断を加えるのは、例外的な商品に限定できるのです。

VMIを理論的に言葉で言うのは簡単です。
実際には、店舗在庫は、諸矛盾の塊です。
品目管理の内容の問題もある。

また、同様の矛盾は、DC在庫、卸在庫、メーカー在庫にもある。

リードタイムの不定もある。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

店舗の週必要発注数=
 ={入荷までのリードタイム(日数)+発注サイクルタイム(日
数)}×(1日あたり)売上予測数-発注時点の有効在庫数+安全
在庫数
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

数式で言えば、以上の要素です。

重要なことを言います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

定期発注の公式が、適用できなくなるような、現場の矛盾、非合理
を、具体的に、一個ずつつぶしていくのが、SCMの経営。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

以上、VMIに関するエッセンスを示した概論部分です。
VMIの思考方法を理解すると、SCMの全体の理解が、順調に進
みます。

もう、自分はメーカーである、卸だ、小売だという垣根(取引の摩
擦のコスト)を作るような時代は終わったのです。

もちろん、取引の全メーカー、全小売が、等しく、VMIを核にし
て結びつくわけではない。
重点取引先の選別戦略があります。お互いに、取引のパイプを従来
の数倍に太くするのです。そこから、情報共有化の戦略同盟が生ま
れます。

取引のパイプを数倍に太くすることは、CRMの戦略でもありまし
たね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【カスタマー・エクイティ・フォーミュラ】
CRM経営の構造を示すのが、カスタマー・エクイティ公式(フォ
ーミュラ)です。(その内容は01年9月号に詳述)

カスタマー・エクイティ(=LTV総額)=全体需要×「顧客数シ
ェア率」×「個客シェア率」×{1÷(1-継続購買率)}

LTV:Life Time Value(顧客の生涯価値:最初の購買から離反
するまでの、平均的な累計購買金額

以上のフォーミュラの、顧客を取引先の店舗に、「個客」を各店舗
に置き換えれば、メーカー、卸の流通戦略そのものになります。
原理的なものは、CRMもSCMも目指すことが同じです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本号は、<まぐまぐプレミアム>の購読者数、購読金額の双方のラ
ンキングで、1位になったことの記念日になる配信でもありました

やはり、50%も返本がある紙メディアではなく、流通が合理的な
メールマガジンを選択して正解でした。

10月19日(金曜日)の、無料版まぐまぐのオフィシャルマガジ
ンで、ランキングの詳細が発表されるようです。

————————————————————
——————————–

■7. 3項の連絡事項

(1)11月7日から11月10日の、米国先端流業視察ツアーは
、予定通り催行します。こうした時期にもかかわらず28名から2
5名の参加者があります。45名が定員のバスですから、ゆっくり
座れます。飛行機は別便ですが、米国でお会いするのが楽しみです

(2)10月25日は、IBMの次世代進化フォーラムでの、公開
講演会です。場所は仙台国際ホテル、私の講演時間は午前10時~

11時30分です。空席があるかどうか不明ですが、以下で受付し
ています。

(3)お問い合わせをいただいている有料版のバックナンバー購読
は、現在まぐまぐプレミアムで、提供のシステムを開発中との連絡
を受けています。しばらくお待ち下さい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【ビジネス知識源プレミアム読者アンケート】

1.テーマと内容は興味が持てるか?
2.理解は進んだか?
3.疑問点や質問点は?
4.その他、感想等
5.差し支えない範囲で読者の横顔情報があると助かります。

コピーして、メールに貼りつけ、記入の上送信してください。

※ 本マガジンの、「購読サンプル」としての、友人・知人・同僚
・部下・上司・取引先への転送は、自由におこなってください。
立ち読みしないと、本は買えないですよね。(笑)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 送付先:   yoshida@cool-knowledge.com
 Home Page: http://www.cool-knowledge.com
 著者: 吉田繁治  systems research ltd.
 購読または解除:
http://premium.mag2.com/reader/servlet/Search?keyword=P0000018

<SCMシリーズ:SCM経営をめぐる考察(第2部)>

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

Comments are closed.