3.9 講演の御礼・顛末・自己感想・金融の時事
This is my site Written by admin on 2012年3月12日 – 09:40
おはようございます。3月9日(金)、大手町サンケイプラザでの講
演には、当日参加を含み、263名の方々(関係者17名)の出席をい
ただきました。

準備されていた会場は、受付の人たちが、慌てて追加の椅子50席を
出すくらいの混雑でした。当日は寒く、冷たい雨滴が顔に強く当た
る荒天でしたが、冷房をフル稼働にするくらいの熱気でした。

衝立で仕切られた控えの場から、「時間です。」と呼ばれ、演台に
向かう通路は、袖ふれあうくらいでした。急遽追加された後方の約
50名の方々には、机もなく、椅子だけの狭い場所でご不自由をかけ
たことを、深く、お詫びします。終わった過去の修正は、効きませ
ん。

3つの会議室を使っても、会場の広さと参加者数予想の適合に、問
題がありました。反省、つまり、(1)原因を想定し、(2)次回へ
の対策をすることが必要と感じています。

●『2010年代の金融と経済、そして個人の生き方』
                                      講演者:吉田繁治

   §1  マネーと言われるものの本質;何がどうなっているのか?
   §2  現代のマネー=6京円のデリバティブ
   §3  官の財政と民間経済の方向、仕事と個人生活
   §4  国家破産とその後の経済、会社、生活
   §5  金融資産を減らさないために
   §6 金融・経済・仕事への41項の質問への回答集

48ページのレジュメを準備しました。二台のプロジェクターで映し
たものには、印刷後に、説明のために追加した4枚があります。レ
ジュメの作成と講演では、以下のことに留意しました。

(1)レジュメ:
世界金融、デリバティブ、国家財政・経済・生活・仕事、金融資産
運用という、普通は、難しい抽象的なテーマである。

概念(頭の中の観念)を示すコトバだけでは、理解が至りにくい。

レジュメには、各ページで数枚~10枚の写真を載せて、→で論理化
し、映像化すること。映像化すれば、短時間で直感的な理解が得ら
れるだろう。コンピュータプログラムの、フローチャートを描く要
領を使う。

(2)講演:
2時間半の講演時間としては、その内容は、盛り込み過ぎである。
本来、少なくとも、2時間×4=8時間はくらいかかる。これを意識
しながら、短く、端的に、話速をとって述べる。1枚に使える時間
は、3分しかない。

本400ページの内容の骨子を、盛り込んだためです。
後でレジュメを見るだけで理解が進むようにとの考えでした。

当方、レジュメの解説にはいる前に、30分くらいを、時事問題で使
う癖があります。今回は「日本の株価が上がっている理由と、今
後」でした。時間が足りないことは分かっていたので、約15分にし
ました。それでも、当然に時間は足りない。

このため、2時間30分、途中の休憩を取らず、話しました。一般に、
人の注意力が続くのは、大人で90分です。話しながら、会場の人々
の表情を読むと、持続力はOKと感じ取れました。お聞きの方には、
実に、お疲れ様でした。

会場の方々から、演台に熱気が伝わってきました。話者の意識は面
白いものです。話している自分を見ている自分がいます。毎回感じ
ることですが、意識が二重になるのです。出るコトバの速度より、
意識のほうが速いからでしょう。

時々、レジュメに書いた兆円を、億円と言い間違えていました。金
額では1万倍も違います。

個人用の録音・録画は、いつもの講演のように、OKとしました。レ
ジュメと合わせ、後で聞いてください。

質疑・応答の時間がとれないことも想定していたので、41項への回
答集として、結論のみを書いたものを、レジュメに含ませています。

レジュメと講演をDVD等にして、頒布してくれないかという要望を、
講演前からいただいていました。会場の講演は、ビデオに撮ってい
ます。編集して、何らの手段で、頒布します。

会場等を準備して下さった関係者の方々のご協力、ありがとうござ
います。過半の方が、拙著『国家破産』を読んだ上での参加とお見
受けしました。終わって、数十名の方だっでしょうか、お持ちの本
にサインをしました(字はとても下手です)。名刺交換の時間がと
れなかったのを、後悔しています。

3月も半ばというのに、まだ寒く、不順な天候が続いています。イ
ンフルエンザが流行っていますので、体の免疫を高めるよう、暖か
く保つことが肝心です。

▼金融の時事

ユーロ(加盟15ヵ国)では、ギリシア債のヘアカット(国債償還額
の減額)への合意が、それを保有する金融機関との間で、部分的に
とれています(3月9日)。しかし、額面の100%を保証すCDSの発動
が決定しました(ISDA:国際スワップデリバティブ協会)

ギリシア債と他のPIIGS債(イタリア、スペイン、ポルトガル、ア
イルランド)に対し、約100兆円分の保証をしているのは、米国の
銀行です(これが報じられません)。

12年3月9日に満期が来たギリシア債の保証だけなら、10億ユーロ程
度(約1000億円)と小さい(ブルムバーグ電子版:3月10日)。

今後も、PIIGS債(総計で350兆円くらい)の償還満期(現金で額面
を返済)は、毎月、第二金曜日を中心に襲います。平均5年間の満
期としても1年に70兆円、1ヶ月に6兆円が必要になります。(日本
国債の平均満期は6~7年;米国債の平均満期は4年と短い)

そのとき、CDSはどう扱うのか・・・不明です。結局、EU当局はい
ろんな名目を言いながらECB(欧州中央銀行)が出すより方法がな
い見ます。

PIIGS諸国が、借り換えのための国債を、毎月6兆円も発行したとき、
債券市場が引き受けることは、まるで想定できないからです。

欧州の金融機関が、PIIGSの借り換え債を引きうける体裁をとると
すれば、それは、ECB(欧州中央銀行)が買い受けるという約束の
下でしかない。つまり、ECBが買い受ける、言い換えればユーロ紙
幣を刷ることになります。

ギリシア債が「秩序あるデフォルト(意味が不明のコトバ)」にな
った、当面のユーロ危機は回避されたとして、1ユーロが108円(3
月10日:1月比で+14%)に上がっています。ECBのユーロ増発は、
本来は、ユーロ安の原因ですが、当面の通貨市場は、逆の動きを見
せています。

世界に目を転じれば、国債残高5000兆円(世界のGDPの100%)に対
し、2012年は、1000兆円の借り換え債を含む国債が、発行されます。
目的は、各国民の経済対策、金融機関への対策、政府財政への対策
で費を得るためです。

この1000兆円の国債を、一体、だれが買うのか・・・懸念します。
欧州ECB、米国FRB、日銀が買うしか方法はないでしょう。

日銀は、「65兆円に増枠した資産買い受け基金」を使い、2012年は、
40兆円の新規債を買うと、早手回しに表明しています(2012年2月
:白川総裁)

日銀の40兆円の国債買い表明の理由は、2011年と2012年の1月から
2月に、海外ヘッジファンドが、円の短期国債(3ヶ月満期が中心)
を、約40兆円(推計)買い越しているからです。(日本証券業協
会)
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/toushika/tkbk/index.html

3ヶ月満期の短期債(現在の金利は0.12%)は、3ヶ月経てば、日
本政府が円の現金で償還金を振り込まねばなりません。借りる政府
にすれば、毎月の資金繰りが実に忙しい。企業が、銀行に頼んで3
ヶ月手形を転がす(ロールオーバー)するのと同じです。

日本の三大メガバンク(三菱・みずほ・三井住友)は、2011年から、
国債の買い手ではなく、すでに売り手に転じています。これも、
不思議にマスコミ報じられないことです。上記の、日本証券業協
会のデータを読めば分かることです。

●以上が日銀が、「40兆円の円国債を新たに買い受ける。」と表明し
た理由です。市場の売りが、買いを超過すれば、PIIGS債のように
金利が高騰するからです。

政府には当然、満期が来た国債(長期債のみで1ヶ月に12兆円くら
い:年間140兆円)を返す現金はないからです。国会中継は、のん
びした答弁を映していますが、これは凄いことです。

                         
【後記:自己宣伝ですが・・・】

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【著者へのひとことメール、および読者アンケートの送信先】
yoshida@cool-knowledge.com

●インターネットで、偶然見つけた、書評サイトでの評価のひとつ
です。気恥ずかしいのですが、当方の意図をよく理解していただい
ていると感じたので、掲載します(掲載の承諾は、頂戴していま
す)

Kitは今、世界を覆う財政危機や金融不安の本質がどうなのか気に
なっているのですが、
本書はこれ一冊読めば、
・国債の信用リスク
・デリバティブの恐怖
・米ドル安と円高の行方が及ぼす影響
・不動産価格の見通し
・国家破産の可能性
・資産防衛のためにすべきこと
など、すべてが関連付けて理解できます。

とはいえ、ひとつひとつ理解しながら読んだので、読み終えるのに
たっぷり1週間かかってしまいました。この本のすごいところは、
徹底的に数値をもとにした論理展開を行なっていること。

読者をいたずらに怖がらせたり脅したりするような表現は、一切使
っていません。類書では、著者が金融ビジネスに携わっていたりす
ると、自分の商品の販売に結びつけたり、自分の権威を高めようと
したりするポジショントークが含まれていたりするものですが、そ
んなポジショントークも一切なし。

著者の吉田繁治さんは、【ビジネス知識源】というメールマガジン
の発行人で、ビジネスメールマガジンではNo.1の人気を誇ります。

書いてあることは難しそうに見えるのですが、変に楽観論や悲観論
に偏っておらず、データを丁寧に紐解きながら、重要な部分は繰り
返し解説してくれるので実にわかりやすい。

読了した後、もう一度ななめ読みしただけで、理解がさらに深まり
ました。ここに書かれている事実を自分はどうとらえるか、そして
どう行動すべきか。腑に落ちるまで、何度も読み返すべき本だと思
います。

現在、そして今後の世界経済を語る本の決定版ではないでしょうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/kit_45104/29108188.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【ビジネス知識源アンケート:感想は自由な内容で。以下は、項目
の目処です】

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2.理解は進みましたか?
3.疑問点、ご意見はありますか?
4.その他、感想、希望テーマ等
5.差し支えない範囲であなたの横顔情報があると、今後のテーマ
と記述の際、より的確に書くための参考になります。

気軽に送信してください。感想やご意見は、励みと参考にもなり、
うれしく読んでいます。時間の関係で、質問への返事や回答ができ
ないときも全部を読み、共通のものは、記事に反映させるよう努め
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<579号:日米欧の中央銀行が、同時にマネーを刷り始めた>
                 2012年2月22日号

【目次】

1.文藝春秋三月号(2月初旬に発刊)の白川発言
2.2011年の、$1=75円水準だった円高の主因は、ヘッジ・ファン
  ドの、約30兆円の、日本の短期国債の、買い越しだった
3.重大な事実:三大メガバンクは、すでに国債の買い手ではない
4.2011年9月の、主体別国債保有高:財務省
5.ヘッジ・ファンドが円国債を30兆円売り、実際に日銀がそれを
  買い支えれば、どうなるか?
6.消費税増税案は、国会を通らない
7.一般会計と特別会計を含む、国家の資金繰りの現状
8.日本の貿易赤字は、一時的なものではない

■2.解約していないのに、月初めから、有料版メールマガジンが
来なくなったとき(このメールが当方によく来ます)。
主な原因は2つです。

(1)クレジットカードの有効期限:
登録しているクレジットカードの有効期限(期間は数年)が切れて
ないか調べてください。
ほとんどの原因は、登録していたクレジットカードの期限切れで
す。お手間をかけますが、「新しいカード番号と有効期限」を再登
録してください。月初めからの分の再送を含み、再び届きます。
https://mypage.mag2.com/Welcome.do
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でログインし、出てきた画面で、新しい期限と番号を再登録します。

(2)迷惑メールに入っているどうかを確認する:
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ガジンが不特定多数への「迷惑メール」になってしまうことがあり
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該当のメールに、カーソルをあてて右クリックし、出てきた迷惑
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ば、元に戻ります。
(以上)


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