ビジネス知識源:15:20分 燃料棒の被服溶解が始まった
This is my site Written by yoshida on 2011年3月12日 – 15:30

緊急番外の第2号です。福島第一原発で、長さ4メートルの燃料棒が
冷却水から1.5メートルも露出して、冷やすことができず、温度が
上がって、燃料棒の被覆が溶け始めたと報じられました(14時15
分)。

同時に、燃料棒は冷却水の中とされていた第二原発でも緊急事態
(15条宣言)になっています。今のところは、緊急・必死の対策に
も係わらず、都合の悪い方向に向かっています。

炉心の温度は不明と、政府は発表しています。しかし、燃料棒を覆
っている被覆管が溶けてセシウムが検出されたということは、燃料
棒が1200度以上になっていることを証明します。(15時20分)

懸念は、被覆がなくなる部分が増えることです。

この燃料棒の溶解と、炉心溶解(メルト・ダウン)は、まるで違い
ます。

崩壊熱を、安全に冷却水で冷やす(=水が吸収する)ことができれ
ば、メルト・ダウンという最悪の事態には至らない。

燃料棒の「崩壊熱」は、原発を停止させても、冷却水で冷やさない
と高まります。数千度に高まると、手がつけられない。

冷却水が(万一)なくなったときは、その後10~60分で、原子炉の
中の幾本もの燃料棒の集合が、数千度に達するとされています。

燃料棒の崩壊熱が上がりすぎ、万一、水蒸気や水と接すると、膨張
した高圧水蒸気による爆発の可能性もないとは言えなくなります。

プルトニウムの熱崩壊を、止めることはできないとされています。
原子炉に封じ込め、水で冷やすことだけです。

熱崩壊で発生する熱を冷ますための、必死の現場対策が、効果を挙
げるよう願うのみです。恐らく何段階かの準備された対策が、ある
はずです。

政府の、半径10Km範囲の住民への避難指示は、原子炉の高圧破壊を
防ぐために、炉の蒸気を逃がすとき漏れる放射能の害を防ぐための
ものです。以上、緊急に調べたことです。

万一放射能漏れが大きくなったら、安全圏に避難して家を全部被覆
し(密閉して)、閉じ籠もることです。

yoshida@cool-knowledge.com

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