アフターコロナに、9倍に上がる可能性が見えてきた金価格
This is my site Written by admin on 2020年7月27日 – 10:00
日本の新型コロナは、20年6月に収束の兆しを見せたものの、外出自
粛の緩和とともに、東京・大阪を中心に、第一波を超える増加の兆し
を見せています。夏になると(気温20度以上)、一般にウイルスの活
動は弱まるのですが、日本ではそうではない、

検査の対象になっていない実態での増加は、専門家にも不明ですが、
増えた検査対象に「ある程度の」サンプリングが効いているとすれば、
確認感染数の増加は、実態(感染の母集団)での増加になります。感
染経路の不明者が30%(7月初旬)から、現在60%台に増えているこ
とも、母集団での増加を示唆するものです。

【開発プロジェクトが多いワクチンだが・・・】
新型コロナについては、開発中のワクチンが170事例くらい報告がさ
れています。有望なものは、2021年の夏頃に投与が可能になるという
「希望」も出ています(英国:アストラゼネカ)。希望とは、実際よ
り、期待を込めて高く評価することです。

まだ、以下の困難点があるようです。新型コロナが登場してまだ6か
月なので、健康な人に偽薬とワクチンを与えて経過を観察する「治
験」の件数と期間が十分ではない。

人体と病気は多要素の複雑系なので、「原因→結果」の関係を病理学
で数式にはできません。複雑系の経済も同じです。このため、臨床の
検証を重ねることが必要です。治験は、「医薬→プラック・ボックス
→〔*〕%の結果」を統計的に検証するものです。

(1)中和抗体生成の効果を高めると、副作用(感染)を統計の一定
値以下に下げるのが、とても難しい。ワクチンは、健康な人に接種す
るので、治験で1%の人に副作用が出ると問題になります。1億人に接
種したとき、100万人の感染者が出るからです。

(2)接種したワクチンが、その後に変異したウイルスに対しては、
重症化率を高めることがある。新型コロナのウイルスは、RNAの転写
ミス(すでに2000か所と言われる)があるので変異しています。

従来、ワクチンの開発から承認までには、7年以上の検証(治験)が
必要でした。新型コロナについても、当然、同じ困難点があります。
米国の「2021年の新年から接種できる」というニュースは、事実が違
うようです。世界からの「期待」がそういわせたのでしょう。

数理検証をする科学者であるノーベル賞受賞者の山中教授が、「幸運
に幸運が重なって2021年の正月」といっていたのはこのことでしょう。
幸運の確率を5%(標準偏差の2倍)とすると、5%×5%=0.25
%・・・つまり400分の1の確率が想定されているかもしれません。

もちろんこれは、数値化はできない。経験知から来る、直観の領域の
ものでしょう。ベルクソンの「論理的な推論ではない直観」に似てい
ます。

2022年の夏と想定している感染が収束するまでは(想定は当方)、経
済(GDPの生産、所得、需要)では、新常態(ニューノーマル)とさ
れる「8割経済」が続くでしょう。民間需要額が、2019年の80%とい
う意味です。消費者が食品以外の買い物、旅行、観光、外食を控える
からです。生産も、需要に合わせて減ります。

一方で、日本を含む世界の政府は、コロナ対策として財政支出をGDP
の約15%は増やすことが決定しています、これがGDP15%の付加要素
になりなります。「民需で-20%+政府需要で+15%=GDPはマイナス
5%(2019年比)」というのが、この2年の合計でしょうか。

【金価格の予想】
金価格の予想は、新型コロナワクチンの開発予想よりも簡単です。金
価格も複雑系ですが。主な要因は少ない(・・・と当方は経験的に認
識しています)。「主要因の変化→価格予想」とできるからです。要
因がはるかに多い株価の長期予想より簡単なのが、金価格の長期予想
でしょう。

【価格の罫線(ローソク足)】
金および株価の3か月の短期予想は、価格罫線(時間軸のグラフ)か
らの直観によるしかなく、確かな予想は不可能です。当方が作ったシ
ステムトレードの売買シミュレーションでは、「短期予想は確率の問
題」としています。売買回数の約65%(1倍の標準偏差)が当たれば
いいという意味です。

【確率的な短期の未来】
このため超短期、短期、中期の3種の指数平滑(加重値を0.3とした加
重移動平均)を組み合わせています。逆張りではなく、トレンドフォ
ロー型なので、上げの局面の買いで利益が出て、下げの局面の売りで
は損をすることが多いという確率的な性格をもっています。ただし売
買の倍数パラメータを調整すると、この性格は、ころころと変わりま
す。

(注)本稿は、7月の初旬に、有料版として送ったものの、改定版で
す。
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 <430号:アフターコロナに、
       9倍の価格に上がる可能性が見えてきた金価格>
       2020年7月27日:無料版

【目次】
1.金価格で本質的なこと
2.20世紀の中央銀行
3.米国が、今ももつ基軸通貨の特権
4.二度の石油ショックの原因は、米ドルの価値信用の低下だった
6.金ドル交換停止のあともドル基軸が続いた理由
7.1980年の金価格高騰(1オンス800ドル)
8.「金価格÷ドルマネタリーベース=金レシオ」で見る金の価格
9.100年の金レシオの変化
10.1980年代の反ゴールドキャンペーン:金価格の暴落
11.第4期:1999年から2008年
      :軛(くびき)を説かれた金価格の上昇
12.第5期:2008年から2015年
     :リーマン危機後のドル危機で、金価格は上昇
13.2020年以降、2024年までの金価格の予想
14.補注:市場の特性は50%:50%
15.1オンス1万5000ドル(1グラム5万8000円)は、
                  高すぎる価格か?

【後記:ロスチャイルド家が使ったヘッジの方法】

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■1.金価格で本質的なこと

金価格は現在、1オンス1794ドル、円の小売価格では1グラム6870円
(10%に消費税込み)です(20.07.20)。この価格は高いのか、安い
のか。

金・ドル交換停止(1971年)の以前は、FRBが決めていた公定価格は
1オンス35ドルでした。それに比べれば、ドル価格で51倍であり、高
い。平均年率での上昇は、8.4%です。年平均8.4%上がるのは高いの
か、安いのか。株価と同じように、価格を計る基準はありません。

【米ドルの金準備制】
1971年以前は、米ドルが金準備制だったので、金の公定価格は、ドル
の交換レートとしてFRBが決めていました(1オンス=35ドル:1グラ
ム=1.25ドル)。ただし金のオークション市場は、ロンドンの黄金の
間(ロスチャイルドが主宰)にあり、その日フィクシング価格(1日
の価格)が決まっていましたが、公定価格の35ドルと近いものでした。

【1971年、金ドル交換停止】
1971年に、当時のニクソン大統領が、「FRBの2万4000トンの金が、1
オンス35ドルで交換されると枯渇する」という報告を受けて、「FRB
の金をドイツとフランスには渡せない」とし、突然、「金・ドル交換
停止」の大統領令を出したのです。

原因は、市場の金価格は35ドルより高くなっていて、フランス国立銀
行とブンデスバンク(ドイツ)から交換要求が急増していたからです。
(注)公定価格の1オンス35ドルで、FRBで交換すると市場価格との差
が利益になります。市場の金価格が上がったのは、ベトナム戦争で増
発されたドルの1単位の価値が下がったことを意味します。

この日に、戦後の、1944年からの金準備のドルを基軸通貨と決めてい
たブレトンウッズ体制は崩壊しました。これは「米国の金デフォル
ト」でした。ドルと交換に金を引き渡さないとする宣言だったかです。
1971年に米ドルは価値の裏付けが、米国財政である信用通貨になった
のです。このため、ドルと一定額での交換を決めていた「固定相場
制」は崩れ、経常収支の赤字分が増刷される米ドルは、下落を続けま
す。

(注)1971年までの固定相場性のときは、1ドル=360円でした。現在
は106円付近であり、円に対しても3.4分の1(29%)の交換価値に下
がっています。

【金をデフォルトした信用通貨が、国際基軸通貨を続けた】
金という基軸通貨(=国際貿易に使う通貨)の根拠を失った信用通貨
(=法貨=フィアットマネー)のドルは、その後、「米国経済の信用
をバックにした、世界の協賛による基軸通貨」になったのです。

1971年当時の円は、戦後から続いて1ドル=360円でした。しかし国際
通貨の決定の外にあった日本では、金ドル交換停止がどんな意味を持
っていたか、論じる人はいなかった。安保条約として、米軍の駐留を
受け入れたことが示すようにこの意味を論じる人は皆無でした。

【欧州では、ドル信用が低下した】
実は、1970年代の欧州では、「ドルの受け取りを拒否する店舗」も多
かった。金から切り離されて信用通貨になったドルが、FRBの増発に
より、1単位の価値(購買力)を大きく下げていたからです。

金準備というアンカー(錨:資産担保)から解き放たれた米ドルは、
FRBが、金を増やさなくても、任意に増発できる通貨になったのです。

【紙幣を信用しない国:フランス】
フランス人は、伝統的に、政府の信用通貨を信用しない文化(価値
観)をもっています。歴史を遡ると、フィリップ公に取り入ったジョ
ン・ロー(フランス国立銀行総裁)が金貨と交換可能として作った紙
幣を増発し、フランの紙幣を無価値にして逃亡したからです(1720
年)。

これは、欧州での、「金本位を偽装した信用通貨」への始まりを画し
たものでしたが、その始原は「無価値な詐欺的紙幣の増発」でした。

ただし、信用通貨のフランの増発によってマネーサプライが増えたフ
ランス経済は、バブル的な超好景気に沸いたのです。

ところが1920年の5月、フラン紙幣と金の交換要求が起こると、現代
で言えばMMT(現代貨幣論)を実行していたフランス国立銀行には、
フランの裏付けだった金がないことが明らかになり、「偽金作りの詐
欺師」になったジョン・ローは、死刑を恐れて逃亡しました。最期は、
無一文のまま、ベネチアで亡くなっています。

■2.20世紀の中央銀行

20世紀初頭から、中央銀行制度が整備されると(FRBは1913年の設
立)、各国は「紙幣の信用をジョン・ローのような大増発では壊さな
い「節度」をもった通貨発行」を行いました。

しかしそれでも、FRBが発行したドルは準備通貨の金によって、信用
を得ていたのです。この信用のアンカーを断ち切ったのが、1971年の
金ドル交換停止(ニクソン・ショック)でした。

【金ドル交換停止の理由は、矛盾している】
われわれが認識しておかねばならないのは、「金は、ドルを発行する
FRBが国民から信用されるため重要である。だからドルと金の交換を
停止する(金の受け渡しのデフォルト)」という、矛盾の論です。

米国の圧倒的な軍事力と、西側が米国を盟主と仰ぐ、共産圏のとの冷
戦が、このムリを世界に通したのです。当時は、共産圏(ソ連、東欧、
中国)との貿易はなかったのです。共産圏内の基軸通貨は、原油の輸
出力をバックにしたソ連のルーブルでした。ルーブルとドルの交換は
できなかったのです(交換に応じる銀行がない)。

■3.米国が、今ももつ基軸通貨の特権

米国が基軸通貨のポジションを、自らは絶対に手放さないのは、「貿
易赤字、経常収支の赤字、外貨準備を気にすることなくドルの増発
(または、利付き通貨の意味も備えたドル国債の増発)により、海外
の商品と資産を買うことができる特権」があるからです。

この特権は、米国の最大の国益です。海外の富や資産を略奪する戦争
は、米国にとって「ドルの防衛戦(中東への軍事関与)」としてしか
必要がなくなったのです。米国の軍事の目的は、経済安全保障です。
日本が米ドル基軸通貨を守る限りは、日本に戦争を仕掛ける必要はな
い。

海外は、輸入のためには、貿易を黒字にして、外貨準備(ドル預金+
ドル国債=現在は1300兆円)をもっていなければならない。輸入代金
はドルで支払うからです。

海外は、貿易黒字が絶対に必要です。しかし米国は、FRBがコストゼ
ロでドルを増刷するだけでいい。米国にとっては、貿易赤字は気にす
る必要がないものです。

(注)日本では、経常収支(貿易収支+所得収支)の黒字が必要です。
戦後日本は、「世界に売れる高品質な商品を作る必要があった」ので
す。中国では、これが低価格商品の工業です。経済の資源(リソー
ス)として、人口13億人の、安価な労働力が世界1豊富だったからで
す。

【フランス文化】
歴史の3世紀彼方ではあっても、ジョン・ローを経験したフランスは、
紙幣の虚妄性を知っています。このため、1971年のニクソンショック
あと、欧州の店舗では、ドルが通貨価値の信用を失い、円では商品を
売らないというように、米国人観光客からの受け取りを拒否するとこ
ろも多かったのです。米国人に、この記憶が残っているでしょうか。

■4.二度の石油ショックの原因は、米ドルの価値信用の低下だった

1973年と1980年の石油の高騰(3ドル→30ドル)も、ドルの価値信用
の低下から起こったものです。アラブ社会では、イスラム教の伝統か
ら、金ではない紙幣と証券を信用しません。

金とドルが交換可能な1971年以前は、「ドルは、現代の金ETF(上場
投信)のようなぺーパー・ゴールド」でした。ところが、それが米国
の意思で、「一夜で金ではなくなった(米国の金デフォルト=引き渡
しの拒否)」。

このため、中東の産油国は、原油価格を10倍の価格でしか売らなくな
り、ドルの価値下落を補ったのです。わが国では、「原油は40年で枯
渇する」という嘘のイデオロギーが信じられていました。原油価格の
ドルでの高騰が、「金というアンカーを失ったドルが原因」と考える
エコノミストは皆無でした(現在も同じでしょう)。

▼所得流出によるスタグフレーション

原油価格10倍は、原油輸入が必須の米欧日の経済を不況にしました。
生産の成長力が低かった米国と欧州では、1970年代は、「スタグフ
レーション」になったのです。一般に、物価が上がるときは、需要が
超過して景気がいい。所得は物価の上昇率以上に増えるからです(実
質所所得の増加)。

ところが、商品生産力が弱体化していた米欧では、石油危機は「物価
は上がるが実質所得は増えない経済」、つまり物価上昇のなかの不況
のスタグフレーション」になったのです。

1ドルが200円台のなかで、輸出生産力をつけていた日本は、
(1)石油危機から物価が上がる中でも、実質所得(名目所得上昇率
─インフレ率>0)が増えたので、スラグフレーションには陥らず、
(2)1985年のドル切り下げのプラザ合意からは、円金利の低下よっ
て1980年代末の資産バブル経済に向かったのです。

「スタグフレーション」の原因は、輸入代金の増加による米欧の所得
流出でした。

■5.金ドル交換停止のあともドル基軸が続いた理由

ところが、世界がドルを信用するドル基軸通貨体制は不変でした。そ
の理由は、中東の王族が、オイルマネーをドル預金にしたからです。
原油代金として、米欧から流出したドルが、スイスとロンドンを通じ
て、米銀のドル預金として還流したからです。このとき、ドルの還流
システムが作られました。

【1980年代から2000年まで、ドル基軸を支えたのは日本だった】
1980年代からは、日本が、輸出代金として受け取ったドルを、米国に
預金し、債券や株を買う、日本からのドル還流の仕組みを作っていま
す。(注)2000年代は、人口の高齢化と生産性の停滞のため輸出力が
低下した日本の代わりを、中国が果たしています。

日本の累積対外資産は、世界のどこよりも多い1000兆円です(2019
年)。この1000兆円分、日本に来たドルが米国に還流しています。米
国への還流のためには、「円売り/ドル買い」を促す円安が必要にな
るので、1980年代から40年間、政府と日銀は「円安」を政策にしてい
ます。

「根底では、ドル基軸体制を支ええるための対外資産(=ドル買い/
円売り)」です。日本政府と日銀はドル基軸に、コロナで自粛する日
本人的に誠実です。日銀は、FRBの日本駐留支店という性格をもって
います。

(注)ドイツは、1985年のプラザ合意での1/2へのドル切り下げのあ
とは、1999年にユーロ圏を作って、米国の利益のために損をするドル
圏からは離脱しています。マルクの増発で1兆倍のハイパーインフレ
を経験したドイツは、信用通貨の根に、いくらでも増発できるという
虚妄があること知っているからです。

【コロナショックへの政府の対策として、
   根底では虚妄のMMTがもてはやされている】
中央銀行が国債を買って通貨を増発することを、国民の幸せのためと
薦めるMMT(現代貨幣論)は、紙幣の虚妄を推進するイデオロギーで
す。最終的には、偽札づくりの詐欺師になったジョン・ローの歴史を
無視したのでしょうか。

全米経済学界の長もつとめたジョン・ガルブレイスは、「通貨は、そ
の発祥が意図して分からなくなっているものの、ひとつである」と書
いています(『マネーは、どこから来て、どこへ行くのか』:1975
年)邦訳はないのでアマゾンの古書として買いました。茶色に変色し
たペーパーバック(ペンギン)。通貨論としてとりあげた人はいない。
中央銀行の通貨を無条件に信用する経済学にとってはタブーだからで
しょう。

ガルブレイスが考えたのは、中央銀行の紙幣が、なぜ国民に信用され、
使われるのかという根拠についてです。

仮想通貨が出現し、人民元リンクの「元ビットコイン」も作られ、世
界の中央銀行が秘密裏に研究を重ねているブロックチェーン通貨(い
わば帳簿記録データ通貨)が通貨になっていく現在、邦訳に値するも
のでしょう。

■6.1980年の金価格高騰(1オンス800ドル)

金ドル交換停止から9年目、ドル価値の下落を示した1971年と1979年
から80年の原油高騰のあと、金価格は1オンス800ドルに高騰していま
す。1971年が35ドルでしたから、9年間で23倍に上がったのです。

きっかけは、イラン民主革命としての、親米派のパーレビ国王の追放
と亡命先だったフランスからの、ホメイニ師(国王に代わる宗教的指
導者)の就任です。米国はこのとき、戦争を仕掛けてイランの米銀へ
の預金を凍結したのです。ドル預金の引き出しをできなくすることで
す。

この米国の態度を見て中東の王族は慌てます。「米国に従わないとき
は、わが国の、米銀のドル預金も、米国が没収するかもしれない」 
王族は、ペーパー・ゴールドではなくなったドルを引き出し、金地金
の買いに走ったのです。1971年の35ドルから200ドルに上がっていた
金は、このとき、瞬間に800ドルに高騰しました。

これは金という信用のアンカーを失ったドルが、9年間で、1/23に下
がったことを意味しています(価値では4.4%)。

このとき金の価値は上がったのか。価格は9年で23倍に上がった。金
の価値が23倍に上がったのか。そうではない、金の価値は、1971年か
ら1980年まで、変化していません。1オンスの金として、使用価値は
同じです。実際は、1971年から1980年の9年間で金の価値を計るドル
の価値が下がったのです。

■7.「金価格÷ドルマネタリーベース=金レシオ」で見る金の価格

FRBは、目的は何か不明ですが、面白いグラフを作って公開していま
す。金価格÷ドルマネタリーベース=金レシオ、です。金レシオとい
う概念は、おそらく始めてのものでしょう。
https://www.macrotrends.net/2485/gold-to-monetary-base-ratio

当方がこれを知ったのは、米国系ファンドマネジャーからでした。
「2020年以降の金価格の高騰を示唆する面白いグラフをFRBが作って
いる」ということでした。それが、「金価格÷ドルマネタリーベース
=金レシオ」だったのです。これを見ると、2020年の金価格は、FRB
のマネタリーベース(ドル発行高)に対して極端に安い。1980年の
10分の1以下です。これが、金1オンス≒1800ドルという、現在価格で
す。

この金レシオのグラフは、FRBの通貨発行高(累積)に対して、金価
格が上がらないと、右肩下がりになります。逆に、FRBの通貨発行高
(累積)に対して、金価格がそれ以上に上がると、右肩上がりになる
のです。

▼20年7月2日のマネタリーベースの残高

マネタリーベースとは、FRB内の、銀行がもつ当座預金口座の現金を
言い、銀行の通貨発行(マネーサプライ)の元になるものです。FRB
が通貨を増発したときはこのマネタリーベースの残高が増えて、逆に
通貨発行を絞ったときは減ります。
https://www.federalreserve.gov/releases/h41/current/

2020年7月2日の、FRBのB/S(バランスシート)が最新ですが、コロナ
ショックでの国債の買い、社債の買い、CP(コマーシャルペーパー
の)買いによって、当座預金は4.6兆ドル(506兆円)に、ドル紙幣の
発行は1.9兆ドル(209兆円)と、両者で2月の約2倍に増えています。

「4.6兆ドル+1.9兆ドル=6.5兆ドル(715兆円)」が、FRBが発行し
たマネタリーベースの残高、言い換えれば「FRBの信用によるドルの
発行高」です。コロナショックへの対策費を、FRBが3か月で3兆ドル
(330兆円)出したのです。

FRBが、金融機関が持っていた米国債・社債・CP(短期手形)を、3か
月で3兆ドル(330兆円)買い上げて、その代金のドル330兆円を、
FRB内の当座預金に振り込んだのです(口座の持ち主は金融機関)。
2月前に対して金融機関の現金が、3兆ドル(330兆円)増えたていま
す。この3兆ドル(330兆円)が、3月23日の底値から米国株価をV字回
復させた原因になるマネーです。米国株は、再びの金融バブルです。

■8.100年の金レシオの変化

https://www.macrotrends.net/2485/gold-to-monetary-base-ratio

以下は、この、金レシオのグラフを見ながら読んでください。

▼第一期:1933年から1971年

1933年の大恐慌の末期から1971年の金・ドル交換停止の時期まで、金
価格は、FRBが決める公定価格として固定されていました(22ドル~
35ドル)。一方、ドルは、毎年、増刷されていました。米ドルの100
年間、FRBのマネタリーべース(通貨発行量)が減った年はマレです。
マネタリーベースを絞ると、金利を上げるより強い金融の引き締めに
なり、物価は下がって失業が増え、不況になるからです。

ドルの継続的な増発のため、金レシオは、1933年の3.50から、71年の
0.5まで7分の1に下がっています。1971年まで、金はFRBの公定価格
(FRBがドルで売買する価格)で固定されていました。一方でFRBは、
マネタリーベースを増やし続けたからです。金価格に対して、7倍の
マネタリーべースになったことを1933年から71年までの、この金レシ
オのグラフが示しています。

▼第二期:金・ドル交換停止のあと、
     金レシオと金価格が高騰:1971年から1980年

 1971年の「金ドル交換停止」は、転換点でした。FRBは、増発したド
ルとの、フランス・ドイツからの交換要求が増えて、2万4000トンあ
ったFRBの金準備が枯渇の恐れがあったため、当時のニクソン大統領
が突然、金・ドルの交換を今日から停止するという大統領令を出しの
です。

1973年からは、ドルは金の裏付けのない信用通貨になり、金は市場の
売買で、その日の価格が決まる自由価格になって、買いが増えて高騰
します。

●7年後の1980年には、FRBが増やし続けたマネタリーベースに対し、
GMRの金レシオは、0.50から4.5まで9倍に上がっています。FRBのマネ
タリーベース(通貨発行量)に対する金価格が9倍に上がったという
意味です。

1980年の実際の金価格は、1オンスが、800ドルに高騰しました(31.
1グラム:金貨1枚分)。1971年には35ドルだったのです。金の市場価
格は9年で23倍に上がったのです(イラン革命として前述)。

ところが、1980年の金価格高騰のあと1999年までの20年、金レシオは
4.50から0.4まで下落しています(→グラフ)。

▼第3期:金レシオと金価格がともに下落した20年
                :1980年から1999年

ドルは引き続き、増刷されています。なぜ金レシオが、80年代、90年
代の20年間で11分の1に低下したのか? 

米ドルの、金に対する絶対価値が11倍に上がったのか? そんなはず
はない。FRBはドルを増刷し、マネタリーベースは20年間、増えてい
たからです。

FRBの金の枯渇をニクソン大統領が恐れて、金・ドルの交換停止をし
たあとの70年代は、ドルの価値が急落していた時代でした。外貨とし
てドルしか見ていなかった日本からは、何が起こっているかわからな
かった。しかし、ヨーロッパでは店舗がドルの受け取りを拒否するく
らいだったのです。ドルの価値が下がっていたからです。

ドルの価値(購買力)を保証していた金と切り離されたドルは、国際
通貨(基軸通貨)の位置を、事実上、滑り落ちていました(1971年~
1980年)。

このとき、米国に特権をもたらすドル基軸通貨を維持するため、FRB
は戦略的な方法をとります。1973年から自由価格になった金は、市場
の需要と供給で価格が決まります。金価格が800ドルではドルが信用
されない。FRBは金を下落させるため、市場に金を供給する法方法を
とったのです。

しかし1万トン以下に減ったFRBの金は、もう減らせない(2019年の
FRBの金保有は8133トン:WGCの統計)。FRBは、ブリオンバンクに
リースしました(ブリオンバンク:金の販売を許可された銀行;米国
の投資銀行が多い:1980年代、90年代は、米国において金を売買でき
る銀行は限られていました)。

ブリオンバンクは、FRBからリースされた金を市場に供給する。その
供給により、金価格を下げることが、FRBの目的でした。
 
■9.1980年代の反ゴールドキャンペーン:金価格の暴落

FRBは密かに「反ゴールドキャンペーン」としていました。あとに欧
州の金をもつ中央銀行が加わって、市場に金を放出したのです(ロス
チャイルド家のエージェント、フェルディナント・リップスの記述に
基づく。抄訳『いまなぜ金復活なのか』:原署Gold War)。

1981年から98年まで18年間、「反ゴールドキャンペーン」がつづきま
した。その結果、98年の金価格は1オンスが294ドル、1980年のピーク
の1オンス800ドルからは2.7分の1に下がったのです。当時の金融市場
では、「金は死んでしまった。生き返ることはない」といわれ、99%
の投資家は見向きもしなくなっていたのです。

マネタリーベース(FRBの当座預金+紙幣発行高)の金額に対する、
金レシオ、つまり「金価格÷マネタリーベース」を見ると、1980年の
4.5から1999年には0.4まで、11分の1に下がっています。

1980年代から90年代は、金に対するドルの価値は上がり、米ドルは、
世界で一強の基軸通貨に復活したのです。ただし90年代の最終の
1999年には、欧州ではドイツとフランスの信用をバックに、19か国の
ユーロが開始されています。

●東ドイツ統一後のドイツが主導した、ユーロの結成は、EU(27か
国)のうち19か国が、ドル基軸通貨圏から脱出したことを意味します。
関税がゼロの域内自由貿易で、労働の移動も自由なEUのGDPは、19兆
ドルで米国の86%です。ユーロがない時代は、フランスとドイツもド
ルを使って貿易していたのです。

■10.第4期:1999年から2008年
      :軛(くびき)を説かれた金価格の上昇

1999年には、主要国の中央銀行が「金の放出は1年400トン以下に制限
する」という協定を結びました(ワシントン合意)。99年までの金レ
シオの20年つづいた暴落は、米国FRBが主導した中央銀行の金放出に
よって果たされていたからです。金価格は1オンス290ドル台に下がっ
ていました。

●一般には知られていない「ワシントン合意(1999年)」は、奇妙な
宣言です。「金は、信用通貨の価値を担保する準備通貨として、重要
である。このため中央銀行の金の放出は、合計で1年400トン以下に制
限することに合意する」

1980年から99年の20年間、金価格を下げたのは、中央銀行の金放出だ
った。米欧の主要な中央銀行がもつ金は、2万トンも減ってしまった。
金価格は1オンス290ドル台(当時の円では1グラムが約1000円)と十
分に下がった。金の復活はないだろう。ここで金の放出をやめること
にするという合意です。

ところが金には、宝飾用、工業用、投資用ゴールドバーとして、市場
で一定量の需要があります(1年に約3500トン)。中央銀行からの放
出が減ると、ロンドンとNYの金市場では「需要>供給」になり、価格
が上がります。これが、ワシントン合意のあとの1999年から2008年の
リーマン危機までの、金レシオ0.4から1.2までの、3倍の金価格の上
昇です。
 
■11.第5期:2008年から2015年
     :リーマン危機後のドル危機で、金価格は上昇

2008年はリーマン危機でした。FRBは、銀行危機への対策として、当
座預金のマネタリー-スを4兆ドル(440兆円)に増やしました。この
ため、マネタリーベースを分母にした金レシオは1.2から0.2まで6分
の1に下がっています。現実の金価格は、1オンス800ドルから1923ド
ルにまで、3年間で2.4倍に上がっています(11年9月)。

2.4倍の上昇には、1年に400トンという「ワシントン合意(1999
年)」の上限枠で、2008年までは金を売ってきた中央銀行が、リーマ
ン危機のあと、逆に、合計で400トンの買い越しに転じたことが、も
っとも大きな要因として働きました。

金供給のプラス・マイナスでは、金市場に1年800トンの供給が減った
ことになります。
金を買ったのは、
1位 中国の政府と人民銀行、
2位 ロシア中央銀行、
3位 新興国の米ドルを準備通貨にしている中央銀行のグループです。

●新興国の政府・中央銀行の平均400トンの金買いは、2019年もつづ
いています。

このときの2011年の1923ドルが、2020年6月までのドルベースでの最
高値です(6月19日現在の国際卸価格は1730ドル:1グラムの小売価格
は日本では6527円)。

■12.2020年以降、2024年までの金価格の予想

2020年以降の金価格を予想する上でたいせつなことは、図6に見るよ
うに、
・リーマン危機での銀行救済のために増刷されたマネタリーベース
(FRB当座預金:4兆ドル)に対して、
・金レシオは、逆に、6分1に下がっていることです。

金レシオ下落の主因は、米国に特権をもたらしているドル基軸通貨体
制を守りたいFRBの裏からの主導で、投資銀行とヘッジファンドが金
証券の金ETF(上場投信)を、1206トンも売り越したことでした
(2013年、2014年、2015年)。市場への供給が1206トン増えて、価格
が18%下がったのです。

イメージでいえば、6分の1の体積に圧縮されたバネや空気のように
「リバウンドする金価格上昇のエネルギーを、極限に近くまでためて
いる状態」が現在でしょう。

FRBが主導した、投資銀行とファンドが実行した金ETFの1206トンの売
り越しが終わった2015年からは、金価格は上がり始めました。

20年6月の金1オンス1730ドルは、高いように見えます(円では1グラ
ム6527円)。

しかしそれは、過去の1グラム1000円台(2000円)や2000円台(2005
年)の記憶との比較です。未来は見えない。人間は、過去の記憶で評
価するしかないからです(これが価格罫線のグラフ)。

数年後の未来からは、
・コロナショックでリーマン危機以上に増刷されることが決定してい
るドルに対し、
・2020年の6月の金価格、1グラム6527円は「破格に安い水準」と認識
しなければならないでしょう。 
FRBによるドルの増刷量(FRBの当座預金+ドル紙幣)とくらべれば、
どれくらい金が安いかが、金レシオの〔金価格÷(FRBの当座預金+
ドル紙幣)〕でわかります。

現実にはどこにもない金の未来価格の、可能性を見るため類書ではじ
めて図6を掲載したのです。

1980年の金レシオ4.5に対して、金価格は1グラム6500円台でも、
2020年の金レシオ0.5は、9分の1と極端に安い。

■13.補注:市場の特性は50%:50%

金や株の相場商品の価格は、安いと思って売るひとの金額が50%、高
いと思って買う投資家の金額が50%という、市場の売買の均衡点で作
られたものです。

したがって、株でも金でも国債でも、ある時点では常に、「上がると
考える投資家が50%、下がると思う投資家が50%」です。これが55%
:45%になると価格が上がり、逆に45%:55%になると下がります。

つまり、市場には「いつも反対の見方が約50%はある」ということで
す。いや、なければならない。反対の見方がないと、売買ができず、
気配値だけになるからです。金価格についても、自分が得た情報から
「上がらない」と考えている投資家が50%でしょう。
 
■14.第6期2020年から:今後の金価格の可能性

グラフの金レシオでの、1980年並みの金価格は、9倍の1オンス1万
5570ドルになります。ドル/円のレートがおなじなら、1グラムが5万
8000円です。1キログラムのバーなら5800万円、10キログラムで5.8億
円になります。

これもグラフから読みとれるように、金価格が右肩上がりになった3
回(1971年、1999年、2015年)は、8年間から9年間で一気に上げてい
ます(2015年からの上げは、まだ十分なところには来ていません)。
以上は、金÷マネタリーベース」の金レシオから、特別の思い入れが
なくても見えることでしょう。

しかし、今後の数年で、現在の9倍の価格である1オンス1万5000ドル
(10%の消費税が加わる円での小売価格では1グラム5万8000円)に上
がる可能性があると聞いて荒唐無稽と感じる読者は多いでしょう。感
じなければ変です。価格を要素から分析して書いている当人ですら
「1オンス1万5000ドルは、高すぎるのではないか」と感じています。

■15.1オンス1万5000ドル(1グラム5万8000円)は、
                  高すぎる価格か?

ここで、過去90年のNYダウを調べます。大恐慌のあと1933年が、底値
の42ドルでした。その後の約90年で2020年2月の2万8000ドル台まで、
666倍にあがっています。世界の不動産価格指数も、株と並ぶ金融投
資の対象なので類似しているはずです。

一方で、信用通貨のドル基軸体制の弱体化を恐れるFRBから、定期的
に価格が抑圧されてきた金は、大恐慌の末期だった1933年の公定価格
1オンス22ドルが、2024年や25年に1万5000ドル台に上がっても681倍
です。

驚くべきことに、
・約90年で666倍に上がったNYダウと、
・2025年に681倍になる可能性がある金価格は、
 90年スパンの長期で見ると、おなじ上がり方です。

つまり金融商品の価格としては横並びです。現在の、FRBのマネタ
リーベースの量からは、今から金価格が9倍にあがっても破格に高い
わけではない。

金融経済の中心にある株価は、FRBが上げることに努めてきました。
しかし金価格の上昇は、ドル基軸を弱体化する材料になると考え、金
ドル交換停止の、1971年からの高騰のあと、FRBは、金価格を抑圧す
る政策をとりつづけています。

株価との比較では、金価格が1オンス1万5000ドル(1グラム5万8000
円)に上がるのは、不思議ではなく、合理的でしょう。

もちろん相場商品の価格の動きは、上げも下げも、直線ではありませ
ん。3か月から6か月の短期では、長期では上げるトレンドであっても、
短期では下げることも多い。

理由は、
(1)上げたときの金先物買いの、数か月あとの限月までの売り戻し
(金の売り)と、
(2)高値での利益確定のための、換金売りがあるからです。

このため金融商品の全部の相場は、長期で上げるときも、下げるとき
も、短期価格の罫線では、ノコギリの歯のようにジグザグと動くので
す。

NYダウの最近の推移を見てもわかるでしょう。価格の短期波動は、全
部の金融商品(株、債券、国債、金、デリバティブ)に共通な特性で
す。

●金では、株の先物売買とは違い、3か月や6か月の短期売買はお勧め
しません。短期では下がることも多いからです。金を買うときは長期
(5年)のバイ&ホールドが適当でしょう。2020年からの金価格は、
コロナショックが、これから与えてくれる恩寵に思えます。

個人投資家、GPIF、かんぽ生命、郵貯、政府、日銀、銀行、生損損保
も、日米の株、国債、通貨のポートフォリオを減らして、いまから金
を、株価や国債の下落ヘッジとして買っておけば、年金基金の破産、
金融機関の破産、個人の資産の、株と不動産価格からの減少を避ける
ことができ、資産余剰も生じるでしょう。

危機は既存のものの臨界点(量的な増加が質の悪化になる地点)で生
じます。そのとき、次世代の戦略に、アフターコロナのチャンスが生
じるでしょう。

【後記】
当方の観点からは、コロナショックからの財政危機、金融危機、株価
の危機は、4年後の大きな資産を作るチャンだらけです。「ヒツジは
太らせて食え」ということを家訓に、2000兆円の資産(銀行株)を作
ってきたロスチャイルド家の方法は、危機には皆が売る底値で買うこ
とでした。

ロスチャイルド家は面白いヘッジをします。たとえば、国債でいうと、
戦勝国と敗戦国の両方を、一定のポートフォリオで買って(あるいは
貸し付けて)、リスクヘッジをしていました。「戦勝国からの利益>
敗戦国での損失」になるからです。

ヘッジファンドも、金買いのポートフォリオ(いろいろな金融商品へ
の分散投資)に変更しています。一度にたくさん買えばすぐに高騰し
て高値つかみになる。毎月すこしずつ、レバレッジ(証拠金に対する
信用倍率)が5倍から30倍はかかる先物やオプションを買っています。
金は上がらないという説が、ヘッジファンドの買いには必要だからで
す。

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