日本政府の財政破産とその後の経済(2)
This is my site Written by admin on 2010年12月15日 – 09:00

おはようございます。先週のメールマガジンには、感想やご意見をいた
だきました。全部には返事ができないので、この場を借りてお礼を申し
上げます。

▼国家の財政と、国民経済は異なる

財政破産では、あたかも国が破産するかのように言われます。従来から
、国家組織と国という概念には、意図されてか境界に曖昧なところがあ
ります。(注)財政破産は絶対ないという論を言う人もいます。

国家財政は、国家、地方、独立行政法人に属する400万人の公務員組織
の収支です。国民経済ではない(国民経済は280万の企業と、自営業及
び5100万の世帯)。

徳川幕府の財政の破産が日本経済の破産だったと言えば、これは違うと
、誰でも誤りがわかるでしょう。徳川幕府が倒れ、日本経済が終わった
わけではない。

「公務員」は、民主国での、行政が分担するサービスを行うという概念
です。他方「官僚」というときは、非民主国(例えば中国)での、国民
を統治(ガバナンス=ガバメント)するというのが由来です。

日本は、どちらでしょう。曖昧です。なぜか? 米国の戦後統治の中で
、政治組織は解体しましたが、占領のために官僚組織は内務省や軍隊を
除き、戦前の組織を温存したからです。

国家組織を国民経済と区分しないのは、国家の財政が破産すると、国民
の皆が困る。増税しなればならないという情感を、喚起するためかとも
思えるのです。徳川幕府が、財政破産に向かっている。だから増税と言
ったら、変に思う人が多いでしょう。

当方は、国家財政と国民経済は、関係はあるものの、分離して考えるべ
きだと思っています。国民経済との関係は、年金・医療・公共事業です
。

名目GDP(482兆円:10年9月期)の中の金額では、政府最終支出の95.0
兆円と、公共事業投資の19.7兆円、合計で114.7兆円(GDPの24%)が、
政府(国家、自治体、独立行政法人)を含む財政です。

この中で、政府は予算をまかなう税収の不足のために、毎年40兆円~50
兆円の国債を発行して公務員組織(官僚組織)が仲介し借りています。


【マネー・サプライは1077兆円】
国債の増発分を、国民経済が貯蓄(マネー・サプライのM3:1077兆円:
10年10月期)で引き受けることが困難になったときが、財政破産です。


財政破産は、政府組織が支払うと約束したお金の不足です。公務員の報
酬(年40兆円)、公的年金(国民年金と厚生年金)の49兆円、そして医
療費35兆円のうち公費保険の約70%が予定通りには支払いにくくなる。


民主国では、行政組織の上にある政治は、国民が選挙で選びます。この
ため、政府財源が不足を続けても、増税策が採りにくい。国民の所得(
世帯所得+企業所得)が増えないときの増税は、民主国では、不可能に
近い。増税を掲げる政権が、倒れるからです。

このため政府は、代わりに、増える政府赤字を補う国債を発行します。
国債によって、国民の金融資産を、金融機関を仲介に、使う。

【GDPが増えないと、累進課税の逆効果が起こる】
実質GDPが3%~5%(あるいはそれ以上)成長している間(先進国では1
980年代まで)は、インフレ率を掛けた後の、名目所得(世帯、企業)
にかかる累進課税率が増税を果たすため、財政赤字は少なかったのです
。

世界のGDPの70%を占める、10億人の先進国で戦後ベビー・ブーマーが
高齢化し、実質GDPも名目GDPもさほど増えない(または、高齢化先頭国
の日本のように減る)と、累進課税の税収が減る方向に向かいます。GD
Pは国民所得でもあるからです。

(注)米国は、1980年代以降、大幅減税をしましたが。これができるの
は、1年に120兆円規模の赤字国債の50%において、海外からの買いをあ
てにしているからです。

日本の一般会計(国税)の税収は、1990年の60.1兆円から、最近は、37
.4兆円(2009年度)へと60%に減っています。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/010.htm

逆に、政府支出である年金と医療費、及び福祉費は増えます。
GDPの減少を補うための公共事業も、政治家(政党)が増やします。

政府財政はますます赤字を大きくし、国債発行(1年40兆円~50兆円)
に依存するようになる。国家財政(一般会計)の国債依存度は、日本が
47%で最高です。

毎月の新発国債の入札(今1ヶ月に4兆円規模)において、債券市場で、
国債入札の資金不足から未達が起これば、一瞬で、国債金利が上昇しま
す。

上記のマネー・サプライの、1年の増加は2%程度(22兆円)です。マネ
ー・サプライの増加は、世帯の預金(郵貯・銀行)と企業預金(銀行)
が増えることです。

今後、世帯の貯蓄が1990年代のように、1年に30~40兆円も増えること
はありえません。(注)1990年代は、GDPは減りました。しかしベビー
・ブーマーが、貯蓄が最も増える40歳代だったので、世帯の貯蓄額が増
えていました。

不良債券の露呈による、金融危機の1998年頃から、わが国世帯の平均所
得は増えなくなって、1998年以降は17%も減ったのです。1998年の世帯
所得は660万円でした。2008年は547万円で、17%(113万円:月収で1月
10万円分)も減っています。(厚労省:国民生活基礎調査)

このため2000年代の世帯貯蓄は、10年間、まったく増えていません。貯
蓄に回す余裕が、なくなったためです。(世帯貯蓄=預金774兆円+年
金・保険376兆円+有価証券192兆円・・・=合計1424兆円で、負債は38
5兆円:05年)

世帯の貯蓄は増えていないのに、政府の国債残は、増加しました。
・2000年の国債と地方債を含む公債残は、551兆円でした。
・2010年3月期は862兆円と、10年で311兆円増えています。
(財務省)

日本は、世帯貯蓄が世界でもっとも豊富だから、国家が国債を発行して
も大丈夫というのは、1990年代まで妥当な論でした。しかし世帯所得と
貯蓄が増えなくなった2000年代以降は、誤りです。

毎年の国債の増加購入で重要なのは、国民の貯蓄の増加分です。
残高の大きさではない。

一方で2000年代には、企業の設備投資と借金の減少がありました。貸付
金が回収されたので、金融機関は1年に約30~50兆円の増加国債に対し
、毎年すれすれではあっても、未達は起こさなかったのです。

ところが、今、企業の借入金(287兆円:10年6月:日銀統計)の減少は
、そろそろ、底になっています。

【政府の総債務】
既発公債(短期借入を含む政府債務は1035兆円:10年6月末:日銀)は
、平均残存年数が、長短合計で6年です。1%市場金利が上がると既発国
債は6%価格が下がります。

今、10年債の金利は、1%台前半と世界史上最低レベルに低い。普通、
公債金利は低い時期でも3~5%です。これが低く保たれてきた原因は、
13年も続いている日銀の、短期ゼロ金利策のためです。これはほぼゼロ
金利で、日銀が短期資金を貸すという意味です。(注)以下、公債と国
債を同じ意味として使います。

【国債買いの理由】
金融機関が、超低金利の国債を、価格下落リスク(保有国債下落の危機
)を無視しても、増加買いしてきた理由は、2つです。

(1)日銀が、短期金利を、ゼロに止めおくはずである。
  日銀が直接にコントロールできるのは短期金利です。
(2)政府機関(郵貯・簡保・年金基金)と、独立行政法人はその埋蔵
金で、国債をまだ増加買いできるはずである。

しかし、国債の最大手の買い手だった郵貯と簡保には、00年代半ばから
預金と保険基金の急速な減少傾向(1年に15兆円)があります。

▼政府による管理資金

【(1)郵貯・簡保の減少】
郵貯・簡保も資金運用では、増加資金がないと、預金と基金の減少分を
補うために保有国債売りを迫られます。

郵貯と簡保生命の総資金の80%から90%は、ほぼ国債での運用です。郵
貯銀行は175兆円の、簡保は84兆円の有価証券をもちますが、そのほと
んどは国債です。残りが財投預託金で、財務省への貸付金であり、これ
も事実上の国債です。

【(2)年金基金も支出増で減少】
公的年金基金は、「年金積立金管理運用独立法人(GPIF)」が委任を受
けて、運用しています。

資金額は117.6兆円(2010年9月)です。日本国債で70%(82.3兆円)、
国内株10%(12.6兆円)、米国債8%(9.5兆円)、米国株9%(11.4兆
円)、短期貸付金5%(1.6兆円)です。

この年金基金も増えることはない。支出増のため減っています。
加えて、20%の外為の損で、運用損も大きくなるでしょう。

【(3)官僚が管理する公的基金】
90年代からの国債の最大手の引き受け手(郵貯、簡保、年金基金)が、

・増えていた預金と基金の、00年代半ばからの減少によって、
・増加国債を引き受けるどころか、
資金繰りのために、売りに転じなければならない時期が、刻一刻と、近
づいています。ほぼ2012年ころに来ます。貸借対照表を分析的に見れば
、明らかになるのです。
http://www.jp-bank.japanpost.jp/aboutus/financial/pdf/zim2011q2_gaikyo.pdf

http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/financial/abt_fnc_kamposikin.html

郵貯への預金(175兆円:10年9月)と、簡保の保険基金の運用額(113
兆円:07年9月)が増えないと、国債の売り手に回らざるを得ない。こ
れが、1年15兆円減ることによる、国債市場への衝撃は巨大です。

【(4)埋蔵金も枯渇した】
埋蔵金は、40兆円や50兆円あるとされてきました。埋蔵金を使うと公約
していた民主党が発掘したのは、7000億円(09年)と2000億円(10年)
に過ぎず、事業仕分けは尻すぼみに終わっています。

本年度の埋蔵金の利用可能額は、「あれこれかき集めても2兆円」とさ
れています(財務省:10年12月)。埋蔵金は、今後、30%の公務員カッ
トや報酬削減という行政改革がない限り、枯渇したのです。

埋蔵金では、終わった08年度、09年度に、15兆円を国債買いに充ててい
ます(勘定振り替え)。残る埋蔵金は、独立行政法人(国債整理基金、
財投運用基金、労働保険運用基金)の、次期繰越金のことを言います。


若干の国債買いに充てることはできても、郵貯・簡保の基金の減少を補
える金額ではない。しかも、埋蔵金のうち剰余金分は国債買いで使えば
、一回限りのものです。

▼国債市場の状況

今、日本国債は、以上のような状況の中にあります。「日本国債は、民
間ではなく、公的機関の基金が約60%をもっている。民間は40%である
。このため、国債の市場消化は安全」と言うのも、誤りです。

簡保・郵貯・年金基金が、以上で示したように「同時に減っているから
」です。合計では、1年に20兆円の減少があるでしょう。

知らぬが花ではありますが、金融・経済の予想、対策、経営のためには
、知っておく必要があります。

財務省は、増税の目的のために国債や公債残は発表し、税収の減少を危
機と言います。ところが、国民経済が国債を引き受けるための財源(国
民の貯蓄;マネーサプライ)は、常に、言い渋ります。

その理由は、1年に借り換え債を含むと、170兆円も発行される国債が、
本当の「未達の危機」に向かっているからです。

●本当の財政危機は、政府が「黙ったとき」に起こります。

政府が危機と言ったときは、すでに未達で、財政は資金不足で破産して
います。そして、あれよという短期(数ヶ月)で金利が高騰します。未
達による金利高騰の、時間は短いのです。

総体的な、今後の国債の発行と消化の分析、及び予測が公表されない理
由は、断言できます。国債の消化が、危機に向かっているからです。確
かに、少し上がったとは言え、長期金利(現在1.25%)の高騰は、まだ
起こっていません。政府債務の、年度の増加分の予想と、消化財源を対
照した予想がないからです。

▼公務員責任の放棄がある

政府の増発債務と、消化財源を対照した予想を行えば、誰が行っても、
本稿のようにならざるを得ないでしょう。そのため、これは行わない。
官僚の無責任です。

企業の経理担当は義務として売上収益、経費、利益を予想し、利用可能
な担保を集計して、銀行に示して交渉するでしょう? 

官僚が国民の統治ではなく、国民のための公務を行うのなら、危機の時
の、企業の経理担当と同じ仕事を行うべきです。問題は個々人ではない
。官僚組織は、全体として無責任の体系になっています。

収入が減って、使う予算は増え、借入金が国民経済の引き受け可能額を
超過して増える見込みなら、まず公務員の、年金と福利厚生を含む総報
酬の、30%カットを目標に、行うべきです。(400万人:40兆円:1人平
均総報酬は1000万円と高い)

企業は、危機のとき、あるいはその前にどこでもそれを行うでしょう。
危機が起こったあとは信用が失われ、遅きに失するからです。
民間の報酬より40%は高い公務員の報酬改革が本筋です。

国会議員も、国民の権利から代議を受けた、公務員です。国会議員の付
帯費(政党助成金)を含む総報酬は、ノブレス・オブリッジから50%以
上カットすべきです。節約できる額は、わずかですが、この象徴的なこ
とが、政治家しか行えない公務員改革に迫力を与えます。

その後に、公務員報酬に手をつける。企業ならどこでも行うことです。
人間は、自己犠牲の誇り(ヒロイズム)を失うと終わりと思えますが、
公務員には「終わった人」が多いのか。

早く改革に着手しないと、金利高騰と国債価格の下落で、公債をもつ国
民経済に、国債バブルの崩壊から大きな損害を与えます。

本稿では、まず、われわれの時代の、ペーパー・マネー金融の根底であ
る、「負債がマネー量を増やしている」という仕組みから入ります。

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   <515号:日本政府の財政破産とその後の経済(2)>
        2010年12月15日

【目次】
1.負債がマネー量を増やす、資本主義の金融
2.負債性のマネー・サプライが作られる構造
3.近世の銀行システムと、資本主義的生産の発祥は同時だった
4.近世の資本主義の発祥
5.資産バブルの崩壊が信用恐慌になって、いずれ政府が破産し、インフ
レになる
6.ゴールドは、負債ではない本源的な価値
7.政府財政の破産の起こり方
8.認識の誤りを突くヘッジ・ファンド
9. 20年前だった、ほぼ一世代経ったが・・・
10.日銀による国債の増加買いは、どう有効か?

【後記:話題を転じます】

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■1.負債がマネー量を増やす、資本主義の金融

負債がマネー量を増やすということは、理解がしにくいかもしれません
。現代のマネーが負債性のものだというのも、馴染みがないでしょう。
財布の1万円札を見ても自分の金融資産に思え、誰の負債か分からない
からです。しかし複式簿記で考えれば、これが分かります。

▼「ベース・マネー」という概念

一般に、マネーと言えば、中央銀行が発行する紙幣のことです。
今、日銀は、78.5億枚(78.5兆円)の1万円札を発行しています。

この紙幣発行高は、日銀による国債の保有額77.7兆円にほぼ見合うもの
です。日銀は市場で国債を買い、国債購入額に相当する1万円札を、国
債を売った金融機関と政府に与えていると言っていい。

(注)日銀の、マネー発行額の枠における今の方針は、国債の保有額に
相当する1万円札の印刷です。

日銀は、金融機関と政府から日銀当座預金を預かっています。この金額
は17.5兆円で、1万円札と合わせた96兆円が日銀による基礎マネーの発
行額です。

紙幣額と日銀当座預金額を合わせて「ベース・マネー」と言います。国
のマネー発行額の、元になるのがこれです。ベース・マネーの発行額は
、マネー・ストック(主は預金)の10分の1くらいです。誰でも、財布
の中の1万円札は少ない。預金が、手許現金の10倍です。

日銀にとって、発行紙幣と当座預金は負債です。この日銀負債に対応す
る資産が、日銀が保有する国債(77.8兆円:10年12月10日)です。

【負債性マネーという概念】
国債は、政府の国民経済(世帯・企業)からの負債です。つまりマネー
の元は、全部が負債です。このため紙幣を「国民経済を担保にした負債
性のマネー」とも言います。

経済学や学校教育で、「お金は、中央銀行が特別の金融機関として仲介
し、国家財政を担保にした負債です。つまり紙幣は、国家の、国民に対
する借金の証書です。」という本当の解説がないのは、世界的なことで
す。

財布の1万円札を眺めてください。日本銀行券と書いてあります。紙幣
の価値を保証するのは、福沢諭吉(慶應大学の創始者)や、生涯貧乏だ
った樋口一葉ではなく、担保とされている国債です。

ペーパー・マネー(紙幣)の価値(購買力)は、国債の価値で保証され
ているだけのものです。これが、現代世界のペーパー・マネーの原理で
す。

(注)そのため、金利が上がって国債の価格が下がると、1万円札も、
(いずれ)同じように価値(購買力)を下げます。

日銀の信用力が、ベース・マネーの価値に、信用を与えているのではあ
りません。貸借対照表で見ればわかるように、日銀の信用は、国債を担
保にしたものです。

国債の価値は、政府の財政信用から来ます。日銀そのものは、わずか6
兆円(総負債129.6兆円の4.7%)自己資本しかもちません。
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/ac07/ac101210.htm

保有する国債の価格が下落すると、自己資本が6兆円弱しかない日銀も
、すぐに、債務超過(破産状態)になります。

日銀が債務超過になると、政府(財務省)が出資することになっていま
す。こうした、どこまでもタマネギの皮を剝くような「虚の負債による
資本構造」は、世界の中央銀行に共通です。

▼ベース・マネーを元に、民間銀行が負債性マネーを創造する

以上が、ベース・マネー(現在96兆円)の本質です。ベース・マネーは
、民間の銀行システムの中で、新たな信用(=マネー)を創造します。
「負債がマネーを作る」という構造が続く。驚くべきことです。中世の
金細工師が、この原理を発見しました。

民間銀行は、紙幣の印刷はできません。しかし、預金から貸し付けをす
るという行動で、国民の預金という形で、新たなマネーを作ることがで
きます。これが、一般には分かりにくく「マネー・サプライ(通貨供給
量)」と言われるものの正体です。

■2.負債性のマネー・サプライが作られる構造

▼島の銀行

ある島に、銀行が1行しかないと仮定します。その銀行が、最初に中央
銀行(例えば日銀)から、1億円を借ります。この1億円も、銀行がもっ
ていては金利を生みません。つまり、銀行業務は成り立たない。企業が
商品を売るように、銀行はマネーを、金利をつけて売ります。

中央銀行から(例えば)1%の公定歩合で借りたマネーを、回収リスク
を見て4%で、設備投資をする意欲をもつ企業や世帯に、貸し付けます
。銀行の業務コストは1%くらいです。(注)銀行は、この1億円を借り
るために、普通、国債を担保に差し出します。

島の銀行が、A社に設備投資資金を9000万円貸し付けたとします。9000
万円が、借りたA社の銀行口座に振り込まれます。A社は借りた9000万円
を、設備投資代金としてB建設会社に振り込みます。

貸した銀行から無くなったように見えた9000万円は、A社の預金口座か
ら、B社の預金口座に変わっただけです。相変わらず、1億円は、銀行の
中に存在しています。その中で1000万円が、預金引き出しに備える準備
金とします

【第一段階:1億円の借入金が、総資産1.9億円に増える】
     [銀行の資産]     [銀行の負債]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
現金       9000万円    日銀からの借入 1億円
A社への貸付金  9000万円     B社の預金   9000万円
準備金     1000万円 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
資産      1.9億円     負債    1.9億円

銀行は、現金として残った9000万円の中から、90%の8100万円を、別の
C社に、貸し付けます。そしてC社は借りた8100万円を使って設備投資を
し、支払うべき別の相手のD社に振り込みます。この8100万円も銀行に
残ったままですから、銀行はその8100万円の90%(7290万円)を、別の
会社や世帯に貸し付けます。この貸し付けは、貸し付け金が優良なら、
無限等比級数で膨らみます。

以上のような10%の準備金の仕組みで、銀行は、借りた1億円の元金を
元に、[1億円÷準備率10%=10億円]の信用創造をします。銀行のバ
ランス・シートは以下のように、資産と負債が10億円に増えます。

【1億円の日銀からの借入金が、総資産1.9億円に増えた】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
各社への貸付金   10億円   各社から預金    10億円 
準備金       1億円   日銀からの借入  1億円
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
総資産      11億円   総負債       11億円

これが民間銀行の、1億円の元金(準備金)を利用した信用創造額(10
億円)の仕組みです。預金増加と同額の、貸付金が生じています。貸付
金10億円に対する、経費と預金、借入金利を引いた利益が1%あれば100
0万円で、元金だった1億円に対し10%という利益率の高さになります。


この貸付金が、島の設備投資を増やし、島を投資ブームにして経済を成
長させます。借りた人や会社は、資産を担保に提供しています。新しい
設備投資の担保権(10億円相当)の所有者は、貸し付けた銀行です。

【マネー・サプライ11億円は、銀行負債11億円】
1億円の元金で、[島のマネー・サプライ=現金1億円+預金10億円]は
、11億円に増えたことになります。マネー・サプライは現金紙幣ではあ
りませんが、マネーと同じものです。預金が現金と同じであるように。


これは、全部が、銀行にとっては負債です。銀行の負債が、ゼロから新
たにマネーを作る構造、お分かりでしょうか?

▼準備率という発明

銀行が、企業や世帯の預金のうち90%や92%を、連鎖的に貸し付けるこ
とができるのは、1000万円の預金をもつ人が、一回で現引き出すのは、
現金で買い物をする30万円程度(3%)だからです。どんなに優良な銀
行も、全員が預金を引き出せば1日で破産します。

(注)預金取り付けが起こると全銀行が破産しますから、今は、中央銀
行が必要な現金を印刷し、トラックで運ぶことになっています。

銀行システムは、預金は少ししか引き出されないという仕組みの上に成
立する、信用創造のシステムです。

米国のようにカード決済と、銀行間振り込みが増えると、銀行が現金を
準備する必要は、更に少なくなります。日本の1万円札の発行額78.5兆
円は、先進国の中では多い。

ほぼ3倍の経済規模の米国では、FRBは、日銀とほぼ同じ$9647億(80兆
円:2010年7月)のドル札しか発行していません。
http://en.wikipedia.org/wiki/Federal_Reserve_System

■3.近世の銀行システムと、資本主義的生産の発祥は同時だった

近代の銀行システムの最初は、イタリア(ベネチアやフィレンツェ)の
金細工師が、加工のために貴族から預かった貴金属の「預かり証」から
でした。

金細工師は、最初は本当に預かった金の預かり証しか、発行しなかった
。ところがこの預かり証を、金貨と同じ価値をもつものとして、人々は
信用し、経済取引に使います。金を引き出す人は、ほとんどいなかった
。

これを知って、金細工師は、ある日、貴族や領主に対し、金庫に預かっ
た金の裏付けのない[空(から)の預かり証]を作り、高い金利をとっ
て、貸し付けます。

その金利で、更に金を買って、根拠のない預かり証の発行をどんどん増
やした。金貨の時代より、この紙幣によってマネー量が増えたので、イ
ンフレになりながら、経済は発展した。フィレンツェでは14世紀からメ
ディチ家がゴールドを買い集め、金証券を貸したのです。

なお、インフレやデフレが起こる原理は、以下の、フッシャー等式から
です。

マネー・サプライ(M)×流通速度(V)
       =物価上昇率(P)×実質GDP(T)=名目GDP

分かりにくい流通速度は、マネー・サプライ(マネー・ストック)が、
実体経済の取引に使われる回転率です。わが国では、マネーサプライ(
M3)は、1077兆円(10年10月)です。名目GDPが482兆円ですから、以下
のような等式です。

  1077兆円(M3)×流通速度0.45回転=名目GDP 482兆円

マネー・ストックの回転率は、金融資産間の取引(例えば国債の売買や
貸借)が増えると、実物経済(名目GDP)に比べ、下がります。

世界で、マネー・ストックは増えましたが、金融資産間の売買取引の増
加のため、実物経済であるGDPに対する流通速度(商品の売買額)は、
わが国では1年で0.45回転(ほぼ0.5回転)に低下し、名目GDPの上昇は
低いのです。

これは1000万円の預金(マネーストック)をもつ世帯が、商品購入には
、今年の所得500万円から500万円だけを使うという意味です。

世界の2000年代は、投機を含む、金融資産間取引の増加の時代でした。


メディチ家の、貴族・領主・教会への貸付金と、ミケランジェロのよう
な天才達の技術が合体して起こったのが、16世紀のイタリア・ルネサン
スです。古代ギリシアに訊ね、文化と芸術の華がひらいたルネサンスは
、金証券の発行が元になっています。

その役割を果たしたのが、一定量の金と交換可能な「金兌換通貨(金証
券)」でした。

【準備率の発明】
このとき金細工師は、金現物の、10倍の金額の預かり証を発行しても、
大丈夫だと気がつきます。盗まれる危険がある金貨より、軽い紙の証券
が便利だったからです。

多くの金細工師達は「マネー・サプライ」を、金保有額の10倍に増やし
、金証券を10倍貸し付けて、金利を取ります。資産の保証のない金証券
です。

事業をする人や貴族から金利を得て、利益で金を買い、銀行は富むよう
になった。あの金細工師のサインがある金証券は怪しいとして、金の取
り付けにあった銀行も、多数ありました。このときは、取り付けから信
用恐慌が起こった。

わが国では、明治15年(1882年)の、金本位制の準備制度をもった日本
銀行の設立が、金細工師の銀行に当たります。
http://www.boj.or.jp/type/pub/hyakunen/data/hyaku1_1_1.pdf

破産した徳川幕府を引き継いだ明治政府には、大名や元武士の貴族階級
に年金を払うための、税収が不足していました。

1882年に、1億円の資本で日銀を作り、日銀が発行する紙幣で官営の八
幡製鉄所や養蚕工業を興します。三菱財閥ができたのも、最初は岩崎弥
太郎(坂本龍馬と同郷)による、ロスチャイルド家からの借入金が元に
なっています。歴史的な事実です。

明治政府は、国家に貸し付け戦争で儲けた政商兼武器商人のロスチャイ
ルド家から、ゴールド(=英ポンド)を借りたのです。

マネー(ゴールド)には、略奪を争い、血塗られたまがまがしい歴史が
あります。(注)イラク戦争のとき、米軍が、フセイン本人より先に探
したのが、フセインが隠していたというゴールドでした。

日銀の資本金が、2010年の今、総資産・総負債が129兆円に増え、通貨
発行が78.5兆円に膨らんでも、設立当初の1億円のままであることは奇
妙です。「日銀の設立の謎」にからんでいるのかも知れません。

後の日清戦争の戦費(主は武器の調達費:2億3340万円)も、国内での
国債発行と、ロスチャイルド家から借りています。1893年に清国から受
け取った「金本位の英ポンド建ての賠償金」を、その返済に充てていま
す。

当時は、世界最高の工業力と軍事力だった英国ポンドが、世界の基軸通
貨で、金リンク制でした。金本位制であっても、銀行の信用創造による
マネー・サプライの増加で、インフレは起こります。

(注)FRBや日本の財務省が言う「金本位制はデフレを促す」というの
は嘘です。金本位であっても、金の高騰があって、準備率を下げれば、
通貨の増発はできます。

金証券(兌換紙幣)の発行を増やせば、インフレになります。政府や中
央銀行が、金本位制を嫌うのは、マネー発行の自由度が、準備率で制限
されるからです。この理由があるため、「マネーの本質とは何か」の教
育も行われないのです。

■4.近世の資本主義の発祥

以上が、世界の、すべての近代銀行が採用している準備制度です。これ
によって、マネーの発行量が増え、マネー資本を株として集めた機械生
産で、人を多く雇用する近代資本主義になって行きます。

株という形式にせよ、金細工師からの借入れにせよ、マネーを集めれば
、中世の職人生産よりはるかに大量の商品を作る機械(英国の17世紀の
産業革命)と設備が買え、雇用ができる。

これが、資本主義的な機械生産でした。
資本主義は、金細工師の、[空の金証券]が作ったのです。

銀行は貸すときとき、土地や建物を担保にとります。保証人を必要とす
ることも多い。普通、無担保の大きな融資は、信用あると皆が見なす上
場会社が相手でないと違法です。

以上のように、銀行は貸し付けの連鎖によって、中央銀行のベース・マ
ネーの10倍以上の、「負債性のマネー」を創造します。銀行システムは
、商品は生産しない。その代わりに、根源は無から、マネーという信用
創造をし、資産を担保にとり、金利を取る仕組みです。

例えば、日銀が保有する国債の利払いは、税から支出されます。元々は
何ももたない日銀(政府が支えるので倒産はないが)も、信用という無
形のものから、国民の税を受け取るのです。

島の民間銀行システムの最初は、1億円の中央銀行からの負債でした。
最終的には信用の連鎖の中で、マネー・サプライは、[1億円÷10%=1
0億円(+現金1億円)]の負債性のマネー総額に増えます。

以上の仕組みが、ベース・マネーを作る中央銀行と、負債性マネーを作
る民間銀行システムによる「信用創造」です。信用創造が、近代と現代
の資本主義経済を作ったのです。

負債の増加と同額に増えるのが、世帯や企業がもつ金融資産(預金)で
す。島の銀行で例えれば、負債性のマネーから、個人や企業の金融資産
が作られる構造がよく分かるでしょう。従って「負債の価値(=国債と
貸付金の価値)がマネーの価値」です。

▼現代の中央銀行は、国債の価値の信用が元

確認のために繰り返せば、負債性の信用創造は、国債を担保にし、紙幣
を発行した中央銀行の1億円のベース・マネーが最初でした。

相互に貸し借りをする民間銀行システムの中では、現金を金庫に残す準
備率を10%とすると、10倍に膨らみます。これが元金と合わせた、その
国のマネーサプライ(金融資産の面では預金)です。

銀行の準備率の大元は、今、スイスのバーゼルにあるBIS(国際決済銀
行)が決め、それを元に、各国政府や中央銀行が決めています。「中央
銀行の上の中央銀行」と認められるBISも、資本の面では謎めいた機関
です。

スイス政府の出資ではない。出資金の所有者は明らかにされていません
。しかし各国の中央銀行は、BISの方針に従属します。BISへの加盟がな
いと、資金の国際決済ができないからです。

準備率は、銀行が、当座の支払いのため、金庫と中央銀行の当座預金に
残す現金です。BISは、各国に対し、金融危機の損害があるので、8%の
準備率を要求しています。

▼民間銀行

民間銀行は8%の準備率で、1÷0.08=12.5倍の信用創造、言い換えれば
「マネー・サプライ」を作ることになります。

(注)欧州の銀行の、本源的な準備率(自己資本)は、はるかに低い。
平均では3%くらいしかありません。これがユーロ(特にドイツ)の政
府と金融の当局が、PIIGS国債の下落を怖れる理由です。

わが国のマネー・サプライ(M3)は、2010年10月で1077兆円です。(1
)78.5兆円の紙幣、(2)世帯の預金(約800兆円)、(3)企業と政府
部門の預金(約200兆円)の総額です。

日銀のベース・マネー(=信用創造の元の金額)は96兆円ですから、民
間銀行によるマネー・サプライの1077兆円は、その11倍です。

マネー・サプライは、日銀がベース・マネーを増やさなくても、世帯と
企業の預金が増え、銀行による回収可能な「優良な融資」を増やし、銀
行が利益を出すことができる間は増えて行きます。

優良な貸し付けとは何か?
利払いと回収が担保されていることです。

回収は、設備投資した企業が、あるいは、住宅を買った世帯が、そのロ
ーン金利と返済金を返すことができることです。

このためには、借りて設備投資した企業の、売上収益が増え、働く人の
生産性が上がって所得が増えることが必要です。

■5.資産バブルの崩壊が信用恐慌になって、いずれ政府が破産し、イン
フレになる

過去の過剰な投資・投機から生まれた資産(不動産、株、証券)のバブ
ル価格の崩壊があると、銀行がもつ担保価値が大きく下がるため、
・銀行は信用創造して貸し付けた融資を回収できず、
・融資の担保価値も下がって、破産します。

銀行は、相互に貸し付けしています。大きな資産・証券バブルの崩壊が
あると、銀行は、同時に連鎖し破産します。これが、1929年と2008年9
月の米国発で起きた「信用恐慌」です。

(注)2008年9月には、米国の主な銀行は、同時に破産していました。F
RBと政府が救った。銀行・政府・中央銀行は、「銀行は破綻した」と決
して言いません。言えば取り付けが起こって、事態の収拾が、つかなく
なるからです。

その時は、街中で引き出された預金が紙幣になって溢れ、経済はハイパ
ー・インフレに向かいます。恐慌(信用収縮)が、後のインフレ(信用
の拡大)を生むのです。

日本でも、もし世帯預金が300兆円も引き出されれば、短い期間でハイ
パー・インフレになることは、容易にわかるでしょう。

資産価値の下落(担保価値の低下)から、銀行の信用創造システムが破
壊されると、企業や世帯の預金が引き出せず、その預金の価値も、下が
ります。

今は、世界で、預金は、政府が保証しています。1000万円以下の預金し
か保証しないペイオフは、日本振興銀行(前会長が木村剛被告人)で、
1000万円以上の預金者4800人(686億円)で起こりましたが、例外的で
す。同じく破産した、高利で産業資金を貸す商工ファンドとの不正な取
引があった。

▼恐慌

資産と証券の大きな下落で、銀行システムが破壊されると、商取引のた
めのマネーがなくなって、経済活動が20%~30%も縮小してしまいます
。GDPは、政府間や企業間の商取引の二重計算を引いた純額です。

GDPが20%や30%も減ると、失業率も20%や30%を超え、失業した人は
、商品購入額を、食品等の基礎物資のみに減らさざるを得ないので、多
くの企業は売上が急減し、倒産する恐慌になります。

恐慌を防ぐには、中央銀行が、現金が不足する銀行にマネーを貸し付け
、あるい不良化した証券を買い受けるか、政府が出資するしか方法がな
い。

リーマン・ショック以降、各国中央銀行は少なくとも500兆円のマネー
を金融機関に与えています。またPIIGSの財政危機では、新たに100兆円
が必要とされています。

われわれの資本主義経済では、資本そのものも、負債性マネーです。

【資本主義の株も、負債】
株は、自己資本とは言いますが、経済的な人格を与えられた法人(法的
な人格をもつ会社)にとっては、株主が出資した負債です。

ただし株は「劣後債」であり、企業が破産したときしか、株主は清算配
当を得られません。破産のときは、普通、債務超過です。残った資産と
負債を清算したときの価値はマイナスですから、株は無価値になります
。

保証人は債務に対し無限責任を負います。株主は出資した範囲でしか責
任を負わない有限責任です。この有限責任の制度の発明が、株式会社を
増やし、資本主義を作りました。資本主義は、企業が上げた利益は、株
主(資本の提供者)に帰属するとう制度です。

わが国に残る有限会社は、株主の有限責任を明示した名称です。一般に
は、資本が小さな会社という意味でしょうが、本来は株式会社と何ら変
わりません。(注)システムズ・リサーチは、数年前に名称が消えた有
限会社のままです。今は、商法の改正で意味のない1円の資本金で株式
会社が作れます。有限会社はなくなったので作れません。

■6.ゴールドは、負債ではない本源的な価値

負債性のマネーと異なり、それ自体が本源的な価値をもつのが、ゴール
ドです。ゴールドは、ペーパー・マネー、預金、国債、証券、株のよう
な、誰かの負債ではない。

ただしゴールドの価値も、世界の人々がゴールドに対し認める価値に依
存します。金は価値がないと見る人が多くなれば、ゴールドの価格も下
がります。

(注)この目的で、1980~90年代の世界の中央銀行は「反ゴールド・キ
ャンペーン」を張り、金の供給を増やして価格を下げ、「金の時代は終
わった。政府信用こそがマネーである」としていました。

国家の、国民に対する負債である国債ではなく、誰の負債でもないゴー
ルドを、中央銀行が準備する「ベース・マネー」にしたとき、		
「金本位制」とされます。

古代から中世(封建時代)のように、金貨や小判を鋳造するのではない
。スマートな「金準備制」です。例えば通貨発行額の8%を金準備とす
る。

世界の投資用のゴールド・バーは、10万トンはあるでしょう(推測)。
大きな持ち主がだれか不明ですが、多くはスイスのどこかに預けてある
ようです。安全のため、保管場所は明らかにされません。

10万トンは、時価が390兆円です。390兆円÷金準備率8%=4875兆円の
、ベース・マネーの発行枠になりますから、十分な量があります。

【金本位制は、政府にとって不都合】
金本位制が不都合なのは、民間の企業や世帯にとってではない。
政府にとって、不都合なことが起こります。

財政赤字を続けていると、国債を引き受ける中央銀行が、金準備率に縛
られ、自由に無制限なマネー発行ができなくなるからです。

財政赤字が原因で減価する預金の価値(金融資産の価値)は守られます
が、政府財政は破産します。

こうしたことからも、政府は財政の破産、つまり官僚機構の収支の破産
を、国民経済(企業・世帯)の破産と同じ意味だと言い換えたいのでし
ょう。

■7.政府財政の破産の起こり方

政府の財政破産は、どういった金融市場の認識から、起こるか? 

肝心なのは、償還リスクはなくても、金利の上昇で下落リスクのある国
債を買う金融機関の認識です。国債を買う人が、もっとも真剣に、損を
しないように考えます。

ギリシアやアイルランドの事例を言います。小国の特殊事例とされます
が、決してそうではない。金融市場の、ギリシア国債への認識変更から
起こっています。

ギリシアは、ゴールドマンと供託し、政府の赤字額をオフ・バランスに
していたことが、2010年の1月頃、明らかになりました。政府債務を証
券としてゴールドマンが買い取って、政府債務から切り離し、税や公営
賭博の収益の中から、高い金利をとっていたのです。

ギリシアの現政府は、前政府の悪事としてそれを暴いた。ギリシアの、
累積財政赤字は、GDP比で100%以上で、2013年には楽観的な見通し(政
府発表)でも130%に増えることが明らかにされています。これも嘘で
す。(FT紙)。

信用の高いドイツ債を含む、ユーロ債の長期金利は平均で、今2.99%に
上がっていますが、ギリシア債の長期金利は11.62%です。

10年債の価格は、ほぼ10%、下がっています。デフォルト・リスクを表
すCDS(債務回収の保証保険)の料率も10%近くに高騰しています。

10%以上の金利の国債(新規債と借り換え債)を発行すれば、その高い
利払いが加わって、政府財政の赤字は、増税や公務員賃金の切り下げ程
度では回復不能になるまで、累乗的に増えます。

危機の勃発の起点は、政府のインサイダーとして、ギリシア財政の状態
を知るゴールドマンが関連する、ヘッジ・ファンドの空売りと国債先物
売りからでした。

空売りは、自分がもっていない国債を、証券会社を通じて借り(借り料
を払って)、市場で売って、期限日に買い戻して貸し主に返却する取引
です。借りて売った日の価格が1000億円、買い戻すときの価格が900億
円なら、100億円が利益になります。

空売りは差金決済なので、少額の元金(証拠金)で、ヘッジ・ファンド
は、時には、100倍もの高い倍率のレバレッジを掛けた取引を行います
。

10億円の元金で1000億円の国債の空売りができ、空売りで国債価格が90
0億円に下がれば、100億円の利益を得るという意味です。(注)先物取
引も、FX(為替取引)も同じ仕組みの差金決済ですから、レバレッジが
かかります。

事態を複雑にするのは、自分が、その保有とは無関係なものに(例えば
、あなたがギリシア国債)にかけることができ、しかも外の人に対し売
買ができるCDS(債務回収保険の証券)です。

ギリシア国債がデフォルトしたら(あるいは、一定価格を割った時は)
、国債金額を、CDSを最終的に引き受けている金融機関から受け取るこ
とができます。

このため、相手を破産させる保険金殺人に似た「空売り(国債、社債、
株の売り崩し)」を、CDSが誘発しています。

■8.認識の誤りを突くヘッジ・ファンド

ヘッジ・ファンドは、世界の証券価格(国債、株、社債)での「認識の
間違い」を探しています。それが利益だからです。

●例えば、世界のGDP比で、最も、政府の累積赤字が多い(GDP比200%
)の日本国債も、「郵貯・簡保が、近々、国債の売り手に回る」と判断
した時点で、ヘッジ・ファンドが先行した大きな空売りに転じる可能性
が高い。そこから得られる利益は、巨大だからです。

(参考情報)わが国への、郵貯・簡保の民営化要請の時、ヘッジ・ファ
ンドは、10兆円の株の50%以上を5兆円のマネーで支配し、郵貯・簡保
が管理する(当時は)300兆円だった資金(運用の80%は国債)を、使
い、国債を売り崩すという狙いをもっていたと推測します。

郵貯・簡保が国債を空売りすれば、容易に、日本の国債価格は暴落する
からです。

●日本の、郵貯・簡保・年金基金(政府系金融機関)を含む銀行や生保
は、「日本の国債が売られることはない」という横並び意識から、国債
を買ってきています。

金融機関の国債ディーラーは、今、高所恐怖症であるのが普通でしょう
。政府系金融機関が、買い手から売り手に回ると判断すれば、その前に
、一斉に、売りに走ります。(これは確定的なことです)

「日本国債の長期金利が、1%台前半と低いのは、日本国債の信用が最
も高いからだ。ゼロに低い金利でも買われるのが日本国債だ。豊富な貯
蓄がある日本に、財政破産などありようがない。海外も6%しか日本国
債をもっていない。」と言う識者も多い。

これは、売り崩して儲けるヘッジ・ファンドの戦略を知らないためです
。

▼国債の超低金利が、いつまでも続くという認識の歪み

問題は、この「認識」です。長期金利が1%台と低かった理由は、政府
系金融機関が、勘定の付替えとして国債を買ってきたからです。

現在、わが国の10年債の利回りは1.25%に上昇しています。管政権の無
策と、朝令暮改の迷走で、国債が売れにくくなっているからです。こう
した時期の政治的決定は、重要です。

【郵貯・簡保・年金基金の国債買い】
郵貯・簡保・年金基金が、企業貸し付けや、他の証券での運用を知らな
かったためと言っていい。これが原因で、日本国債に、低金利のバイア
ス(歪み)がかかっています。

【民間銀行の国債買い】
民間銀行は、未だに整理できていないバブル貸し付けのために、不足し
ている自己資本比率を高めるためもあって、企業融資から回収した資金
で国債を買っています。

財務省・金融庁が、国債は償還と利払いを政府が保証する。貸付金、株
、社債のようなリスク証券ではないとしているからです。

例えば、1000億円の企業への貸付金を回収した資金で国債を買えば1000
億円がリスク資産から外され、1000億円×8%=80億円分の自己資本が
増えたような勘定になるからです。

加えて、買った国債を担保にすれば、ほぼその国債分の、新たな、金融
機関の間での、増加借入れもできます。1000億円の国債を担保に、高い
信用乗数で、信用創造ができます。これは銀行の、例えば外債を買う運
用資金を増やすのです。

▼下落リスクが大きい

しかし1%の超金利の、10年の残存期間の国債は、わずか2%の金利上昇
で、価格が約20%は下がります。

1%台の長期国債は、価格の下落リスクが大きい。そのため、ヘッジ・
ファンドが、「日本の金融機関の認識間違い、つまり政府系金融機関の
買いは、どこまでも続くとの前提」を突いて、一斉に空売り攻勢に入る
と、一瞬で買い手は消えて金利が高騰し、国債価格が暴落する可能性が
高いのです。

(注)銀行会計では、国債の時価評価の必要はないと政府がしています
。これは、国債を買わせることが目的の、恣意的な政策です。

金融機関間の貸し借りの取引は、国債の時価を担保にしています。この
ため、公的な会計上は含み損がないとしても、金融機関の信用では、保
有国債価格の下落による担保価値の減少が、もろに、信用低下になって
、追加担保が必要になります。

■9. 20年前だった、ほぼ一世代経ったが・・・

20年前の、1990年に遡ります。国内では、日本の地価はまだ上がる。株
も上がるという「神話」が支配していました。

日経平均で4万円だった株価の、次期予想PER(=株価÷1株当たりの次
期予想純益)は、今の15倍の、4倍も高い60倍という異常さになってい
ました。時価総額は、今の2倍強の600兆円でした。日経平均は、今の4
倍の4万円に達していた。国内の大勢は、これを異常とはしていなかっ
たのです。

【共同幻想による自己強化】
わが国のエコノミスト達も、「設備投資が多い日本の長期的な経営は、
世界最高であり、未到の領域に入っている。短期経営の欧州と米国は没
落大国だ。」としていたのです。

皇居の不動産価値で、米国全土が買えるという異常価格でした。不思議
なのは、この異常さを、国内ではごく一部の人しか異常としていなかっ
たことです。

今度は、超低金利国債(国債価格のバブル)で、この誤りを繰り返しそ
うです。歴史は、様相を変えて、繰り返します。

【認識の歪み(バイアス)を突いたのが、ヘッジ・ファンド】
日本の金融市場の、認識の歪みを突いたのは、投資銀行とヘッジ・ファ
ンドでした。

巨大利益のタネにしようと、大量の空売りを仕掛け、まずは株価を売り
崩します。この空売りが不当だったとは言えません。株価も地価も、維
持できないくらい高かったからです。

【財務省の間違い】
財務省の認識もひどかった。「日本の地価は、また上がる」と、地価が
下がった後、5年間も言い続けていました(1997年ころまで)。

こうしたことに、民間企業なら首や倒産になったはずの、無責任が極ま
っています。官僚は、担当をほぼ2年の短期で代わり、過去の政策実行
の、結果責任を負いません。政治家である大臣も同じです。

結果に対する無責任な組織が、行政組織でしょう。単年度主義の、当年
度予算のため、将来を考えず、借金で拡張財政を続けてきました。

そして今、国民の金融資産を国債で食い尽くし、後は財政破産が待ちま
す。時期は極まったのに、公務員組織と報酬は温存しようとする。粛々
と行政業務を行うことの意味が、これです。

企業は、顧客のニーズ分析から、戦略を作ります。行政組織は、逆に国
民経済を統治しようとする。ここに根底の誤りがあった。民間企業でも
、官の周囲に集まって(特に土木・建設)、有利な法制化と予算をもら
うことを業務とするところが多かった。

日経225種が1万6000円台(40%)に下がると(1992年)、株価以上に高
騰していた地価は、それ以上の率で下がりました(60~80%)。このた
め、1500兆円の資産価値が、日本から失われます。

今、超低金利(13年間)が、1%台の金利しかない国債価格を異常に上
げています。20年前の株や不動産のバブルに代わる「国債価格バブル」
でしょう。

財務省(理財局)が、金融機関を誘導しながら、この13年、低利の国債
を400兆円くらいも巧みに売ったことの付けです。

このため、日本の長期金利高騰による財政破産は、利益を求めるヘッジ
・ファンドによる国債の空売りと先物売りが起点になると思えます。

■10.日銀による国債の増加買いは、どう有効か?

次に検討すべきは、日銀による、国債の増加買いの有効性です。
以下、次号で述べます。

【後記:話題を、軽いものに転じます。描写です。】

先週の土曜日は、次女の結婚式、披露宴でした。バージン・ロードを、
手を組んで歩くのですが、正面を向いて一歩ずつ止まり、ゆっくりリズ
ム感をもって進めと言われているため、なかなか難しい。

裾が広がったウエディング・ドレスを、思わず踏む。次にどっちの足を
出すべきか混乱し、前につんのめりそうになります。やはり、緊張して
いたのでしょう。

大学の頃から、離れて生活しています。式次第も会場も知らず、どんな
風になるのかと案じながら、出掛けました。親族や友人と、本人が勤め
るソフト会社の同僚だけの、小さな披露宴でした。祝辞では、会長と若
い社長が、社内結婚の第一号と言われていました。

前日から泊まった大磯プリンス・ホテルの広い窓からは、広大な太平洋
の日の出が見え、さざ波が、鰯の腹のように光る写真を、バチバチ撮っ
ていました。小林秀雄が言ったように「太陽の美というものはない。た
だ、美しい太陽がある」と考えながら。

貸衣装の、着慣れない燕尾服と、家人は黒い地にビーズの刺繍があるロ
ング・ドレスを着てタクシーで向かうと、付近は、道の狭い住宅地でし
た。どんな会場を選んだのか、遠くから参加いただく方々に失礼はない
かと、不安になりました。当方は、皆に便利な、東京のホテルで行うほ
うがいいと提案していたのです。

5分ほどして着いた会場は、『バリ・モダン・アウラ』というところで
、デザイン・センスがいい。二人が、長い時間をかけ、多くから選んだ
こと、そして選択の理由が、瞬間に分かりました。

ぎこちなかった式が終わり、少しほっとして披露宴の席に着き、テーブ
ルのネームプレートの裏を見ると、一人一人に、それぞれの方との印象
深かった思い出を短くまとめ、今日の出席と、お世話になったことへの
感謝を書いたメッセージがありました。

これを見て、あぁ、この披露宴はうまく行くかも知れないと思ったので
す。あとで、次女に聞くと、「来て下さった皆さんに、感謝を言う時間
はないので、60枚全部を、夜書いた。」ということでした。時間がかか
ったことは、手書きの文面を見て、分かりました。あれ、こいつも、仕
事に就いていつの間にか成長したなと感じたのです。

新婦の父という役での披露宴は、初めてです。出席された人が、それぞ
れに、満足してくれればいいという考えだけでした。自分も恐らくどこ
かで涙を流すが、人には見せまいと決めていました。家人も同じだった
と言います。

友人のたけちゃんが作ってくれた純白のドレスの次女は、メッセージを
、ところどころでつかえながら、読んでいました。60人の、それぞれに
向けた感謝とお礼だったので、12枚と長くなったのでしょう。

知人からは「どんなに平静を装ってもねぇ、新婦の父は、平気ではおら
れへん。自分なんか、しこたま飲んで、ベロベロだった。」と脅されて
いました。確かに、奥歯を噛みしめねばならないときが、数回ありまし
た。

宴の最後に、お決まりの挨拶をしました。月並みで、恥ずかしいのです
が、載せます。披露宴のスピーチで、事前に原稿を書いたのは、初めて
です。「あなたは酔った勢いで何を言うのか分からないので、どうか、
骨子を書いて。」と家人が諫めるので、式の直前に、渋々、書いたもの
です。

<・・・師走の忙しい中、九州、京都、東京、長野、四国などの遠方か
ら、伊達祐樹君と吉田響子の披露宴にお集まりいただき、ありがとうご
ざいます。会社の方々やご友人から、心のこもった言葉をいただき、感
謝を申し上げます。寒い時期の海のそばですから、天候を心配していま
したが、朝からすばらしい天気で、安心しました。

先ほど、子供のころの写真が、あれこれ映されました。そうしたものを
見るにつけ、思い出すのは、るる(家族や親戚での呼び名:『北の国』
からに由来)が生まれた直後のことです。

へその緒が乾かず、そのうち体中が黄色になって、これは普通ではない
と見えたので病院に連れてゆくと、新生児黄疸ということで、ガラスの
保育器の中に裸で入れられ、入院しました。家人は、るるが死んでしま
うと泣き、その日から、母乳が出なくなりました。私も、変色した小さ
な体を見て、これは危ないかも知れないと思ったのです。

その時のことを、5年前に亡くなったおじいちゃんが、九州弁で「るる
は、おおかた、死ぬところやった」と、毎年、誕生日カードに、書いて
送ってくれたことを思い出します。おじいちゃんも、今日、るるが、ウ
エディング・ドレスを着て結婚する姿を見たら、どんなに喜ばれたこと
でしょうか。今きっと、見守ってくれているだろうと思います。

るるは、幼稚園のころからずっと、多くのいい友達に、恵まれていまし
た。大学になって東京に行き、たまに家に帰っても家には数時間もいず
、すぐどこかの友達と、遊びにでかけます。親として思うのは、子供の
ころから、人の陰口や悪口を、一言も聞いたことはないことです。これ
には感心しています。

結婚した後の生活は、結婚前よりはるかに長い。その間、つらいことや
うれしいこと悲しいこと、後悔することなど、いろんなことが起こるは
ずです。今日、皆さんからいただいた言葉を思い出しながら、お互いを
思いやる家庭を築いていただきたいと念じるばかりです。

親にとって何より願うのは、子供の健康と幸せです。どの親にも、共通
する思いでしょう。そして、子供は親にとって、いつまで経っても、い
くつになっても、子供のままです。

家人が大切にしまっておいた小学校5年の時の、プレゼントをサンタさ
んにお願いする手紙が、ここにあります。本人の考え方がよくわかるの
で、読みたいと思います。(・・・・)

それと今日、学生ビザの関係で出席できなかったことをとても残念に思
っているNYに住む姉のリサと、ボーイ・フレンドのピーターから、披
露宴で読んでくれと頼まれた二つのメッセージ・カードを預かっていま
すので、これも読みます(・・・・)

最後に、祐樹君そして伊達家のご親族の方々、会社の方々、ご友人の皆
さん、どうかこの響子を、よろしくお願いします。出席を賜った方々に
、心から感謝を申し上げて、つたない挨拶を終わらせていただきます・
・・。>

以上書いたように、あっさりと行こうと決めていたのです。会場の裾に
立って、次女のお礼の言葉を聞き、皆の顔を見ている間に心理の変化が
起こって、原稿で書いたことは無視して脱線し、イメージを浮かばせよ
うと、実際のスピーチでは相当な脚色が入りました。

次女の、お礼の言葉の最後に、「隠し球」がありました。

私は、高校生のころオーディオが好きになり、部品を集めて大型のスピ
ーカー・ボックスや真空管のアンプを手作りしていた時期がありました
。

その中に、音の回析を良くするためにバッフル板の角を丸め、箱も8角
形にし、中音の響きが良くなるよう木の材や接着剤にもこだわって、定
在波を抑えるため内部は複雑に凹凸させ、丹精を込めていたものがあり
ました。

「音像が見える傑作だ」と満足していたのです。ところがある朝見ると
、スピーカーのコーン紙が、指で押されたのか、あちこちがペコペコに
なって、使いものにならなくなっていました。

当時、長女が反抗期風の時期でした。私は、「リサが、何かの腹いせに
やったに違いない。なぜこんな馬鹿なことをした。修理もできないじゃ
ないか。」と責めました。その前に、原稿を書いているとき、誰かが、
隣の部屋からとっていたコンピュータ(DTP)のコンセントを抜いたこと
の記憶があったからです。

「私がそんなこと、するわけがないでしょう! なぜ自分を疑うの!」
と、彼女は、烈火のごとく怒りました。「じゃ、一体、誰がやった。」
となりました。そして家人が言う「あなたが酔っぱらって帰ったとき、
間違えて足で蹴ったか、何か、したんでしょう。」という顛末で、落ち
着いていたのです。

しかしあれは、足で蹴った痕ではない、仮に正体不明に酔っても、自分
がそんなアホなことをすることは決してないと不思議でしたが、すっか
り忘れていました。

「今日、ここで、白状します。あれは、実は自分がやったのです。ごめ
んなさい。」 これが、るるの準備したサプライズでした。

心底驚愕し、どんな顔をしたか・・・一瞬、世の中や人間が、分からな
くなる感じでした。私にとっては、20年の、記憶の底の、疑問が解けた
瞬間だったのですが、会場は、爆笑に包まれていました。

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