特別号:米国大統領選挙第三弾
This is my site Written by admin on 2020年11月5日 – 07:00
有料版では3通目になる、米国大統領選挙の速報を送ります。

米国大統領選挙の第三弾です。NY時間は11月4日午後4時、日本時間は、
14時間早い11月5日午前6時です。

残った激戦6州の開票率85%程度ではトランプが有利でした。最後に
郵便投票の開票が進むと、ウィスコンシン州でバイデンが逆転し、僅
差ですが、選挙人を獲得しました。

現在の獲得数はバイデン253名、トランプ213名です。270名の過半数
にはバイデンが17名、トランプは57名が必要です。

激戦州の票数はいずれも僅差ですが、選挙人では圧倒的にバイデンが
有利になりました。開票があとになっている郵便投票では、どの州も、
バイデン支持の票が多いからです。

トランプは事前の世論調査(平均)より4%くらい多い票を獲得して
いますが、各州の郵便投票では大差で負けています。米国全体の獲得
票数では、郵便投票のためバイデンが大差で多いでしょう。

午前6時現在、選挙人が16人と多いミシガン、11名のアリゾナ、6人の
ネバダ、合計33名では、バイデンが優勢になりました。いずれも1%
付近の僅差です。この3つをバイデンが確定すると、270名に達します。
残っているのは郵便投票分なので、バイデンが勝つでしょう。

ペンシルバニア(選挙人20人)ではトランプが6%差で優位であり、
ジョージ(同16人)では2.4%差、ノースカロライナ(同15人)では
1.5%の差でトランプです。3州をトランプが全部とっても、51名にし
かならず、獲得選挙人は264名。270名には4人届きません。

今、バイデンがスピ─チをしています。言葉に力強さがあり、慎重に
推移を見るとは言っても、勝利宣言の内容です。

トランプ陣営は、郵便投票について、連邦最高裁まで争う意思を示し
ました。両方が僅差のときは、票で負けた方が裁判を要求するという
事前シナリオ通りの展開です。

バイデンの票が、世論調査平均より3%~4%下回ったのは、
(1)ウクライナ疑惑、
(2)討論での、シェールオイルの採取でのフラッキングの禁止を言
ったからです。

フラッキングとは、石油を含む頁岩層の岩石に高圧の水を噴射して砕
き、分離した石油を採取するものです。その地域の地下水に対する水
質汚染が生じます。シェールオイルの採掘業社には、ゼロ金利下で低
利の社債を発行した中小企業が多く、地域の雇用が多い。社債の不良
債権の巣窟になります。1.3兆ドルのジャンク債(リスクと等分に金
利の高いハイイールド債)のうち多くを、シェールオイル会社のもの
が占めます。

もともと、コロナからの原油価格低下で、打撃を受けていたのです
(現在は1バーレル40ドル付近:WTI)。

これが禁止に向かうと、特に民主党のおひざ元だったペンシルバニア
では失業が増えます。このため今回は、ペンシルバニアではトランプ
優勢へと転換したのです。社債の不良化(社債の大きな下落と金利の
高騰)が起こります。合成証券のCLOなどのデリバティブになってい
ます。

バイデンが270名以上の過半数の選挙人を獲得し、トランプは負ける
でしょう。トランプは、訴訟に訴え、決定は長引くという展開になっ
ています。州の郵便投票での票差が30:70と明確なとき、最高裁が、
どんな根拠(証拠)で、ひっくり返すことができるのかという疑問が
残ります。

所得税とキャピタルゲイン増税のバイデンの当選が確実になっても、
米国の株価はほとんど動いていません。変動幅(≒標準偏差)を示す
S&P500社のVIX(ボラテリティ・インデックス)は29.7%幅であり、
10月末の36%付近よりは低い。VIXの%は投資家の、株価年間変動幅
の予想になるものです。投資家は、まだ静観しています。裁判での最
終決定までの混乱を想定しているのでしょう。


                11月5日午前7:00吉田繁治



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