CRMシリーズ:CRM経営の本質を解く(第1部) サンプル版
This is my site Written by admin on 2001年7月14日 – 08:00

こんにちは、著者の吉田繁治です。8月から新しく発行する<ビジ
ネス知識源プレミアム:有料版>のサンプルをお届けします。

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<サンプル版:CRMの経営の本質を解く(第1部の目次)

1.<ビジネス知識源プレミアム>のご案内
2.本サンプル版のテーマはCRM経営
3.CRM経営とは、なにか?
4.LTV(Life Time Value:顧客の生涯価値)とはなにか?
5.まだ知られていない「スーパー・エージェント」の概念
6.LTVの深化
 (第2部へ続く)
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■1.<ビジネス知識源プレミアム>のご案内

【ミッション】

有料版を発行するにあたりミッション(使命)を掲げます。最初か
らミッションを実現できるかどうか、不安もあります。日々、研鑚
を積み、インタラクティブな方法で、育てたいと思っています。

▼ビジネス知識源プレミアム:ミッション・ステートメント
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【1】1ヶ月でビジネス書5冊分を超える情報価値を

高度なことを解きほぐし、分かりやすくするのが記述の方法です。

1ヶ月で、<ビジネス書5冊分を超える内容>を圧縮し、本質を解
きながら、<週刊+増刊>でお届けします。

◎時間がない、基礎が分からない、原理や方法の本質を知りたい、
及び最新情報を得たいという方に、(1)週刊(4回~5回)と(
2)基本の解説の増刊(約2回)で、月6回をメドにお届けします

1回分は、配信システム(まぐまぐ)の制限のため30KB、A4
で17枚分です。読むのに、平均で30分~60分でしょうか。

【2】内容は?

<1.経営と仕事の成功のための原理を基礎から示し、2.実践の
原則にして、3.関連する最新のビジネス知識・IT知識を提供>
します。

◎現場を見ると、原理の間違った適用・実践の間違った方法・固定
観念、それに、関連知識の「賞味期限切れ」が多く見られます。

メールマガジンの便利さを活用し、電子媒体を使った<定例の仮想
セミナー>を目指します。

◎あなたの時間と、コストの節約のために。

【3】テーマの幅は?

経営問題・IT戦略・SCM・CRM・ロジスティクス・経済・金
融・会計、及びそれらに関する、最新の知識と情報を中心にします

経営・仕事・個人のライフ・プランに関連する時事情報も、適宜ま
じえてとりあげます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

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無料メール・マガジンの開始以来8ヶ月、60編の<ビジネス知識
源>を発行。総読者は13,000名。ビジネス系のマガジンとし
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【リアルタイム・メディアという特徴】
8ヶ月の体験で、紙媒体とは違う可能性をもつリアルタイム・メデ
ィアと実感しました。送信直後から、毎回、沢山のご意見や感想を
いただきました。意見・疑問・感想に対しては、次に送るマガジン
の内容で、可能な限りお答えするよう努めました。

現在のビジネス知識源も、そして今回、新規に発行する有料版<ビ
ジネス知識源プレミアム>も、読者の方との相互関係で、あなたに
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掲載しません。申し込みの方に個別メールで送ります。
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■2.サンプル版のテーマはCRM経営(第1部)

このサンプル版のテーマは、今まさに流行ではありますが、実践の
現場では間違った適用が見られるCRM経営(カスタマー・リレー
ションシップ・マネジメント)を取り上げます。
(本サンプル版の全体は、CRM経営の導入部です)

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CRMとは、一言では、「顧客との関係を強化し、顧客中心の経営
に向かって改革を継続すること」です。キー概念は、(1)顧客と
の関係の強化、(2)そのために顧客中心の経営(カスタマー・セ
ントリック・マネジメント)を行うことです。
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▼最初の注:CRMのゴールについての概要を兼ねて

会社のマネジメントは、普通、マネジャーが部下に対して行います

ところがCRM経営の到達点では、指示と命令を下すマネジャーが
、「顧客」に代わるところまで行きます。重要なところは、CRM
のあとに、あえてつけた「経営」です。これを忘れてはならない。

意味するところは、
会社の各部署に作業命令を発するのが、マーケットの顧客になる。
これが顧客中心経営(カスタマー・セントリック・マネジメント)
です。

ところが、
顧客は、社内マネジャーのようには、親切な作業指示をしてくれな
い。商品とサービスが気に入らなければ、未来の商品に期待するこ
とはなく、60%以上は、即刻無言で離反する浮気な人であること
が検証されています。(店舗スウィッチ、ブランドスウィッチと言
いますね)

そこで、CRM経営は、
(1)顧客の無言の要求を、購買歴(RFM)の分析、購買商品歴
のパターン化、パターン間の比較、及び見込客の分析から、
(2)会社への作業指示の「声無き声」を聞いて、商品開発、サー
ビス改善、差異化した付加価値の提供、販売方法、商品提供方法(
ロジスティクスを含む)、購買後サービス、プロモーションという
、およそ全領域の改善を戦略的・計画的におこなうのです。

▼最初の問題提起

【標語や目標と、現実のギャップ】
「顧客中心は当たり前だ、うちの会社は昔からお客様第1だし、顧
客サービス第1である」と答える人が多いでしょう。

多くの会社を見て感じるのは、「会社の標語は、過去も現在も実際
には出来ていないことを、表現していることがほとんどである」と
いう逆説でした。

納期厳守と書いてあると、あぁこの会社は納期が守れないことが多
いんだろうな、品質第1なら、品質に問題を抱えているんだと予想
し、顧客の立場で現場を観察すると、実態は標語と逆であることが
多い。

▼ギャップを埋めるのが戦略

<目標(標語や数字・指標)―顧客が受け取る現実(業務成果)=
現実のギャップ>
大切なことは「顧客が受け取る現実が業務成果」だということです

目標と現実のギャップを計量し、埋めることを「戦略の策定と実行
」と言います。目標の設定ではなく、この戦略の実行のところで、
間違いを犯すところが多い。

【戦略に関する注】
長期の目標を実現するための手段を「戦略」と言い、戦略を構成す
る短期策を「戦術」と言います。長期とは、成果をあげるのに1年
以上かかること、短期とは4半期、緊急とは4週がメドですね。経
営においては、「期限の概念」がなによりも重要です。

(1)期間の定め、(2)予算・時間・使用リソース、(2)重点
化のがないものは、計画ではなく願望です。重点化とは、シーケン
ス(順序)の定めを言います。シーケンスの定めがないのは、戦略
ではない。

▼ギャップを埋める戦略とはなにか?

CRMは、一般には、
(1)顧客の購買データ、または見込み客のデータを集め、ABC
の顧客に分類(ソーティング)する。
(2)A顧客に対して、差別化のプレミアムサービスを提供し、ロ
イヤル・カスタマーを多く育て、維持する。
(3)BC分類の顧客への接点を増やし、サービスを増強して、A
顧客に引きあげる対策を打つ、というように理解されています。

この理解は、正しい。しかし、多くが実行のところで間違えるので
す。なぜか?その理由を、以下に示します。多くの会社の実態です

▼あらゆる改革・改善のポイント

業務は、特定の優秀な人(どこの組織でも約5%)だけが行うので
はない。優秀な人はもともとできている。「組織」には興味深い原
理があります。全て優秀な人を集めても、教育と動機付けを続けな
いと優秀な人はついに5%に減ってしまうのです。自己評価では約
40%の人が自分を優秀と考えていますが・・・ここに8倍のギャ
ップがある。

【20:60:20の原理】
製造では日産、NEC、流通ではダイエーの改革でも、(A)20%
が改革の同調者、(B)60%が情勢の傍観者、(C)20%が会
社の目標を冷ややかに眺めるグループに分かれていますね。

【フォロワーを引き上げる】
CRMでも、改革が成功するかどうかは、上記の60%の傍観者(
フォロワー)を、どうやって(A)のグループに引き上げるかかか
っています。20:60:20分布は、どの会社でも共通です。

さて、ここまで理解したところで、次は「戦略」です。

▼実際のCRM戦略も、「社内の業務改革」に帰着する(重要)

CRMも表面的には、<顧客へのサービス強化や、顧客が目的とす
る「こと」へのソリューション提供>のように見えます。

ところが、CRMによる改革の実際は、
(1)トップマネジメント・マネジャー・現場の、ミッション(使
命)とバリュー(価値観と行動綱領)の改革である。
(2)そして顧客満足とソリューション提供に向かった、部門間連
携の、社内業務改革なのです。これこそ「戦略」です。ここを記憶
してください。

(注)ソリューションとは、顧客が商品購買を通じて実現しようと
思っている「こと」を提供できるエージェント(代理人)役を、会
社が果たすということです。
(注)会社の価値観と行動綱領の概念は、↓を参照してください。

http://www.cool-knowledge.com/0505Leadership(4).html

社員は外形では会社のエージェントではあるが、本源では、顧客か
ら成果報酬をもらう代理人であるとするがCRMの思考方法です。

【ツールの導入(=手段)と、戦略(=改革)の混同】
CRMのソフトだけでは顧客満足を高めることはできない。最高の
包丁を使っても、料理の達人になることはできない。ましてや、顧
客が望む料理を作ることはできない。

包丁やソフトは業務支援のツールです。改革すべきは、社内の人の
意識、硬直した思考方法と行動様式、日常作業、部門間の連携にあ
る。

真の「戦略」は、どんな時も、目標を実現するための社内の改革の
設計図とその実行です。ツールの導入と業務改革を混同しないこと
です。

CRMやSCMのソフトを導入し、想定効果が上がらなかったとい
うところが多い。最高と思える包丁とまな板を買ったが、料理はま
ずいという状態ですね。なぜこうなるか?

【戦略の5ステップ】
改革・改善に共通する戦略は、まず、権威あるリーダーによるゴー
ルの設定があって、

(1)目標実現のための設計図、チャート作りから開始する。
(2)20%の改革の同調者から、5%の各プロジェクトリーダー
を選定し、社内・社外の助言者を得て、チームを形成する。
(3)60%のフォロワーの現場改革を行うために、必要な教育プ
ログラム、作業訓練プログラム、組織改革、業務改革のプログラム
を作って実行する。
(4)部署、現場、個人単位の改善成果を「公正」に評価し、結果
を反省する。
(5)その反省結果を入れて(フィードバック)、次の目標を作り
、(1)からの改善サイクルを繰り返すことです。改善サイクルの
繰り返しが重要です。

※このとき、ボトルネック工程を見つけ重点的に改善するのが、最
小予算で即効をあげる、制約理論の方法です。↓
http://www.cool-knowledge.com/0623nissan-Ghosn(4).html

CRMも、SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)も、CT
I(コールセンター)でも、他のソフトでも、方法は共通です。

【途中でのまとめの結論】
CRMソフトで、顧客の行動を変えることはできない。
CRMは全部門で、顧客中心を実現するための業務改革運動である

顧客の購買行動が変わるのは、社内の業務改革・改善の結果である

目標を設定し、改革と改善を推進するのが経営である。

以上までが、CRM経営の前提です。本論に入ります。

――――――――――――――――――――――――――――――

■3.CRM経営とは、なにか? 

【導入部でのCRMの定義】
CRMとは、顧客のLTV(Life Time Value:生涯価値)を最大
限に高めるために、全部門が連携し、商品とサービス、及びその提
供方法の改善をおこなう経営活動である。

このLTV(生涯価値)を知るために、現状の売上を構成する要素
への分解から始めます。

▼売上の内容と、リピート率(わずかな公式と数字を使います)

【顧客数から見た売上の内容】
月間の売上は、顧客単価×顧客数です。
顧客数は、「過去の購買客のリピート」と「新規客」の合計です。

これを、売上公式にすれば、
月間売上(S)=顧客単価(T)×{過去の総購買客(C)×当月
リピート率(R)+新規顧客数(N)}になります。

数字を入れましょう。簡単な、算数です。
(S)9千万円=(T)6千円×{(C)2万人×(R)60%+
(N)3千人}

【解釈】
今月の売上9千万円は、「過去の購買経験ありの顧客の60%がリ
ピートし(1万2千人)、新規の顧客が3千人の結果」であるとい
うことになる。(顧客単価は、ここでは変動がないと仮定します)

【リピート率の算出】
当月リピート率を算出したければ、S=T(C×R+N)から、
R(リピート率)=(S÷T-N)÷Cが導けます。

数字を入れると、60%=(9千万円÷6千円―3千人)÷2万人

小学校高学年レベルの算数です。頭が痛くなった?(笑)
CRMは具体的な策ですから、説明には数字が必要です。

【リピート率という重要概念】
(S)月間売上、(T)顧客単価、(N)新規顧客数、(C)過去
の購買客数があれば、CRMの成果のキー概念になる「月間平均リ
ピート率」が計算できます。

どこでも売上と顧客単価、過去の顧客総数は把握している。従って
、(N)の新規顧客数の記録をとれば、現在の平均リピート率が分
かるのです。

【現場の実態は標語と違う】
どれかの数字がないとすれば、あなたの会社は、顧客第1とは言い
ながら、実際は、顧客第1を実践するための記録と作業がないこと
になる。(最初は、手での記録と集計でOKです)

冒頭で「会社の標語は、過去も現在も実際には出来ていないことを
、表現していることがほとんどである」と申し上げた理由です。
POSや顧客データベース(DB)はあっても、効果を生む利用、
つまり、データベースマネジメント(DB経営)がない。

ほとんどの会社がリピート率を知らない。会社の中には驚くべきこ
とがいくらでもある。コンピュータ担当に聞いて下さい。それには
色々と理由があって・・・という答えで、あなたは居ても立っても
いられなくなる。多くのコンピュータが、入力マシンと、使われな
い帳票印刷機に堕落している。

▼重要なこと:always Find Basic and Return to Basic】

(1)現場作業としてあらかじめできていないことは、コンピュー
タをいれてもできない。
(2)コンピュータは、Bクラス能力の60%の人が、定めた標準
手順に従えば、熟練や名人芸がなくても、最適成果をあげることが
できるようにシステム化(単位作業を相互連携)するためのツール
です。

【原則を守るということ】
コンピュータというツールの利用原則を、忠実に守ったのが、セブ
ン・イレブンです。利益を出す成長経営や仕事の秘密は、高度なこ
とでなく、現場に基本を徹底させる執念の強さです。

頭のいい人が、意外に、経営ではうまく行かない理由の過半は、内
心では基本をバカにするからです。仕事と経営では、基本を知った
時、感動するナイーブさが必要ですね。経営は自己満足ではなく顧
客満足への奉仕です。

事業や仕事の成功者には、自己満足の「業界と社内」の常識に疑問
を持って立ち向かう、基本に感激するナイーブさがある。

▼売上の増減とは

売上の増減は3つの要素に還元(分解)できます。
(1)顧客単価(商品単価×購買数量)の、増減
(2)新規顧客の、増減
(3)過去の購入顧客の、リピート率の増減

新規顧客も、いったん買えば、過去の購入客です。ここで、
(1)購入客のリピート率の上昇、
(2)及び、顧客単価の上昇に、フォーカスをあてるのがCRMで
す。
※顧客単価上昇とは、商品単価上昇のみではありません。(顧客で
はなく「個客」シェアの概念として、最後で示します。詳細は第2
部で)

――――――――――――――――――――――――――――――

■4.LTV(Life Time Value:顧客の生涯価値)とはなにか?

【LTVの定義】
LTVとは、顧客が初めて当社の商品やサービスを購買し、その後
、離反するまでの総購買金額(正確には総粗利益高)を合計し、現
在の金額にしたものを言います。
以下では単純にするため売上で見ます。顧客単価を、時間軸で延ば
すことがLTVのポイントです。

【LTVの試算1】
(1)事例:顧客単価6千円、年間購買50回、年間では30万円
である。
(2)次の年も、顧客であり続ける割合が60%(0.6)である
とき、平均LTVは、以下の方法で計算します。

平均LTV=30×(1+0.6+0.36+0.216+・・・
)=30×{1÷(1-0.6)}=75万円です。

▼平均LTVの意味:重要

75万円の平均LTVとは、何を意味するか?店舗を例にします。

(サービス業、製造業でも、単価や商品こそ違いますが全く共通で
す)

新規顧客は最初に6千円しか買わないが、最終的に離反するまでの
生涯価値は、今日の購買の125倍、75万円であるということで
す。

【LTVが示す潜在売上と、逸失売上】
今日の顧客が100人なら、売上は60万円です。しかし100人
合計のLTV(生涯価値)で、その後付加される売上は、125倍
の7500万円です。今日という「点の売上」は60万ですが、実
際は7500万円というほぼ確実な「潜在売上」が隠れている。

レジに並んだ100人の客を見て、LTVの潜在売上の、7500
万円が見えるかどうか、ここが経営と仕事の分岐点です。あなたに
は見えますか?

このうち10人の顧客に購買後の不満足があって離反するなら、今
日失われた「逸失(いっしつ)売上」は、750万円です・・・そ
して明日も、明後日も、これが続く。これが売上低下の真の内容。

【認識のギャップ:重要】
会社側から見れば、販売は終点(ゴール)に見えます。

ところが、顧客にとって今日の買い物は、そこから商品の使用と、
商品の再購買が始まる始点(スタート・ポイント)です。ここを認
識していない企業活動、経営行動が多すぎる。売上を作る顧客の購
買行動を見ていない。伸びる会社は顧客からの将来売上を見る。

しかし多くは、売る側と買う側の埋め難い「認識のギャップ」に気
がついていない。そうして、LTVを計算すれば、逸失売上が日々
現場で発生している。

▼事例:約10年以上前のこと、そして今も理解されていないこと

今は世界ナンバーワンになった小売り業ウォルマートが、小売史上
最初に「使用後でも不満があれば無条件で返品を受けいれる」とい
うカスタマー・サービスを開始した時、みんなが、とても驚いた。

その後10年間で、無条件返品をモノマネした会社は多いが、これ
が本当はどんな意味か理解していません。これを猿マネと言うので
す。猿マネは知恵に至るまでの思考がないから、すぐ崩れますね。

ウォルマートでは、今日の買い物は3千円かもしれないが、その顧
客を永久に失うことの「逸失売上」は、その400倍の120万円
であるという顧客の生涯価値の計算があった。

それなら今日の3千円の返品を受け入れることは、小さいコスト。
ウォルマートの幹部も現場もレジ担当も、今日の買い物は、「12
0万円の長いおつきあいの始点である」と考えていた。このLTV
の認識で、現場作業、カスタマーサービスが、根底から変わった。

短期で世界ナンバーワンになるには、理由がある。経営技術と思考
方法のイノベーション、そして顧客行動適合がある。ここを、見る
ことです。ここが、分かれ目です。

数々のイノベーションをやった世界最大の21兆円小売り業を知ら
ない人は、↓ここを訪れてください。来年は日本進出ですね。
http://www.walmartstores.com/wmstore/wmstores/HomePage.jsp
(さすがのウォルマートもWEB販売では成功していませんが)

▼LTVで急減、または急増する売上

年間リピート率の上記事例の60%を、CRM経営で70%、80
%、90%に上昇させると、75万円が以下のように上がる。
70%:LTV=30万円×{1÷(1-0.7)}=100万円

80%:LTV=30万円×{1÷(1-0.8)}=150万円

90%:LTV=30万円×{1÷(1-0.9)}=300万円

逆に、リピート率が90%から10ポイント低下し80%になれば
、1顧客当たり(300-150=150万円)の将来売上が失わ
れる。こうした、LTVの可能性と怖さの認識が、CRMの出発点
です。顧客との関係を点でなく、時間の軸で見る線の経営がCRM

▼離反率の概念

リピート率が60%であれば、その逆数、1-リピート率=「離反
率」は40%です。新規顧客が10人購買しても、何らかの顧客不
満足が原因で4人は離れ、永久に戻らないという意味です。

【販促費と利益のトレードオフ】
あなたの会社が、他社よりリピート率が低ければ、実は新規顧客を
集めるための販売促進費(営業費、商品割引を含む)が、利益を消
滅させています。それが、顧客行動から見た、真の赤字原因です。

会社の利益は、ほぼ全部を、顧客ロイヤルティがもたらすのです。

平均リピート率は、そのロイヤルティを計る「尺度」です。
「経営技術」とは、まず、成果を計る正しい尺度を作ることです。

どんなに商品回転率が高くても、リピート率の低いところは最終的
には販促費の過大で、潰れます。テスト購買の後、すぐ離反する新
興店や、下手な人員カット・経費カットをやったところにそれが多
い。

90年代に潰れた多くの新興安売り店は、LTVの考えがゼロだっ
た。バッタ屋仕入れの商品の価格だけを見て、リピートの購買行動
を見なかった。ですから次に行ったとき、顧客は失望したのです。

経営とは1人1人の顧客を生み、育てる活動です。我々が生きてい
る間は人口は増えません。しかし、顧客は育つ。商品中心の経営だ
けで済んだ時代は、1990年で終わった。店舗は商品置き場でな
い。

▼多くの経営が間違えていること

LTVの事例検証を通じて、明らかになったことがあります。
(1)新規顧客を新たに呼び込む販促費を1万円とすると、
(2)既存顧客との、CRM経営での良好な関係の強化費は、その
「5分の1」の2千円であるということです。

これは何を意味するか。
(1)新規顧客を呼び込む、無差別なマス媒体の広告費よりも、
(2)既存顧客に対する「CRM活動」、つまり、リピート率の上
昇対策に使ったほうが、5倍も効果があったという発見です。

先のLTVのリピート率上昇の例で言えば、リピート率の70%か
ら80%への10ポイントの増加が、顧客1人あたりで50万円の
LTV(将来売上)の増加をもたらしましたね。

わが社の既存顧客が2万人なら、合計すると、100億円(50万
円×2万人)の将来売上の増加です。顧客対策は、直接効果を挙げ
る。逆に、リピート率の10ポイントの低下は100億円を失う。

LTVの発見は、90年代マーケティングを、80年代のマスを対
象にした無差別なものから、既存客メンテナンス、顧客フォーカス
の設定という方向へ、180度転換させたのです。これは産業の大
転換と言ってもいい。(日本は、これからです)

※米国では、LTVだけでなく、いろんな検証をやります。本ビジ
ネス知識源プレミアムでは様々な事例紹介と、その本質の解析をし
て提供します。見まわすと間違った紹介とマネが、とても多いので
す。

――――――――――――――――――――――――――――――

■5.まだ知られていない「スーパーエージェント」の概念

マス広告は、日々その効果を低下させています。なぜか?
根底の理由は、顧客の購買行動が、主体的なものに変化しつつある
からです。

ここで、最初浮かび上がって来たのが、「ロイヤル・カスタマーの
概念」です。20%のロイヤルカスタマーが、60%~70%の売
上を占めているという、今は誰でも知っていることです。

ここから、現在はもっと積極的な「スーパー・エージェント」の概
念に進みつつあります。

カスタマーと言った時は、あくまで社外の「お得意様」ですね。
ところが、エージェントは営業代理人。わが社の強いファン顧客は
、会社の営業の真の代理人を果たしてくれるということが検証され
たのです。常識のコトバでは「口コミ」です。スーパー・エージェ
ントは口コミを使ってくれる。

スーパー・エージェントとともに、パーミッション・マーケティン
グとか、バイラル・マーケティングという概念が生まれた。その意
味することはなにか?

▼「ブランド価値」の正しい解釈

メーカーは製品で、小売りは店舗で、「ブランド価値」ができた状
態とは、顧客の多くが他社の商品やサービスとの違いを「短いコト
バ」で、家族・友人・知人に伝えられることです。このコトバは信
用絶大。

【スーパー・エージェントの概念】
正のブランド価値を作ると、顧客が(口コミで)、信用絶大な営業
マン(スーパー・エージェント)になる。インターネット時代は「
口コミ」が真のブランド価値を作る。それも、驚くほどの短期間で

AOLの検証では、いい商品やサービスに接すると、顧客の20%
は、スーパー・エージェント役を果たすことが分かった。逆も真で
す。1.2の累乗で、いい評判も悪い評判も、インフルエンザのウ
ィルスのように短期間で伝播する。
この1.2が第5世代まで伝播すれば、1.2の5乗で、2.5倍
の売上の付加になる。

LTVの高い顧客は、スーパー・エージェントです。日本ではLT
Vもスーパー・エージェント作りの概念も、理解がすすんでいませ
ん。商品数字だけを見る80年代までの商品中心の経営から抜け出
していないのです。これでは、顧客第1ではなく、商品第1ですね

――――――――――――――――――――――――――――――

■6.LTV(Life Time Value:顧客の生涯価値)の深化

ここまでで、LTVが基本的に意味することは理解できたと思いま
す。LTVの概念を、どこかで聞いて知っていた人も多いでしょう
。単なる、DMや販促や営業マン強化と誤解しないことです。
本質はCRM経営でのスーパー・エージェント作りです。

▼80年代のLTVの米国での発祥と、2001年の日本

【LTVの概念の発祥】
80年代の米国は、ドル高で東南アジア輸入が急増。単価は下落。
国内流通網に頼っていた米国デパート、高級専門店、高コスト総合
店は、次々に会社更正法の適用で買収された。今の日本と同じです

ここで、従来の商品管理の軸に加えて、顧客という軸を経営の内部
に組みこむことが、利益改善に直接効果があることが検証された。

現在の日本の悪条件は、人口のゼロ成長です。人口のゼロ成長が根
源的に示すことは、「顧客メンテナンス・マーケット」になるとい
う意味です。つまりCRM経営の時代が来た。

【米国80年代の新興ストア群】
品種総合店で伸びたのは、ウォルマートを筆頭とするディスカウン
ト・ストアだった。(01年現在、売上21兆円で世界史上最大)

専門店では、開発輸入で単価を下落させたLimited(女性アパレル
)、Gap(ユニセックスカジュアル)、住関連ではHome Depot(住
宅リフォームの部材・部品)だった。急成長は、単価下落の80年代
からです。単価下落が、従来の店舗を撤退させ、機会を生んだ。
(↓以下に米国店舗リンク集を作っています)
http://www.cool-knowledge.com/usa-shoplink.html

米国Gapと「ほぼ」同じ手法の、日本のユニクロが急に伸びたのは1
997年からですね。10年~15年のタイムラグがあります。
(※先日ユニクロの役員の方からのメールで、私のユニクロの戦略
分析、↓に掲載に感動されたとのこと。すこしびっくり(笑))
http://www.cool-knowledge.com/1023uniqlo.html

LTVの顧客生涯価値の比較では、低価格のウォルマートが商品単
価が何倍も高いデパートより、大きい。知られていない事実です。

生涯価値が大きいと、手厚いサービスがコスト割合を低くしてでき
る。顧客ロイヤルティは高まる。スーパー・エージェントが増え、
顧客から感謝を得ながら、利益が拡大する。

▼米国ディスカウントストアは、LTV発想

米国ディスカウント・ストア群と、米国の80年代から勃興した専
門店チェーンは、基本のビジネスプランを、顧客の生涯価値から発
想したものです。

(1)売上=商品単価×購買数量×(既存客リピート数+新規客数
)の売上公式を使い、
(2)商品単価を、開発輸入、3ヶ月前予約数量発注、ロジスティ
クス(物流)によって、3割~5割くらい下落させ、購買数量とリ
ピート率を高め、結果としてLTVを大きくする方法です。

【価格弾力性】
5割の単価下落での「顧客数、売上数の弾性値」は、1÷(0.5
の2乗)=4倍だった。単価50%×顧客数4倍=売上2倍。
ユニクロも、現在のマクドナルド(半額バーガー)も、全く同じ、
価格弾力性の原理を使った。

半額バーガーは、価格弾力性が典型的に働いた例です。マックは半
額バーガーで、リピートを含めた顧客数が4倍から5倍になってい
る。ポケットマネーが少なくなったサラリーマンは、中学や高校の
ころ食べた味を思い出し戻ってきた。これでマックの平均LTVが
急上昇した。サラリーマンが戻ることを見ぬいたのが、藤田田です

人口構成で主力の10代は急減、どうするか?並の人は、味をよく
したり、飲みものをつけ単価アップを図って失敗する。藤田田は、
人間は幼い頃食べた味に戻ると考えた。コンビニ弁当が500円以
下になっている。顧客が増えないネックが価格だ、半額にしよう。
一見は冒険に見える冷静な計算です。安全策に見える顧客単価アッ
プは、マックでは危険だった。いつも安易な考えが、結局は企業を
潰します。

▼LTVの深化とは、「個客シェア」の概念の導入

顧客シェアと「個客シェア」は違います。顧客シェアは、市場の全
体需要の中での、顧客数と購買額の当社シェア。
一方、個客シェアは一人の客の総購買額における当社シェアです

個客シェアの概念の導入で、以下の、6つの要素からなる利益公式
が導けます。
<A社の利益=全体需要×「顧客シェア」×「個客シェア」×粗利
益率+「スーパー・エージェント効果」-コスト>

ここで、生涯価値で計算できる「個客シェア」を高め、「スーパー
・エージェント効果」で「新規顧客」を増やし、利益を拡大するの
がCRM経営です。

LTV、言い換えれば「個客シェア」の観点で見ると、今日も失っ
ている多額の売上、利益がある。第2部でそれを示します。売上は
、顧客に着目すれば、作れるということが了解できるはずです。

(<CRM経営の本質を解く:導入部>終り:第2部へ続く)
お疲れ様でした、サンプル版はいかがでしたか?

【第2部の内容予告です】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1.新規客の呼び込みコスト1万円、既存客維持コスト2千円とい
う検証結果の意味と、LTV
2.「個客シェア」を高めるための、4つの売上拡大要素とは?
3.近年の需要対応で、みんなは、なにを間違えているのか?
4.CRM経営を実現するための4層のフレームワークとは?
(以上を中心に、目からウロコが落ちる内容をお届けします)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●インタラクティブなアンケート項目
(1)テーマと内容は、興味が持てるか持てないか?
(2)内容は、理解が進んだか?
(3)疑問点は?
(4)要望や、ご意見は?・・・等、お気軽にひとことメールで

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  CRMシリーズ:CRM経営の本質を解く(第1部)

  著者へのひとことメール  yoshida@cool-knowledge.com
  ホームページ  http://www.cool-knowledge.com
   Systems Research Ltd. chief consultant吉田繁治
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▼個客シェアの内容とはなにか?

個客シェアの内容とはなにか、そして何が、機会損失(逸失利益=
とりこぼし)になっているかを示します。
これで、個客シェアとLTVとはなにかも、分かる。

(1)ライフ・ステージ・マーケットからのとりこぼし
ライフ・ステージ・マーケットとは、誕生、入学、誕生日、進学、
結婚、就職、旅行、転居、住宅購入、昇進、加齢、転職、退職、年
金生活、死亡・・・といった節目での需要です。我が社の商品で、
こうした大需要を、個客の属性別に、時間軸で把握できているかど
うか。日常生活のお祭り化が、現代需要の本質的性格ですね。

(2)アップ・セリング・マーケットからのとりこぼし
現代の消費では個客の予算は、商品とサービスへの納得がキーで、
大きく伸縮します。別のコトバではCS(顧客満足)です。CSが
高まれば予算が拡大し、高付加価値商品のアップ・セリングができ
る。顧客の「こころ」に触れるブランド・アイデンティティですね

(3)クロス・セリング・マーケットからのとりこぼし
クロス・セリングとは、主力の商品に関連する商品やサービスの提
供です。ここでは、社員が「個客のエージェント(購買代理人)」
になる必要がある。ワン・ストップも、正しくは個客のエージェン
トです。「会社の外に顧客がいるという従来の関係」の、転換です
。実は、eMarket Placeが向かうところもそこです。どんな商品が
、わが社の主力商品のクロス・セリング・マーケットか?

(4)アフター・セリング・マーケットからのとりこぼし
アフター・セリングは商品購買の後の、使用過程で現れる需要のこ
とです。車で例えれば整備、部品購入、レジャー情報の提供・・・
PCでも、ファッションでも食品でも、家具でも同じです。アフタ
ーサービスは、アフター・セリング・マーケットを対象にする活動
であることが本質ですね。

こうして、以上4つの個客シェア(LTV)の増加の観点で、わが
社の販売、主力商品、サービスの全体を見なおす。個客との関係が
強化(LTVが上昇)できると、個客は自主的にスーパー・エージ
ェントになる。これがCRMの目的です。

以上は、サンプル版として、CRM経営の導入部です。
第2部以降で、事例を交え、更に深く、具体的に解説します。
売上と利益拡大の機会は、いくらでもころがっている。
経営資源を殺すのが、「硬直化した思考方法」です。

【ケーススタディ】
「販促効果の5分の1原則(呼び込み)、逆には5倍原則(既存客
)」、これは何を意味するか?

(1)週間広告費100万円、週間売上2000万で、広告費5%
の店舗とします。
(2)商圏人口1万人で、その店舗での購買経験ありが2000人
(顧客シェア20%)、未購入客8000人とします。

週間広告費は、商圏人口1万人の1人当たりで100万円÷1万人
=100円ですね。これは、1万人に対して無差別にばら撒かれた
コストです。(年間では、商圏人口1人あたり5300円)

【広告効果の試算A】
1週の広告費が100万円ですから、週間顧客を1000人(売上
2000万円)としたときの購買客1人当たりでは、1000円に
なります。広告費は、週間売上2000万円ですから一見では、売
上の5%です。ここまでは、分かり切ったことです。

【広告効果の試算B】
(1)購入経験あり客の800人のうちで、広告がなくても来た人
が600人だったとします。200人が、広告効果での集客ですね

(2)新規顧客の200人全員は、広告を見てきたとします。
さて、ここから簡単な思考訓練です。

広告効果での集客は、実際は400名の顧客ですね。600名は広
告がなくても来たのですから。

そうすると、週間広告費100万円÷400名=2500円、これ
が実際の広告コストです。つまり、週間顧客単価2万円に対して、
2500円、つまり12.5%が費やされたことになる。

【80年代の米国と現在の日本】
80年代以降の米国では、
(1)海外開発輸入の急増で、米国の平均的労働者の賃金が伸びな
くなり、
(2)生産の合理化、流通の合理化、店舗作業の合理化のビジネス
モデル3点セットを使い、
(3)商品単価を下落させることによって、逆に、大きな利益が確
保できる新興流通業が急速に伸びた。

どこまでも日本の現在ですね。米国の歴史は他国で繰り返す。日本
は米国より更に、すでに世界の生産拠点になった中国に近い。鮮度
管理が命の野菜ですら中国からの輸入です。

食品スーパーは、顧客単価が下落するからと、中国野菜の取り扱い
に歯止めをかけているところが多い。これこそ、他店へチャンスを
譲る安易な方法です。短期の安全策は長期の危険策という見本です

▼LTV(顧客生涯価値)とカテゴリマネジメント(CM:売り場
の商品管理)が合体し、SCMとCRMへ(若干専門的です)

【LTV、CRM、SCM、カテゴリマネジメント(CM)の連繋

LTVの概念は、PCと通信回線が安価になって普及した1990
年代(特にWindows95以降)になると・・・

(1)対顧客の側面では、CRMのシステム
(2)店頭商品管理の側面では、売り場部門別のカテゴリ・マネジ
メント
(3)物流・倉庫管理・生産管理の側面では、継続補充のSCM
(4)この欠品と在庫過剰のない継続補充を行うSCMと、CRM
、CMの連繋へとつながっていったのです。

【90年代の停滞】
ところが、わが国の90年代は、個人消費の面での不況、資産価値
の大幅下落による企業危機、及び金融危機が隣り合わせの状態が続
き、CRMを含む必要な業務改革が停滞したのです。

以降で、LTVの概念を更に深化させます。

▼標語の間違いではないのだが・・・

標語(または目標やミッション)に、間違いがあるというのではな
いのです。実現へ至る方法に問題がある。

以下の、基本的な5つのマネジメント・サイクルが必要ですね。

(1)標語やミッション(多くがコトバ)、及び目標(多くが数字
や指標)を実現する方法が示され、
(2)必要ツールが導入され、業務ルールを変えて、教育され、
(3)作業化され、つまり手順が標準化され、
(4)改善成果が適正に評価され、
(5)標準作業の、継続的な改善工程が組みこまれていることが必
要です。
(※継続的改善工程の組みこみがあるとエクセレント・カンパニー

PDCA(Plan―Do―Check―Action)の方法と言ってもほぼ同じ
です。ここで、以下の注意が必要です。

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